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砂掛谷埋蔵金伝説 ~金とロマンと温泉と~
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「さあさあお立ちあーい!」
温泉地近辺はもはや見せ物小屋の様相を呈している。
「びっくり箱ならぬ、びっくりハト!? だよー!」
ツンツン頭が特徴の
山神 封
がギャラリーの気を引く。
「なんだって? びっくりハト?」
興味を持った客が山神の周囲に集まってくる。
「この6つの箱から一つを選んで、中からハトが出てきたら饅頭をさらに一個プレゼント!」
「わあ、私やりますやります!」
即座に挙手したのは
不破 ふわり
。
「では箱を選んでちょうだいっ!」
山神の前に並ぶ6つの箱を慎重に吟味するふわり。
「ではこれを!」
選んだ箱が開かれると、中から1輪の花をくわえた黄色の鳥が飛び立った!
ギャラリーからは「おお!」という歓声が。
(まあ、ハトじゃなくてカナリアなんだけどね)
正体はろっこん「黄色いピヨコ」を使って、カナリアに変身した
桜井 ラッセル
。寮代を稼ぐため、山神と組んで編み出した商法だ。
ふわりの肩にとまり、花を差し出す。
「わあ、やったー!」
はしゃぐふわりから再び飛び立ち、ラッセルは上空をくるくると旋回する。
「俺もやらせてくれ!」
「私も!」
カナリアとのふれ合いと饅頭のおまけ欲しさに、山神の前には長い列ができる。
(山神のアイデアのおかげだ、サンキュ)
びっくりハトは山神の発案から端を発したものだった。山神の肩でさえずると、ラッセルは箱の中へと戻っていく。
「ほー、盛り上がっていますねえ」
すでに変装を解いた町長が視察にくる。
「賢いハトですね」
「ええ、何せラッセルがゲフンゲフン!」
仕込みの準備をしながらで油断した山神。危うく鳥の正体をばらしそうになる。
「ところで、あなたが封くんでしたね。名簿だとあとひとり、ラッセルくんという男の子もいるはずなのですが」
山神と箱の中のラッセル、同時にビクッ。
「あ、あれーさっきまでせっせと働いていたんだけど……そういやトイレに行くとか言ってたような」
「そうですか、トイレ……」
怪訝そうにメガネを光らせる町長。そのときまた別のところで歓声が上がった。
「さて、町長の一押しといえばこの寝子饅頭。饅頭といえばちょっとした小話がありまして……」
商店の前にできた即席寄席。落語研究会所属の
千子 誾千代
が落語「まんじゅうこわい」の演目で観客の笑いを誘っている。
「寝子島に住む若者たちが集まって、怖いものを言い合っていたんです。やれ母ちゃんだ、学校の先生だ、蜘蛛だなんだって、それぞれ挙げていくんですね」
「ほう、落語か」
駅前での販売を終えた
奈良橋 博美
・
千子 茶々丸
・
高梨 彩葉
が姿を見せる。彼らの巧みな営業手腕で、売り上げはすこぶるよかったらしい。
「姉様ったら趣味の落語なんて……儲ける気あるのかしら」
そんな妹の声など構わず誾千代は演目を続ける。
「『俺が怖いのはまんじゅうだ』という男がいる。思い出しただけで気分が悪いと、布団に潜ってしまうんですね。ほかの者たちは彼を脅かしてやろうと、この寝子饅頭をしこたま買って彼の元へ持っていくんです」
誾千代の目の前には、いつの間にやら大量の饅頭が。
「『ああ怖い、怖いよ。食べてなくしてしまおう。ああ怖い。美味すぎて怖い』そう言いながら、男は饅頭をどんどん食べてしまうのです」
誾千代は饅頭を取り上げ、一口二口と、美味しそうに食べていく。その様を見るギャラリーがつばを飲む。
「たまらずほかの者は怒りだす。『お前の本当に嫌いなものはなんだ!』って。そしたら男はこう言います。『俺はほんとはお茶が怖い』って」
笑いと拍手が自然と起こり、誾千代は深く頭を下げる。饅頭を食す姿に感化された客が、寝子饅頭を買い漁っていく。
「ほう、彼女もなかなかにやり手です」
満足そうにうなずく町長に、声をかける者がいた。
「折り入って相談があるのですが」
常葉 治
だ。
「おお君は寝子饅頭の考案者にして現場監督の! 分かっているよ、報酬はしっかり弾ませてもらいますよ」
「その報酬なのですが。こちらのベガさんとお話ししていて、孤児院の存在を知ったのです」
瑠璃条 ベガ
がやや遠慮気味に町長を見ていた。
「今回の企画は利益を出すことはもちろんですが、地域の活性化に最大の貢献をもたらすことにあると町長も考えてらっしゃるはずです。ですからどうでしょう、今回の売り上げの一部を、寝子島の未来ある子供たちのために使わせていただくというのは」
町長は喉の奥をうならせて、しばらく考えに耽る。
「ふむ、皆さんのがんばりあってこその今回の盛況ですからね。これが総意というのならば、私も善処しますよ」
治とベガは同時に安堵する。
「よかったですねベガさん」
「ありがとう、治ちゃん、町長!」
しかしその直後、ベガはやや暗い表情をしてみせた。
(本当は饅頭の残りを子供たちに持っていってあげたかったけど、この人気じゃ厳しいだろうな)
ため息のベガ。そんなところに都合よくやってくるのが
八十八旗 信彦
。両手には大量に余った黄金銘菓「袖の下」が。
「なんだよーびっくりハトとか落語とか、そんなパフォーマンスやられたら勝てるわけないじゃん。俺もなんか出し物考えておくべきだったなブツブツああ寝子饅頭おいしい」
口をもぐもぐさせながらベガの前を通った。
「あれ、ひこにゃん?」
「あら、ベガっち」
「そのお菓子……」
「ああうん、これはねえ……」
「そっか、ネコホームの子供たちへの差し入れだね! 優しいなやっぱひこにゃんは! ありがとう!」
「えーっと、そうね、そういうことにしましょうね……ははは」
こうして寝子饅頭は見事完売へと至る。「袖の下」もネコホームの孤児たちが美味しくいただくことに。
町長も上機嫌。計らいで、バイト全員に温泉チケットが振る舞われるのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
小西 秀昭
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
冒険
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年01月13日
参加申し込みの期限
2013年01月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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