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【終業式】輝かしきピリオドを――夏休みを求めて!
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「きゃあ! いったぁ~……」
北原 みゆき
は、いきなり椅子が横ズレしたために、すてんと尻餅をついてひっくり返っていた。
「はうぅ、誰? こんな悪戯したの……いきなり椅子を引くなんて、酷いよぅ」
したたかに打ち付けた、キュートなお尻を摩りながら、みゆきは目の端に涙を浮かべる。
「違うにゃ! 椅子が、ひとりでに動いてるんだにゃー」
「え、そんなあぁあ!?」
青物 といき
の叫びに、みゆきは愕然とした。
だが嘆く間もなく、突っ込んできた椅子に押されて、床に転がされた。
\ 哲学者シトラス・ガムダンは言いました、終わらせる事こそが次への始まりだと /
「……ま、また同じ話だよぅ……」
「校長の頭にタッチしないとこれ、終わらないの!? しかもヤケに暑いし……何この嫌がらせ!?」
新井 米太郎
の言う通り、テオが世界を切り分けた時、空調は暖房に切り替わっていた。
光に塗りつぶされた視界の中、喧騒の合間を塗って微かに聞こえる稼動音に、これほど苛立ちを覚えた事はない。
「終業式の日まで、騒動に巻き込まれるなんて。うーん……流石に延々、校長先生のお話聞いてられないよ。後は野となれ山となれ、校長先生の頭にタッチするよ!」
剣道道場の一人娘、
伊藤 佳奈
の いつもは穏やかな顔にも、苦悶と決意の表情が浮かんだ。
「眩しくて、何も見えないけど……あたしの ろっこんなら、見えなくても校長先生がどの方向に居るかは解るし、後は運を天に任せるよ……」
【イマアイニユキマス】
佳奈は大黒様のように福福しく、満面の笑みを浮かべた、頭髪のわびしい男性のお顔を思い浮かべた。
そうして「ロロレンロ」と唱えれば、思い浮かべた人物が、今、どちらへいるのか佳奈には分かるのだ。
「どうせなら、テレポートも出来たら良かったのに……何て言っても仕方ないよねぇ」
佳奈が進む方向こそ、まさに光源。
そして皆が、目指す最終目的地でもある。
眩しさに、ぐらぐらしながらも佳奈は着実に、一歩を踏み出した。
「うわっ!」
「はわわ! ご、ごめんねっ!」
佳奈が椅子に躓いて、座ったまま眠りこけていた
民谷 鋭二
の膝の上に、座ってしまった。
寝ぼけ眼で猫目を全開にした鋭二、あまりに厳しい光に右側頭部の跳ね毛が持ち上がった。
「な、何だコレ!? この間の
神話っぽい悪夢
の続きか? 前は八岐大蛇(?)だったが……」
神魂の影響で迷い込んだ誰かの夢の中で出会った、謎のウツボカズラとの戦いを思い出し、鋭二は身を引き締めた。
「今度は天照大神かよ!」
「あれは校長先生だよ……」
恐縮しながら、鋭二の膝から身を起こし、佳奈は自分のお尻を隠すように押さえながら、下がった。
「校長?」
「うん、実は……」
経緯を話して聞かせる、佳奈。
「なるほど。説明、サンキュー。日光を遮るには、雲を呼ぶのが一番だよな」
鋭二は揚々と、声を上げた。
「よし、今こそ蒐集した民間伝承を活かす時だ。これから、雨乞を行う!」
「え……?」
唖然としたのは、佳奈だけじゃない。
周囲に居た者達も、鋭二の言葉にポカンと口を開けた。
「……いや、ふざけてない。俺は至って真面目だぞ?」
と、言うのも鋭二が、とある ろっこんを行使出来るからである。
【巷談写】
片目を閉じ、何かの噂話の内容を念じる事で、対象に噂の内容どおりの幻覚を見せる事を可能にする、能力だ。
成績を伸ばす努力をし、父親に破損したデジカメ代を負担して貰えるよう頑張ってきた彼は、ここで終わるつもりなど毛頭なかった。
ズボンのポケットを探ると、取り出したティッシュを黒く塗る。
これはどうやら、黒いてるてる坊主が、雨乞いに用いられる事があるかららしい。
そうして以前、木天蓼大学で
保坂 祐三教授
に聞かせてもらった『晴れ乞いの歌』を、逆に唱えるのを皆に広め始めた。
屋内に雨が降るわけないと言われても、この状況自体異常なんだからと宥め、冷静に、由緒正しく効能ある儀礼だと訴えて、拡散に勤めた――矢先。
ふわりと、ラベンダーのポプリの香りが漂って。
再び鋭二の膝の上に、少女が降ってきた。しかも、きっちり正座して向き合って。
「あっ、ごめーん! 大丈夫?」
「網膜と一緒に、脳まで焼き切れそうだ……」
【猫間飛行】の力を使い、瞬間移動してきた
普堂 しおり
だ。
猫間飛行は、猫や猫の形をした物に触れて行き先を念じれば、猫や猫の形をした物の近くへの瞬間移動を可能にする能力だ。
遮光のために持ち出した私物の猫型座布団が、意図せぬ方向に役に立った瞬間。
「まー、なんだ。今日はそういう日か」
考えても仕方ない、鋭二は納得する事にした。
しおりは猫のネックレスを、首に掛けていた。
そして手芸で使う、猫型のボタンを右に投げ、迅速な移動を試みていたのだ。
「重かったでしょ? ホントにごめんね、ボタンが途中でぶつかって、止まっちゃったんだね。失敗、失敗♪」
うんしょと鋭二の膝から降りる、しおり。
「……良く分からないが、天照を岩戸に押し戻しに行くつもりなら、いい話を聞かせてやるぞ?」
「天照? ああ、校長先生の事だねっ! いい話って、何?」
根が純粋でロマンチストな しおりは、素直に鋭二の話に耳を傾けた。
気を良くした鋭二は、片目を閉じる……いや、無理に片目を開くと、彼女に『逆さ晴れ乞いの歌』などの伝承を、語って聞かせた。
信じる者は、救われる。
彼は【巷談写】の発動条件を満たしたのだ。
さあさあと降る冷たい雨が、しおりを包んだ。
「ふわ……気持ちいい……、これはいいクールダウン……」
全身に心地よい雨粒を浴びながら、しおりは天を仰いだ。
勿論、これは鋭二が作り出した幻覚でしかないので、実際は感覚の誤作動に過ぎないのだが。
この場におけるメンタルの向上は、しおりにとって大いにプラスになるだろう。
「ありがとう、何か元気でちゃった♪ 頑張って行って来るねー!」
しおりが新たなボタンを、放り投げた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
45人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月31日
参加申し込みの期限
2014年04月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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