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さよなら、サンマさ……ん?
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【信じられない人々】
そっかー、あいつ死んじゃったのか。と、訃報を耳にした
御剣 刀
が最初に抱いたところの感想と言いますと、
「そりゃ死ぬよな、だってあいつ、上しか見られないんだもん。逆に、今まで生きてたのがびっくりだよ」
なんて、まあ概ね、そんなところでありました。
それでも、サンマさんがいつも元気に観光大使などやっていられますのも、それもひとえに、サンマさんだから。なんて、分かるような分からないような理由で、何となーく納得していたところの彼だったのですが。
「ふーん。ついに、車にでも轢かれたか。え、違う?」
ドライな反応の刀、けれど、伝え聞こえてくるサンマさんの死因はと言いますと、どうやらちょっと違うようで。
「……七輪で焼かれて、猫に食べられた? いや、それこそ、ねえだろう? だって、あいつ着ぐる」
ピピーッ! めっ!
このお話におけるNGワードを口走りかけた刀くん、しかしながら、そのうちひょっこり戻ってくるだろう……くらいのカンジでおりました、彼の軽い気持ちとは裏腹に。
サンマさんが、あの元気な姿を皆の前に現してくれないままに、無情にも時は流れていくのです。
「あいつ……戻ってこないじゃないか。本当に、サンマさんの身に、何かあったのか……?」
次第に募る焦燥感が、自然と、刀を突き動かし。
「……まったく。心配かけさせやがって!」
どうせ着ぐる……おっと、失礼。サンマさんだし、本当に死んでしまう道理が無いとは思いながらも。彼に何か予期せぬ事態が巻き起こり、戻ってこれずにいるのかも知れない……そう考えた刀は、サンマさんを捜索すべく、勢い良く外へと飛び出していきました。
参道商店街を走り抜け、キャットロードで叫び、星ヶ丘マリーナで声を枯らし。寝子島中のいたるところを探し回った末、ついには彼は、九夜山の頂上にまでも登り詰めてしまいます。
けれど、見つからないのです。サンマさんは、どこにも見当たらないのです。
「あいつ、本当に……? おいこら、サンマーっ! いい加減にしろ! 戻って来い、サンマさあああああああんっ!!」
山頂に、刀の悲痛な声が響き渡りました。
結局、サンマさんが彼の目の前に、再び現れてくれることは無く。肩を落として、とぼとぼと家路を行く刀。
と……その道すがらのことでした。サンマさんが食べられてしまったという、かの寝子ヶ浜海岸の脇を通りがかった彼は、見覚えのある少女の姿を目にして、足を止めます。
「……どうだ、唱華? 『それ』は、何と言っている?」
「ええ、残念ながらこの方は、何も見ていらっしゃらなかったようですね」
「ふむ、そうか。では、もう少し向こうへ行ってみることにしよう」
ビーチへ寂しく置き忘れられた、ビニール製のイルカのおもちゃに話しかける、浜辺の風景にはちょっぴり浮いておりますところの、和装にエプロンを身に着けたメイドさん。そして、傍らでその様子を見守る、小柄ながら妙にどこか達観した雰囲気を漂わせる、大きなキャスケットをかぶった少女。
檜扇 唱華
と
旅鴉 月詠
、二人の姿を認めると、刀は砂浜へと降り、声をかけました。
「よう、旅鴉、何してるんだ? こんなところで」
「……ああ。御剣か」
月詠は、顔馴染みの刀を振り返ると、いつものクールな調子で、彼にメイドである唱華をさらりと紹介しつつ。
「唱華のろっこんは、人工物の声を聞き、会話ができるものでね。サンマ氏の行方を尋ねまわっているところだよ」
へえ、そいつはすごいな……と、素直に感嘆する刀に、
「うふふ。いいえ、恐れ入ります」
唱華は涼しげに微笑を浮かべて、ひとつ、ぺこりと頭を下げます。
つまりは、主従の関係でありますところのこの二人もまた、刀と同様に、サンマさんの生存を信じており。その行方を、独自に捜索していたところなのでした。
「まあ、あれが死ぬとは到底思えない訳で。ちょっと調べていたところだよ」
「そうだよなあ、だってあいつ、着ぐる」
ピピーッ!! 何度でも阻止いたしますよ、そのワードは!
「ののこさんが仰るには、このあたりで、問題の七輪を見たそうなのですけれど……」
と、頬に手を当てながら言う唱華さん。
ここまでの調査で、二人はののこを始め複数人へと聞き込みを行い、いくつかの情報を得ていました。それらを総括しましたところ、やはり、この海岸付近に真相のヒントがありそうだ……と睨み、こうしてやってきたというわけなのです。
刀としましても、やみくもに駆け回るのみでは、正直に言いまして、探しあぐねていたところではありました。
そんなこんなで合流を決め、三人となった捜索隊は、浜辺をところ狭しと歩き回り、真相へと連なる情報の断片を探っていくのです。
「おっ。なあ、あの椅子はどうだ? 何か知ってるかも知れないぞ」
「よし。唱華、頼むよ」
「はい、お任せください、月詠様」
本来であれば、今時期は多くの海水浴客に利用され、充実した夏を過ごしているはずの、パラソルやビーチチェア。今は寂しく放置され、押し寄せる波をぼんやりと見つめるのみの彼らに、唱華はろっこんを用いて話しかけます。
白いビーチチェアの背にそっと手を添えると、す、と片目を閉じ。唱華は、心の中で、願います。
(……『聞きたい』。貴方の声を、聞かせてくれますか……?)
しばし、ゆったりとした沈黙が流れ。
やがて開いた、唱華の口からは……。
「…………おう、七輪のヤツかい!? あいつなら、泣きべそかいた妙なオッサンに、連れてかれちまったぜ! 黄色いメガネをかけて、スーツを着てて、髭を生やしたオッサンだったぜ! 俺っちがヒくぐらいぐっしょんぐっしょんに泣いてて、そりゃあもうヒドイ有様だったんだぜ!」
唐突に、物腰穏やかなメイドさんの口から飛び出した、荒々しいべらんめい口調。ちょっとびっくり、身を反らす刀に、唱華さんはにっこりふんわり、微笑みながら。
「……と、この方は仰ってますね」
自分の主観が混ざらないように、聞こえたままを主人である月詠に伝えるため……という、彼女なりの気配り心配りでありました様子。
とにもかくにも。
ビーチチェアの語る、件の七輪を現場から持ち去った人物の特徴に、月詠は、一人の心当たりを口にするのです。
「つまり……七輪は、
中沢 リッカルド
町長の元にあるということだな。あれに話を聞けば、事の真相もハッキリするはずだ。役場へ行こう」
月詠の言葉に、唱華と刀もこくりと頷きます。
三人が寝子島町町役場へと着いた時、中沢町長は、サンマさんのお葬式の準備にかかりきりということで、不在だったものの。例の七輪は、確かに町長室にあるということで、役場の職員にお願いしてみましたところ……同じサンマさんの死を悼む者同士、とかなんとか。あっさりと見学の許可が下り、三人は、主不在の町長室へと通されることとなりました。
何といいますか、大らかと言いましょうか。こーいう、寝子島特有ののんびり気質が、今回の騒動の広がりに拍車をかけているような気もしつつ。
町長室の執務机の上……確かに、それは、佇んでおりました。
なるほど、言われてみれば、艶めいて美しい造形……に見えなくも無いような、でも、どこか安っぽくも見えるような、丸型の七輪。少しばかり縁がすすで黒ずんでいるあたりが、ホンモノ感を漂わせていますが……残念ながら、良い七輪とそうでもない七輪の違いなど、三人には、と言いますか、普通の人には到底見分けもつきません。
早速、月詠と刀が見守る中、唱華は片目をぱちりとつぶり、七輪の声にじっと耳を傾けます。
一体、そこに語られる真実とは……果たして……!?
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
14人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月12日
参加申し込みの期限
2014年03月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年03月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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