this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
こんな綺麗な空の下
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
15
つぎへ >>
【想い出の一幕】
「ニャ。誕生祭の絵本駆け込み猫ニャ。
ニャるほど、人だとそんな姿になるのかニャ」
腕を頭の後ろに回して眠っていた
御剣 刀
が目を覚ますと、その顔を正面から覗き込んでいる二本足で立つ猫がいた。
気配も何も、まるで感じなかった。
刀は内心血が引いたように上半身を跳ね上げる。
光加減で金色にも見えなくも無い、黄茶色の猫に刀は見覚えがあった。
深く深呼吸をして、一緒に辺りを見渡す。
そこには一面の草原と丘と、1本の大樹。
「猫の王さま……? あれ、何で俺こんな所にいるんだ?」
「知らないニャ。どこかの結界魚が壊れて空間のつながりがおかしくなっているのかも知れないニャ。
しかし、来てしまったものはしょうがないニャ。直ぐに何か来るわけではないから、ゆっくり寛いでいくといいニャ」
そう言い残して王さまは去っていった。
辺りの景色は清々しくも暖かく、まるで寝子島の夏を遡って春のようだった。
「まあ、猫の王さまが言うんだったら危険は無いだろう」
刀はそのまま草むらに体躯を投げ出した。
腕を組んで頭の後ろへ枕代わりにして。
一面に広がる空はどこまでも青く透き通って見えた。
考えるのは、
この間巻き込まれた本
のこと。
騎士を助けたいという仲間が沢山いた中で、敢えて騎士を倒すという選択肢を取った。
自分は、騎士に殺された人々の、遺された人々の思いに答える事が出来たのだろうか。
俺の剣は騎士や姫にとってどの様なものに映ったのだろうか。
そんな──もう答える者のいない問いを繰り返す。
ふと、思考を一旦停止し首を上げたところで、遠くに
桜庭 円
といつも一緒にいるにゃーくんの姿が見えた。
「おーいっ、桜庭! にゃーくん!!」
声を掛けると、一人と一匹が刀に向けて走ってくる。
「刀くんっ、良かった。また神魂で変なところに飛ばされたみたいだね……せっかくにゃーくんと幸せにお昼寝していたのに……」
「まあ、猫の王さまが寛げとお達しが出ているから、安全だとは思──
そうだ、桜庭とにゃーくんは
猫の王さま
を見ていないんだな。丁度きているみたいだし案内しよう」
「何か呼ばれた気がしたニャ。なんニャ?」
実際に呼んだかは曖昧だが、その会話を聞いて、とてとてと歩いてきた黄茶猫。
入れ替わり事件が起こった猫の王さまだったが、刀は間違いなく本物の時を見ていた為、良く覚えている。
「王さま、この二人は以前俺がお渡しした絵本に関わった者たちです」
「わぁっ、刀くんの話には聞いていたけれども、これが猫の王さまかぁ」
「我輩は『これ』じゃにゃいニャ。
我輩は『猫の王さま』なのニャ」
ふむと踏ん反り返るように、胸を張りながら。
猫の王さまは、刀以外の猫──円と四本足のにゃーくんをじっと見つめてこう言った。
「見ない顔だニャ。気配も違うニャ。
きっと誕生祭にも会っていないニャ。名乗るといいニャ」
「あの、ボク。桜庭 円と言います。
こっちが猫のにゃーくんで……
あのっ! ごめんなさいっ! あの白い猫さんを連れていくにはもう時間がないと思って……強引な真似してごめんなさい!」
円とにゃーくんは、もちろん本猫の了承済みとはいえ、王国の誕生祭にて、とある事情で王さまの許可無く一匹の猫を自分の世界へ連れて行ってしまっていた。
円が猫の王さまに頭を下げると同時に、刀とにゃーくんも慌てて一緒に頭を下げる。
「あれは友ニャ」
猫の王さまはそう短く話した。
「永い時を共に過ごした友ニャ。そこのカタナの進呈した絵本通りなら、より幸せな道を自分で選んだのニャ。
だから、カタナやマドカが謝ることはないのニャ……」
猫の王さまは言葉とは裏腹に、猫ゆえに、ただでさえ無さそうな肩を落として呟いた。
円がフォローを入れるように言葉を挟む。
「あの子達は元気です。
今も二人で寄り添ってる姿を見かけます」
その言葉に王さまの目を輝かせました。
「たまに、ご飯持って行きますけど。
片方は気難しいみたいで」
円が苦笑すると、王さまもどの猫か分かったかのように頷いた。
「ずっと通い詰めていた猫ニャね。
衛兵猫の報告に、良く書かれていたニャ。
……大丈夫ニャ。きっと上手く行くニャ」
そう自分に言い聞かすような王さまの言葉からは、既に不安の要素は跡形も無く消え去っているように見えた。
何気なく歩き始めた猫の王さまの後に続きながら、円は問い掛ける。
「そういえば、あそこの丘の樹には綺麗な石が生るって聞いたけど……?」
「そうだニャ。二人以上で揺さぶると木の実が落ちてくるニャ。暇があったら拾ってくるといいニャ」
「そう言えば、さっき『ケッカイ…ナントカ』が何かとかお話されてましたが?」
「二人から質問漬けなニャ……! 質問漬けにされる事など殆どニャいから、少しどきどきするのニャ」
きゃっ、と両頬に手を当てて身をよじる猫。
「『ケッカイギョ』……結界魚は、この空間の保持に使っているニャ。
透明な丸くて少し横長い生魚を1000倍可愛くしたような外見をしているニャ。この我輩が作ったのだから間違いないニャ。
──何だかこの場所の様子がおかしいから今日は様子を見にきたら、普段は誰一人としていない場所に人が大量にいるニャ!
我輩は他の結界魚の様子を見てくるから、何かあったときに手伝ってくれるなら、樹登りでもして遊んでいるといいニャ」
猫の王さまはそう言うと2本足で駆け抜けていった。
肩に等身大のトートバッグをぶらさげていたせいだろう。四本足では上手く走れないようだ。
置いていかれた2人と1匹は、しばし呆然としていましたが他に当ても無く、仕方なくまったりと樹の方に歩いて行く事にした。
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
15
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
こんな綺麗な空の下
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月17日
参加申し込みの期限
2014年03月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年03月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!