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三人で行こうと約束していたぬいぐるみ教室だったが、一人に急用が出来てしまい、二人で行くことになった。しかも何故か、いつも怒らせてしまう相手と。
御剣 刀
は相変わらず不機嫌そうに見える
弘明寺 能美子
を気にしつつも、何を作ろうかぼんやり考えていた。
「御剣……さんは、裁縫できるの?」
能美子の問いに、思考を一旦中断する。
「ボタンをつけるくらいはできるけど、ぬいぐるみは作った事はないな」
「そう。私は家で母がそういう教室を開いてたから、それなりに出来るわ。手伝って欲しいなら、言ってくれればアドバイスくらいなら出来るから」
「あぁ、助かるよ。弘明寺は何を作るんだ?」
「……小鹿の、ぬいぐるみ……」
能美子の声が、微かに震える。昔、能美子の兄がくれた物とそっくりな物を作ろうと、ここに来る前から決めていた。どんなに兄が怖くても、あの時、能美子を見る目には狂気しか宿っていなかったとしても、兄を憎む事ができない。そこには愛もあったと、思いたいから。
「大丈夫か?」
様子がおかしい事に気づいた刀が声をかけ、能美子が手を止める。鈍そうに見えて、刀は人の気持ちに聡い。気付いて欲しくなくて、心配をかけたくなくて、能美子は「大丈夫よ」と、普段通りの表情で頷いた。空元気で平常心をアピールする。それでも刀の瞳にはまだ心配の芽が宿っていて、どうにかして刀の心配を取り除かないとと思っていた時、音もなく麗佳が現れた。
「良いわね、青春ね! 素敵なカップルさん、ぬいぐるみは順調?」
「ち、違います!」
刀が若干動揺しながら否定し、能美子もコクコクと頷く。
「あら? カップルじゃないの? 仲良しに見えたんだけどな」
「仲は悪くないですが、御剣さんとカップルだなんて、ナイです」
全否定の能美子に、ちょっとだけ切ない気持ちになる。いや、別に弘明寺と恋人同士になりたいとか、そういうわけではないけれども。と、心の中で刀が言い訳をする。
「あ、もしかして能美子ちゃん、好きな子がいるとか?」
「いえ、特にはいないです」
「気になる人もいないの? それじゃあ、タイプとかは?」
グイグイ質問してくる麗佳に苦笑しつつ「そうですね……」と少し考え込む。
「年上がいいかな、って思います。御剣さんみたいな無鉄砲な方はちょっとねえ……」
「俺ってそんなに無鉄砲か?」
無自覚な刀に、能美子がトドメの肯定をする。少々ショックを受けている様子だが、事実なのだから否定のしようがない。
「私、一人っ子だったものですから、年上って憧れるんですよね」
「あー、何となく分かるわ。それに、能美子ちゃんみたいな大人っぽい子だと、同年代の子はちょっと幼く見えちゃうのかも知れないわね。でも落ち込まないで刀君。いつかは君の魅力に能美子ちゃんも気付いてくれるわ!」
「いや、俺は別に……」
刀が否定するよりも早く、麗佳が他の生徒を見回りに行ってしまう。このままずっと麗佳の中では、刀は能美子に片思い中の男の子と言う認識のままなのだろうかとボンヤリ思っていると、こちらに近づいてくる見知った女の子を見つけた。
「御陵も来てたんだな。一人で来れたのか?」
優妃が刀の声に気付き、こちらに歩いて来る。
「一人で来たわけじゃないの。えっと、お隣は……」
「友達の弘明寺」
優妃に能美子を紹介し、能美子には優妃が人見知りである事も添えて紹介する。能美子は小さく会釈をしながらも、チラリと優妃の顔を見た。お人形のようなとても可愛らしい女の子だった。能美子の主観かも知れないが、刀の周りには可愛い女の子が集まるような気がする。
「刀君って、裁縫出来るの?」
「そんなに俺は不器用そうに見えるのか……?」
能美子と同じ質問に、思わず脱力する。雨の日に出会って以来、刀は時間があれば優妃の元を訪れて色々と話をしていた。最初は警戒している様子の優妃だったが、話しているうちに警戒心が解け、今では刀の事を下の名前で呼ぶようになっていた。
「御陵は何のぬいぐるみを作るんだ?」
「クマさんだよ。刀君は?」
「まだ決めてなくて。御陵は自分用に?」
「ううん。お兄ちゃんにあげるの」
そう言えば、優妃には兄がいた。一度だけ会ったことのある王輝の顔を思い浮かべる刀の隣で、能美子がビクリと肩を上下させる。
「……そうだ、俺は少し豪華なてるてる坊主を作ろうかな。まぁ、ぬいぐるみとは違うかもしれないけれど」
「何でてるてる坊主?」
「天気がいいと気持ちいいだろ? 遊びに行く時も気分が良いし。……そうだ。御陵、今度一緒に遊びに行ってみるか? 友達を紹介するよ、面白い奴が多いぜ?」
夏休み中に、色々と遊びに行ってみないか? そんな刀の提案に、優妃が顔を輝かせる。
「楽しそう! 私も、誰か誘っても良い? 浅山さんとか……あ、今日も来てるんだよ。向こうで一緒に作ってるの」
「そうか、後で挨拶しておくかな。御陵は、どこか行きたい所はあるか?」
「海とプール以外ならどこでも」
除外された二つの場所に、刀が小さく首を傾げる。
「御陵って、泳げないのか?」
「うん。小さい時に溺れた事があって、怖くなっちゃったんだ」
笑顔で話す優妃の、続いた言葉に刀と能美子は言葉を失った。
「お兄ちゃんにね、海に落とされたの」
なんでもない事のように言った優妃の表情は、少しも変わっていなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
雨音響希
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月10日
参加申し込みの期限
2014年03月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年03月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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