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【終業式】輝かしきピリオドを――夏休みを求めて!
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\ 哲学者シトラス・ガムダンは言いました、終わらせる事こそが次への始まりだと /
「BLスピーチならいくらでも聞くけど、これは勘弁だよ~」
はふうと息をつきながら、
響 タルト
は講堂を彷徨っていた。
こうしている間にも、室温は上がっている。
「あっつ~」
「やれやれ、終業式くらいは滞りなく終わるものと思っていたが……そう甘くは無かったか。いずれにせよ、暑さで倒れる前に何とかせねば」
校長の話の終了後、スピーチを推薦で依頼されていた
八神 修
は、心地よい高揚感と共に式に臨んでいたのだが、いつものハプニング勃発である。
この数ヶ月、勉強の合間に体力づくりを敢行したお陰で、それなりに体力がついてきてはいたものの、この想定外の暑さに、体力ゲージがごりごり削られていた。
「く……このままでは……干上がってしまうな……」
ともかく、椅子は横並びだ。隙間を通り抜けて……と思ったのだが、椅子の動きは思いの他ランダムで。
「ひゃう!」
「えっ……!?」
手探りで講堂の端を目指していたところ、背中に抱きつく形で突っ込んできたタルトに押され、膝ががくんと折れた修は、誰か女子生徒の膝に顔を埋めていた。
ほっそりとした脚はしなやかで、一瞬の戸惑い感じさせたものの、過剰に反応する事無く、突然飛び込んできた修を受け止めた。
むしろ、焦っていたのは修である。
なぜなら。べったりと背中に張り付いた、タルトの重みで身を起せず、女子生徒のやわらかな膝に突っ伏したままになっているからである。
「す、すまん! すぐに離れたいんだが……」
「八神さん、ですか?」
降ってきた少女の声は、修も良く知る
常闇 月
のものだった。
「常闇?」
「あれれ、ひょっとしてキミ、八神くん? 僕、タルトだよ~」
背中から上がった楽しげな声も、また知人のもの。
奇しくも修は、友達である少女達にはさまれて、サンドイッチの具になっていたのである。
「響か……悪いが、どけてくれないか。起き上がれなくて、その……」
言い淀む修に、タルトは「あっそっか! ごめんごめん」と、そっと背中を離れる。
「ふぅ……、すまん常闇。悪気は無かったんだ」
見えなくとも声色から、誠実な彼の動揺と気落ちした様子は、十分に伝わってくる。
月は小さな微笑を、唇に浮かべていた。
「ええ、わかっています。それより、この状況」
空間は、生徒達の悲鳴や怒声で溢れている。
「皆さん、校長先生の元へ急いでおられるようですね……けれど」
ハゲ頭にタッチし現実世界に戻ったら、不敬をクマに叱責されるのは、火を見るより明らかだ。
「…………いいでしょう。私が生贄となります」
決意を秘めた月の声に、修とタルトも神妙に頷く。
「俺も皆をサポートしよう、エアコンを冷房に切り替える」
「あついもんねー、僕も一旦外に出て、お水を被ってこようかな」
タルトは体が水に浸かる事で、ろっこんで猫に変身出来る。
「そうか、じゃあ互いの健闘を祈る」
タルトと別れ、ハンカチを二つ折りにして光避けを作った月にも、壁際を行くよう知恵を授けた、修。
しかしタルトの声は再び、彼等を追いかけてきた。
気分が悪くなったフリで、講堂出ようとしたタルトだったが、出入り口の位置を特定出来なかったのだ。
「僕も八神くんと、一緒に行くー」
「ああ、分かった。よろしくな、響」
「うん!」
元気な声が返ったと同時に、修のベストの端がくいと引っ張られた。
「?」
「えへへー、八神くんが迷子にならないように、掴んでてあげるね♪」
人懐っこく弾むタルトの声に、修は苦笑した。
「日食グラスがあれば良かったんですけど……」
手で陰を作って目を守りながら、
御巫 時子
もまずは手探りで壁に向かった。
この大騒ぎのさなかでは、体力的に弱い女子生徒は、怪我をしない・させないよう気を遣うものだ。
「通らせて、頂きますね……」
彼女にしては頑張った大きな声を出して、周囲に自分の存在を報せる努力を怠らず。
影や床の木目で、目指す方向の見当をつけながら、時子は慎重に舞台裾を目指す。
家では和服で過ごす事も多い彼女は、洋装でも決して上品さを失わない。
取り乱す事も無く、かと言って諦めるでもなく。あくまで前向きに、粛々と時子は己の道を行く。
いつもなら ほわほわした雰囲気の持ち主の
恵御納 夏朝
も、猫シールを自身の体に貼り付けて、宙を風船のように軽やかに跳ねていた。
脱いだベストで、目をカバーして。
ふわり、ふわりと駆けて行く様は、彼女本来の体重を全く感じさせない。
夏朝の ろっこん【重く軽く】の力だ。
猫シールを貼り付けた対象の、重量を自在に操るこの力のお陰で、夏朝は障害物に当たっても怪我をする事もなく、人や椅子を時には蹴り付けながら、やり過ごした。
「あ、誰か踏んじゃったかな……緊急事態とは言え、ごめんね?」
踏んだと言っても、そっと肩に触れた程度の、ささやかなものだが。
ふわふわの髪を揺らして、見えない相手に向かって、ぺこりんと頭を下げる。
無表情ながら礼儀を忘れない律儀さは、いかにも夏朝らしい。
もっとも……
「いつか
必ず
クローネの羽を
むしる」
なんて、ドス黒いオーラを放ってはいたが。
(強くなって……いつか絶対、あの羽根を根っこからむしる……!)
ぷぅと、大きく息を吸って、吐き出す。
「そんな場合じゃないよね、早く校長先生の頭に触れないと、夏休みがなくなっちゃう……」
テスト前やテスト期間中、せっせと勉強を頑張って猫絶ちしてきた分、夏朝の神経は張り詰めていた。
このうえ、かわいいにゃんこ達と触れ合う時間が減ったら、発狂してしまいそうだ。
それにしたって。
「校長、話長いよ……」
本当に、大至急あのテカる頭にタッチしなければ、自分だけじゃなく、皆がココロに大ダメージを受けてしまう。
繰り返される校長先生の長話で、北風と太陽の童話を嫌ってほど実感してしまった夏朝。
「そろそろ、シトラス・ガムダンを放り投げたくなってきた……!」
決意も新たに、夏朝は前を目指す。
奇しくも、夏朝の取った手段は、先を行った
新井 米太郎
と同じであった。
優しい米太郎は、大いに先を読み、この極限状態でもやはり “勇者” とならざるを得ない、“誰か” の身を案じた。
ゆえに、彼の【似非ヒロイズム】は、遺憾なく力を発揮する。
巻いたバンダナの隙間から、校長の位置を確認すると、似非ヒロイズムの力で重力を操り、天井近くまで跳躍した。
「わっ、っとと……!」
浮遊感が彼の身を包み、米太郎は空中で必死にバランスを取る。
景色が光に包まれているせいもあり、自分の体勢も分かりづらい状況で感じるプレッシャーに、米太郎は一寸呼吸すら忘れていた。
(落ち着け、落ち着け、僕――……!)
言い聞かせて、深呼吸をするつもりで、無理やり肺に取り込んだ酸素は、浅い。
「てかシトラスガムだろうが、ガ
(ピー)
ダムだろうが、どうでもいいから早く話を終わらせろください!!」
遠ざかっている壇上に、背筋に寒いものを覚えながらも、自分を叱咤して米太郎は重力のコントロールに神経を尖らせた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
45人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月31日
参加申し込みの期限
2014年04月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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