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寝子島高校
【終業式】輝かしきピリオドを――夏休みを求めて!
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スピーチをぼーっと聞きつつ、
志波 拓郎
は一学期中、何度、兄の
志波 武道
の奇行に付き合わされたかを思い出していた。
(……まぁでも、兄貴は自分が絡んでなくて理由なくこういう事はやらないだろうから、知らない所でナニカがあったんだろうけど……)
頭のどこかでは、分かっている。
武道はいつだって、自分の事は後回し。
そうして拓郎や友人達の為に、笑いながら犠牲になるのだ。
そんな兄が、どうしてだろう。素直に受け入れられなくて。
(理由を聞いたとしても、茶化して誤魔化されるだろうから、余計にむかつく……!)
イライラしながら、迎えた校歌斉唱。
起立を求められて、拓郎は気持ちを切り替えようと、頬を軽く叩いた。
校章を睨みつけると、彼は大きく口を開いた。
【寝子島高等学校校歌】
♪ 陽光そそぐ学び舎に
我らを育む 寝子ヶ浜の風
また旅人が耳を澄ませば
波音安らかに聞こえん
自由な日々(ねこじまメモリーズ)寝子島高校 寝子島高校
♪ 諸星のぞむ学び舎は
九夜山の尾にて うちたてられん
たとえさざ波起こりても
ともに明日へと歩まん
絆は固く(ねこじまジャスティス)寝子島高校 寝子島高校
拓郎の声は本人が意図した以上に力強く響き、大人しい彼を知る面々は思わず振り返って凝視した。
これには、逆に拓郎自身が戸惑ってしまう。
(……びっくりした顔で、振りかえられたり見られたりしてる気がするけど……いや、その……悪化しないよう言葉選ぶから、ああいう感じになるだけで、言うべき言葉がわかってる時や歌は普通に歌えるよ?)
同年代の少年達より、少し大きな体を縮める彼に
(拓郎ちゃん、ナイス校歌なのだ♪)
クラスも部活も同じな、
後木 真央
がサムズアップした。
終業式は、いよいよ終わりに近づいている。
相変わらず壇上に上がると「うちって教頭とか居たんだ」なんて、ヒソヒソ噂されながら
黒崎 俊介
が閉式の挨拶をしている。
「あれ、桜井……ここ1組じゃないだろ?」
後からやって来て、コッソリと4組の空席に紛れ込んだ
桜井 ラッセル
に、桜花寮で同室の
津上 灯路
が尋ねた。
「てか何だよ今頃、もう式終わるぞ」
「し――っ、静かに」
友の追及に、ラッセルは小声で事情を説明する。
「はあ……。あ、いやな、母さんからスペインの爺ちゃん婆ちゃんが来なさいって、家族で行く事になったって連絡あって、無理なら実家の留守番頼むとか交渉を……」
灯路と同じく4組の
シルヴィア・W
も、横目でちらとラッセルに注目する。
目が合って、彼女の色違いの双眸に軽く手を振ったラッセルは、大仰な息をついた。
「帰ったら続きだ。夏休み中どころか、下手したらもうちょいかかりそうでさー。億劫ー」
「……夏休み、長く楽しめて……いいじゃない……」
無表情ながら、どこか楽しそうに混ぜっ返してくるシルヴィアに、ラッセルは困ったように肩を竦めた。
「二人は夏休み、どんな感じ?」
気を取り直して予定を聞くラッセルに、二人はそれぞれに答える。
「……夏休みは……桜井とも……しばらくお別れかな……」
「ははっ、かもなー。二人とは入学前に
屋上
で会ってからの付き合いだもんなー、そう思うとちょっと寂しいかもな。ま、でもクラス違ってあんま会えなかったかったけど、節目に会えて良かったよ」
へらっと笑って見せたラッセルに、シルヴィアは何故か無念そうに顔を背ける。
「……初めて会ったときは……二人とも初々しかったのに……」
「えっ!? 何だよそれ」
思わず声が高くなったラッセルの耳に、「ごほん」と咳払いが聞こえた。
4組担任の
久保田 美和
が、お喋りに興じる彼等をジト目で睨んでいた。
更に視線を走らせれば、1組担任で学年主任でもある
島岡 雪乃
もこちらを悲しげに見つめていた。
「おっと、やべー」
慌てて背筋を正すラッセル。シルヴィアは、そ知らぬフリをしている。
しばらく黙って、やり過ごして。
「……桜井に……
プールで引き揚げられた
のも……なんだかなつかしい」
再び抑揚のない調子で、シルヴィアがぽつりと漏らした。
「あー、あの時か。シルちゃんを助けるついでに、泳げるようにもなったし……俺としては、すげーラッキーだったぜ」
何だかんだで、この数ヶ月の間に成長したんだな。そう思うと感慨もひとしおで。
「あ。これ終わったら、一緒に帰ろうぜ。逆餞別におごっちゃる! 観覧車下に
評判の移動アイス屋
できたんだ」
「それでは、これをもって第1学期を終業します」
教頭の美声が講堂に響き渡り、長かった――本当に長かった終業式が、幕引きとなった。
教室に戻るため、ふわふわと歩く四月に勇生は不安は胸に隠したまま、思い切って声を掛けた。
「四月ちゃん、お疲れ様! スピーチ、熱くて感動したよ!!」
「……あれ、タッキー? え? これって、夢であってるよね? 何かあたし、素のままの自分を曝け出しちゃったけど……」
あははーと笑う四月に、同志・
響 タルト
がいい笑顔でサムズアップして見せた。
「サイコーのスピーチだったよ、四月さん!」
八十八旗 信彦
も、神妙な顔で頷く。
「やあ。危険な香りがするところも、常盤っちの魅力の一つだよね」
四月が瞬きを繰り返し、ここへきてようやく顔が引きつった。
「えっ、現実……?」
こくこく。
「大丈夫だよ! 四月さん自身は、これまでと何一つ変わってないし♪」
「ああ。ちょっとばかり、周りの見る目が変わっただけさ。君は魅力的な女性だよ、さあ自信を持って!」
元気なタルトと、いつものように真っ赤な薔薇を差し出す信彦である。
「うぎゃあぁぁぁあ゛――――ッ!! やぁってしまったぁ――ッッッ!!?」
全ては後の祭り。
四月の明日はどっちだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
45人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月31日
参加申し込みの期限
2014年04月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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