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【終業式】輝かしきピリオドを――夏休みを求めて!
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「う、眩しい……!」
腕をクロスさせて目を守りながら、
桃川 圭花
は苛立ちを隠せない。
「痛っ! もう、何よ。傷になったらどうしてくれるの!!」
断りも無くぶつかってきた失敬な椅子を、怒りに任せて蹴っ飛ばす。
「大丈夫ですかー? わ!」
「!?」
移動する椅子の上に乗っかって、圭花の傍まで運ばれて来た
薄野 五月
が、椅子から立ち上がる際にバランスを崩して、圭花の腰に抱きついた。
「きゃあっ!?」
「す、すみません! 失礼しました、怪我はしませんでしたか?」
見えない相手を案じて高くなる五月の声に、狼狽していた圭花も、胸を撫で下ろした。
(危ない。蹴飛ばした椅子が、彼女に当たらなくて良かったわ……)
そんな安堵は、胸の奥底に。余裕の声色を作る。
「ええ、こう見えて私はタフなの。……って、この状況じゃお互いに確認なんか出来ないわね。眩しくて、本当に目も開けられないわ。それに校長の声は、どっからでも聞こえるし、なんだか暑くなってきたし」
圭花は赤いリボンタイを解いて、汗で張り付き始めた、ブラウスのボタンを一つ、二つと外した。
どうせ誰も見えていないのだから、構わない……と思ったものの、三つ目にかけた指を下ろした。
「夏休みがやって来ないなんて、クローネさん、何と恐ろしい事を……」
「全く、空気読めないにも程があるわ」
滑ってきた椅子の気配を感じ、圭花は靴の底で受け止めると、今度は人の気配がしない方を見定めて、長い脚を使って思い切り蹴り出した。
「ええ。夏休みとは学生のオアシス。学生のオアシスなのです」
五月は、ぐっと握りこぶしを作って主張する。
「貴女の言う通りね。講話中に壇上の校長先生の頭にタッチ? 受けて立とうじゃないの、夏休みのためなら喜んでやるわよ。Vサインでキメてやりますとも!」
意気込む圭花。
\ 哲学者シトラス・ガムダンは言いました、終わらせる事こそが次への始まりだと /
「またループしたわ、いい加減にして欲しいわね」
「シトラス・ガムダン、何とも素敵なお言葉をありがとうございますー」
憤慨する圭花の横で、五月は粛々と手を合わせた。
彼女の声に答え、神の力が【天水分】――水を販売する自動販売機を出現させた。
ゴゥンゴゥンと稼動音を立てる、自販機の陰に隠れ、五月は圭花を引き寄せた。
徐々に視力が回復し、四角いその物体が何かを認識した圭花は、歓喜した。
「凄い……これ、貴女のろっこん? まさにオアシス、何てタイムリーなの!」
「いやあ、たまたま状況がこうだっただけですが、そう言われると照れますね」
スカートのポケットから、財布を出して水を購入すると、五月はそれを圭花に手渡す。
「え、タダで貰うなんて悪いわ……ええと」
「あ、自己紹介まだでしたよね? 1-4組の
薄野 五月
ですー」
素朴な眼鏡っ娘が、微笑を浮かべる。
「私は」
答えようとした圭花に、五月は首を傾ける。
「あれ、えっと確か、
トリエンナーレの時
にも、お見かけしましたよね」
「!! ……ええ、
桃川 圭花
よ、覚えていてくれたの」
「そうそう、桃川さんでしたね。颯爽として、とっても格好良かったです」
「……あ、ありがと。ひょっとして、貴女……薄野さんも、出てた?
見かけた
気がするわ」
「はい」
「やっぱり。ともあれ、これは借りよ」
受け取った水を ぐいと呷ると、圭花は自販機の陰を出て、壁際を目指して歩き始めた。
「桃川さん?」
「クローネが何をしたのか知らないけど、校長先生の頭を輝かせてるのは講堂の照明……ハゲ頭が自前で光を放っている可能性も、勿論ないとは言えないわ。でもそうだとしたって、講堂の照明を消しちゃえば、どっちの方向に光源があるのかは一目瞭然ってやつじゃない?」
「なるほどー。じゃあ私は校長先生の方を目指してみますね。夏休みを心待ちにする一生徒として、不肖 薄野五月、頑張らせていただきますー」
「ええ、その意気よ。お互いにうまくいくといいわね、また会いましょう」
「はい」
「テオも世界切り離してくれるのは、いいけどさー。このヘンテコ空間、どうにかなんねーのかねぇ……?」
もっともな指摘。
仕事が適当になりがちな、ネコ神の尊大な態度を思い浮かべて、2年生の
霧谷 朧
も溜息をついた。
そうこう言っているうちにも、外気と人の熱気、そして暖房の相乗効果で、室温はぐんぐん上昇する。
こめかみを伝う汗に、朧はシャツのボタンを少し開けた。
このままでは命に関わる、体裁になど構っていられない。ましてや悠長に、校長の話なぞ聞いていられない。
「これなんてデッドオアアライブ?! あーあちぃ……密集プラス暖房とか、一番ヤバイっしょ。とりあえずやるっきゃないな」
何てぼやいているけれど、視界がきかないという状況に気を良くした朧は、いつもより少し不遜で。
言葉は常より、楽しげに弾む。
神経質そうな、長い指が睫に触れる。
「もういいよ」
トリガーとなる言葉を呟けば。
ろっこん【ハイドサイト】で透明になって、朧の姿は完全に誰にも視認されなくなる。
人目から遮るために、目を覆うほど伸ばしていた前髪を上げると、遠慮なく浮いてきた玉の汗を拭う。
「さ、これで校長先生の頭ぶったたきに行きますか……」
とりあえずこのまま真っ直ぐ進めば、舞台にたどりつけるはず、と朧は考える。
全方向に生えた――まさに生えたと形容するに相応しい――スピーカーから聞こえてくる、校長の声の中から肉声を聞き取ろうと耳に全神経を集中するが、混乱しきった状況で飛び交う声・声・声がそれを阻む。
「やれやれ、地道に進むしかないかね」
もしこんな風に、視界が閉ざされていなければ、誰も居ない空間から声がしたように思えただろう。
暴力的な光と障害物に満たされた道を、朧は行く。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
45人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月31日
参加申し込みの期限
2014年04月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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