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【終業式】輝かしきピリオドを――夏休みを求めて!
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「常盤、いけるか?」
8組 担任の
泉 竜次
は、さっきまで暑さで朦朧としていた教え子を気遣ったが、
常盤 四月
は
「スピーチ? キターあたしの出番!」
両手を、アレな手つきで わきわきさせると、揚々と壇上へと上がった。
座った目で、聴衆を見渡す四月に、彼女の想いを寄せる
多喜 勇生
の胸が高鳴る。
(次は四月ちゃんのスピーチかぁ、聞き逃さないようにしようっと!)
深呼吸すると居住まいを正し、まるで自分の事のように緊張感を持って、勇生は四月の晴れ舞台を見守った。
一方の四月はと言うと、相変わらず夢と現の間を彷徨っていたわけで……。
(あれ、あたし何を言うんだっけ……?)
(……四月ちゃん……? だ、大丈夫かな……)
沈黙する四月に、聴衆はざわめき始めている。
ハラハラと祈るような気持ちで、見守る勇生。
さすがの泉も、慌てて腰を落として横につき、小声で四月のフォローに入る。
「常盤、落ち着け。1学期で達成した事を話すんだろう?」
「一学期で、達成した事?」
「そうだ、焦らなくていいぞ。ゆっくり、自分らしくだ」
「……自分らしさ……あたしの、好きなモノ?」
泉が四月の言葉を、力強く肯定する。その瞬間、四月の中で何かが弾けた。
「ああ、眼鏡受けの布教!」
目をキラキラと輝かせ、四月は両腕を上に掲げ、全身でYの字を作るとマイクがハウリングするほど大声で叫んだ。
ぎょっと皆が凝視する中、四月は誇らしげに語る。
クラスメイトに同人誌を貸し、一人また一人と腐海にひきずりこんだお手柄を。
ホモの、BLの良さを語り尽くした。
軍に向かい、演説する独裁者のように、四月は高らかに説く。
「諸君、眼鏡は好きか?
あたしは大好きだッッッッ!!
伊達は断固として否ッッッ!!!」
どよめきが起こる。
隠れ同胞達の憧憬の眼差しと、興奮が四月を抱擁した。
それに手を上げて、熱く応える。
眼鏡を愛し、眼鏡に尽くす。腐りきった本性を曝け出した四月に、もう怖いものなど何も無かった。
「我が生涯に一片の悔いなしッッ!」
四月の高揚した演説が終わり、パラパラと拍手が起こった。
勿論、彼女に賛同する
響 タルト
や
普堂 しおり
は、力一杯の拍手を送って、彼女を称えた。
「このっ、バカタコ!!!!!」
足音も荒く、四月をつまみ出そうとしたクマに、泉が割って入った。
「泉先生、ここは遊びの場じゃ!」
「遊び? 吉田先生。あのスピーチは、生半可な覚悟じゃ出来ませんよ」
ククと喉を鳴らし、泉は悪戯っぽく笑う。
「……いや、しかし」
「お忘れですかな? 我が校の教育理念を」
【私立寝子島高等学校・教育理念】
自律:主体的に考え、学び、取り組み、強い意志と不屈の心身を培う
自由:個性を最大限に生かし、広い視野と豊かな人間性、責任感を育む
絆 :互いに認め、ともに高め合い、思いやりの心を高める
「常盤は、それを実践したに過ぎませんよ」
「むぅ……」
フリーダムな年配教師に頭を抱えるクマに向かって、泉はニィと唇を吊り上げると、四月の頭にポンと手を乗せた。
「常盤、ナイススピーチだ!!」
師の激励に、四月は誇らしげに、かつ生真面目に敬礼して見せた。
事の顛末を、勇生はただ呆然と見ていた。
四月の口から語られた事実を、ゆっくりと頭の中で咀嚼する。
(眼鏡男子好きなのは知ってたけど、ここまでとは!)
かく言う勇生も、眼鏡男子である。
生まれ持っての釣り目の三白眼のせいで、お世辞にも善良な人間に見えず、人目が気になるからというのが、理由の一つではあったが。
お陰で勇生は分厚い瓶底眼鏡+クセの強い髪という、性格の穏やかさとは相反する、かなり個性的な外見の持ち主だった。
(正直途中で、何か何だかよく判らなくなったけど。
とにかく眼鏡男子への、すごい情熱がよぉーく伝わったよ!
例えこの情熱が、世の中の眼鏡男子に全員向けられたものだとしても。
僕も彼女の好みの範疇だってことだよね!
あぁ、今日ほど眼鏡男子でよかったと思ったことはない!)
壇上を降りる四月に、熱い視線を送る勇生。
(……でも)
やっぱり、イケメンの方がいいのかな?
今日の四月は、一層輝いて見えて。
勇生の視線が、足元に落ちた。
(眼鏡男子って、基本的に格好良いものだし。
僕はどう見たって、モサいモブで。
眼鏡だって、四月ちゃんの一番好きな銀縁じゃない……)
無理に合わせても、仕方がないのは判っている。
勇生は自分の席に戻った四月を、もう一度見つめた。
――でも僕は、四月ちゃんのナンバーワン眼鏡男子になりたい!
好きだからこそ、一番になりたいんだ。
夏休みは、イメチェンに挑戦してみようかな……。
勇生は膝の上で組んだ手に、ぐっと力を込めた。
李 小麗
は混乱の最中知り合った、
佐々良 縁
をじっと盗み見ていた。
「よくわからなかったけど、眼鏡ってすごいのだ……!」
謎の尊敬の眼差しを背中に受け、縁は一つ、くしゃみをした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
45人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月31日
参加申し込みの期限
2014年04月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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