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さよなら、サンマさ……ん?
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【大団えーん!】
ぽくっ! 一際大きく、派手な殴打音がもっふり鳴り響いたと思いましたら。
サンマさんの放ったストレートで、ニセサンマはついに、がくりと膝をつきます。その様は、勝者であるサンマさんへ歓声を送る多くの観衆にとって、あたかも、ヒーローが悪を下したような光景に見えたかもしれません。
けれど。
「フッ、どうやら、あんたを見くびっていたようだな……やっぱり、あんたがナンバー1だ」
サンマさんを見上げ、悪役がヒーローの心意気に討たれてちょっぴり改心。みたいな、いかにもなシーンを演出するエヴァ。
そして、そのまま立ち去ろうとしたニセサンマに……しかし、サンマさんは。いつもの調子で、笑って声をかけるのです。
「おう、代役ご苦労! 後は俺に任せな!」
正体までは分からずとも。エヴァの意図したところを、サンマさんは、ちゃあんと分かっていたのです。
心に響くサンマさんの労いに、エヴァは、サンマスーツの中でちょっぴり涙しつつ。割れんばかりの声援の中、サンマさんの下へと一目散に駆けていくののこちゃんの、その泣き笑いの笑顔に、ほっと一安心。
役目を終えた彼女は、そっと人々の前から姿を消すのでした……本当に、お疲れさま!
「サンマさああああああん!!」
ぼすんっ、と飛び込んだののこちゃんを、サンマさんはしっかと受け止めます。
「ははは、何だお嬢ちゃん、ひどい顔じゃねえか。お前さんには、涙は似合わねえぜ!」
「だっ、だっで、だっで……!」
ぐしぐし、サンマさんの銀色ボディに、止め処なく溢れる涙を染みこませるののこちゃん。その後ろからは、ハンカチで目元を拭いつつの中沢町長も顔を見せ、
「サンマさん……! い、一体今まで、どこへ行ってたんです?」
「いやあ、何。ちょいとばかし、好みのレディを見かけたもんで、ついつい沖合いまでな。これがなかなか、気難しいウミガメちゃんでな……戻ってきたら、俺が死んだことになってるじゃねえか! 驚いたぜえ~」
「……まったく、貴方と言う人は……いえ、サンマは。……おかえりなさい、サンマさん」
町長は、すんっ、と鼻を鳴らしながらも。二人はがっしと、熱い友情の握手を交わすのでした。
さて。
こうして寝子島へとサンマさんが戻り、騒動には、一応の決着が着いたわけなのですが。
お葬式会場として開放したこの広い空間には、宙ぶらりんの手持ち無沙汰となってしまった、サンマ・ファンの大群衆。この場に何らかの収集をつけるのには、少しばかり苦労しそうな状況でありました。
と、対応を苦慮する町長へ、あらかじめ用意していた策を進言するのは……ニセサンマ騒ぎの起こった裏でも忙しく立ち回っていた、修でした。
「さあ、町長。これを」
「?」
手渡されたマイクを怪訝そうに眺める町長の目の前へ、修はすっと片手をかざすと、ぱちり。一つ指を鳴らした、その途端。
ばさばさっ! と、献花台の上の、サンマさんの遺影を覆い隠すように現れたのは、巨大な横断幕でした。
でかでかと書かれた文字は、『おかえり、サンマさん!』。
そう。彼は最初から、サンマさんの生存を予期、確信し。密かに、諸々の準備を進めていたのです。
ちなみに、彼の運営するサンマさんサイトのトップページだって、既に、サンマさん帰還の報を伝える仕様に切り替わっていたりします。何て早業!
「勘違いから始まった、この騒動。でも、サンマさんを愛する人々が、これだけ一時に集まるという機会も、そうそう無いでしょう。町長、せっかくですし、ここはひとつ。あなたの口から、挨拶をお願いしますよ」
修の言葉に、町長は、周りを見回します。
辺りを埋め尽くす、この大群衆。これら全てが、サンマさんを愛し、サンマさんを想って、この場に集まって……あ、いえ、そうでない方々も、若干数いらっしゃったりはするのですけれど。
ともかく。
中沢町長は、一つ大きく頷くと、壇上へと上り、マイクをぎゅっと握り締めて、口上を述べます。
「……えー、おほん。ご覧の通り、サンマさんは、私たちの元へと戻ってきてくれました! 私たちは、そのことを素直に喜ぶと同時に……彼の不在の間、我々が流した涙は、ひとえに、紛れも無く、彼を愛する我々の、真摯な想いに他なりません!」
声を張り上げるうち、再び、見る間に瞳を潤ませ始める町長。今度は、嬉しさのあまり、感極まってしまったようです。
「サンマさんは、これからもっ、ひぐっ! 我々の側に、うぐっ! 寝子島の観光大使として……親愛なる隣人として、ふぐっ! ずっと変わらず、寄り添っていてくれることでしょう、ぐすっ! 皆さん、これからも、サンマさんをよろしく……うおぉぉん、サンマさぁぁああん!!」
結局、大号泣してしまう、どこまでもピュアな中沢町長なのでした。
ぱちぱちと、修が手を鳴らし始めるのに、呼応するかのように。
会場中へ、拍手の渦が巻き起こっていきます。
サンマさんへぎゅっと抱きつき、町長ばりに号泣しまくっているののこも。叶わなかったサンマさんニューバージョンの登場に、後ろ髪引かれる真央も。安心すると同時に、葬式代とかどうするんだろう……何て考えつつの夏朝も。
自らの罪に押し潰されることも無くなり、ほっと一安心のなぎさも。堰を切ったように、ボロボロと大粒の涙を流す嬢も。さっそくサンマさんにがじがじしようとする、にゃーくんを押さえながらの円も。
すっかり感情移入してしまい、自然と頬を濡らす妙子も。静かに目を伏せ、柔らかい微笑みを浮かべる蓮も。ひとまず携帯を置き、町長に付き合うつもりで手を叩く璃音も。
地道な調査と行動力、諦めない信念で事の真相を導き出した、唱華と月詠、刀の三人も。
流れに乗り切れず詰まらなさそうに、でも、あえて水を差すほどには無粋ではない宗次も。
帰路を歩みつつ、遠く会場から届いた音に、満足げな笑みを浮かべ、空を見上げるエヴァも。
……あとついでに、ちゃっかり、事の発端でありました洋二君も。
みんな、みんな、壇上の町長と、そして誰より、サンマさんに。盛大な拍手を送ります。
それは、いつまでも鳴り止むことなく。会場へ、そして寝子島中へ……遠く、遠く、響き渡っていくのでした。
「よっ! 俺が、みんなに愛される寝子島の観光大使、サンマさんだよ! これからも、俺と、みんなが愛する、この寝子島のこと。末永く、よろしくなっ!」
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あとがき
担当マスター:
墨谷幽
ファンレターはマスターページから!
生きてましたね、彼! あ、分かってましたか?
というわけで、『さよなら、サンマさ……ん?』のリアクションをお届けいたします~。
皆様、楽しいアクションをありがとうございました!
こんなのって、ちょっぴり不謹慎……? なんて思いつつのシナリオでしたが、おかげさまでそんな杞憂も吹き飛び、とても楽しく執筆させていただきました。
サンマさんはやっぱり、寝子島には無くてはならない存在ですよね……!
なんて、皆さんには再確認をしていただきまして。ついでに、新たなサンマ・ファン誕生の一助にもなっていたりしましたら、嬉しく思います。
それでは皆様、今回は、ご参加ありがとうございました!
またの機会にお目にかかれますことを、心よりお待ちしております~!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
14人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月12日
参加申し込みの期限
2014年03月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年03月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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