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砂掛谷埋蔵金伝説 ~金とロマンと温泉と~
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陽はだいぶ傾き、春とはいえ山中は肌寒さを覚える。
千年杉の北西では、なおも穴を掘り続ける、ロマンを追う者たちがいた。
しかし辺りが橙に染まりはじめると、さすがに諦めの声も方々から聞こえてくる。
「寝子饅頭完売でーす。お買い上げおおきにー」
鳳 飛鳥
の元気な声が暮れの空にこだまする。
「やっぱ桜庭の言うとおり温泉地の宣伝だったのかな」
掘った土を戻しながら
御剣 刀
がつぶやく。
『でも楽しかったし美味しかったし、いいよね』
顔に土を付けた
小山内 海
がスケッチブックに書く。
「そうそう、にゃーくんのストレス発散にもなったしさ」
桜庭 円
の頭上ではにゃーくんがあくびを一つ。
「俺は諦めねぇぞ。アニメくじ死ぬほど買うんだ」
タオルを肩にかけ直し、
追分 義一
はひたすら掘っている。
深く掘り下げられた穴へは次第に光が届かなくなり、掘削も困難になっていく。
九夜山の長い一日が終わろうとしている。
「お……」
片付けをしていた
志波 拓郎
が気づき、
金堂 睦月
もその方角を見た。
「ほぅ……暗号の主は、我々にこれを伝えたかったのかのう」
小山から見る西の方角には、水平線に沈む大きな夕陽の姿があった。
一同、しばしこれに心を奪われる。
周りの低い位置からでは、木に遮られ、沈む夕陽は途中までしか見届けることができない。この場所だから拝める景色だった。
海は無意識に絵画用のスケッチブックを開いて、その景色を留めておこうとした。
「こんなの……納得いかねれよ!」
スキンヘッドをオレンジに染めて、絶景に感動しながら義一が叫ぶ。
じきに太陽は隠れ、周囲は一瞬にして闇に包まれる。しかし夜空には無数の星が煌めきだし、帰りの道を憂える彼らを心強く照らしていた。島の西部、星ヶ丘で同じ景色を望んだとしても、町の明るさでここまでは演出されないだろう。
「百万ドルの夜景ならぬ、百万両の夕焼けと夜景か」
英二が言うと、全員が同意するように何度もうなずくのだった。
夜になっても多忙を極める場所がある。
寝子温泉の旅館では、激闘はなお続いていた。
ここでのバイトを唯一買って出たのは
猫島 寝太郎
。今まで全く描かれなかったが、実は彼、朝から晩まで旅館を走り回っていた。もしかしたらこの日一番動き、一番稼いだかもしれない。
「部屋の備品がなくなったから取って来て!」
「はい分かりました!」
人使いの荒い先輩従業員に指示され、全部屋の布団を敷き終えた寝太郎は旅館専用の倉庫へ向かった。
「うわ……なにこれ、埃っぽい」
もうすぐ解放される。何度も逃げ出そうと思ったが、なんとかやってのけた。くたくただが、今は達成感が勝っていた。
「バイト終わったら、温泉使わせて貰えるかな~。いや有料でも入るぞ〜」
それだけを楽しみに頑張って来れたといってもいい。
指示された花瓶やら掛け軸などを探すうち、漆塗りの硯箱が手に触れた。埃まみれの備品たちに混ざって、これだけ妙な異彩を放っていた。
「ん……なんだこれ」
こっそり開いてみると、中には古文書のようなものが。
「なんて書いてるのかよく見えないな……三夜湖に……二百万両……さかな……」
「おーいまだ持って来れないのか!」
蔵の外から怒号が飛んでくる。
「あ、はーいただいま!」
硯箱は再び元の位置にしまわれ、それきり寝太郎は忘れてしまい、またしばらく古文書は人の目にさらされないこととなった。
一方温泉のほうでは、穴掘りチーム、バイトチームがこぞって押し掛け、各々の疲れをいやしていた。
「今日は疲れたねえ」
男女の仕切り塀越しに、
新井 米太郎
と
霧切 翠子
がねぎらいあっている。
「霧切先輩すいませんっす……先輩の分のバイト代までガラス弁償にまわしてもらっちゃって」
「いいのよ私は仕送りがあるから。でも残念だなあ、混浴だったら背中流してあげるのに……」
「まじっすかあ」
(って、私なに言ってるの!?)
ずぶずぶと湯船に沈む霧切。たぶん米太郎のほうはあまり何も意識していないだろう。
女湯の一角はガールズトークでわいわい盛り上がっている。以下、筆者(♂)の完全な妄想で送られますが、きっと女湯というのはこういうトークが交わされるはず!
「葵先輩、大きな胸ですね。うらやましいですわ」
「ほんとだーすごいです!」
千子 茶々丸
と
上泉 睡蓮
が
葵 水姫
のバストを絶賛する。
「そんなことないわ。2人だって大きいじゃない」
素っ気なく応じる水姫。
「彩葉さんも、大きい上に形がいいですね」
リッチなものに目がない茶々丸としては、豊満なバストにもつい注目してしまうのだろう。
「やったー褒められたもんねー!」
高梨 彩葉
がこれ見よがしに胸を張る。
以上、体格に「胸が大きい」と書かれている方を中心に描かせていただきました。
そんな豊かな話題が振りまかれているのを耳にしながら、コンプレックスに苛まれているのが
伊藤 佳奈
。体格「胸が小さい」。
「あたしも彼女たちの半分でもあればなぁ」
素敵な出会いがあるのかなぁ。湯船に浮かない自分の胸を見ながら、ため息をつく。
「そんなに大きいのがいいかな? 俺は動きやすくてこのほうがいいな」
同じく胸が寂しい
奈良橋 博美
は色気なく言うと、湯から立ち型の動きを取った。貧乳どうしだが考え方は真逆のようだ。
女湯から届けられる嬌声を聞いていると、男勢、じっとしていられない。
「覗くか!」
男らしく言い切ったのは
御剣 刀
。仕事から解放されテンションが上がっている寝太郎が続くと、他の勢もいくつか興味を持ち始めた。
亜魚隈 猯利
あたりは関心のなさそうに湯に浸かっている。
塀の上に手をかけ、覗こうとするが……。指を鳴らす音がしたかと思えば、覗き組の頭上に湯がザバー。
「わあああああ!」
抵抗する暇もなく、一同湯の中へ真っ逆さま。
「そっちにはツレが居るんでね。見せる訳にはいかないぜ」
橘 敦志
のろっこん「ステルラ・トランスウォランス」によるものだった。
「何をー! 埋蔵金は諦めたがこれだけは諦めねぇ!」
男の意地。刀が再び勢いよく塀の上に飛び乗った。が、そこにいたのは……。
「覗き見するバカな輩め!」
元の姿に戻った
大田原 いいな
。服は着たまま、手には花火が握られている。
「笛花火乱舞!」
ロケット花火が絡み付く。刀、花火と湯のけむりに紛れながらまたも湯の中へ。……自業自得だろう。
そんな盛り上がりを見せる寝子温泉に、最後の大物が。
「ここって混浴だったんですねぇ……キャッ!」
男湯に登場したのは、素っ裸の
不破 ふわり
。男たちの大胆な姿を目の当たりし、思わず両手で目を隠す。
ここから約十秒の間。
「……隠すのこっちでしたぁ」
それぞれがかけがえの無い宝を胸に秘めて、砂掛谷にまつわる伝説の一日は終わっていくのだった。
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あとがき
担当マスター:
小西 秀昭
ファンレターはマスターページから!
読んでくださりありがとうございました! そしておつかれさまでした!
埋蔵金を掘り当てることはできませんでしたが、楽しい思い出をつくれたかな〜と思っております。
「バイト>宝探し」のアクション傾向で、世の中は多分に堅実派の多い時代であるという統計がとれました!
本当は温泉シーンを多めにとっちゃおうかとか思ってたのですが、皆さん思った以上に掘り掘りやバイトに力を入れてくださって、結果的に少なめとなりました。いずれ温泉をメインに据えたシナリオもあつかってみたいですね! ていうか絶対やったる!
それでは今後ともよろしくお願いします! 小西でしたっ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
小西 秀昭
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
冒険
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年01月13日
参加申し込みの期限
2013年01月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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