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親父の気まぐれ鯛焼き ロシアンルーレット風味~潮風を添えて~
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【渚のろっこんショー】
はてさて。店主板谷の焼く鯛焼きのキテレツな味の変化が、どうやら、もれいびとなった彼のろっこんによるものであろうと特定されたところで。では、そのことを一体、どのように説明してやったものか……と、一同首を捻っていたところ。
「話は聞かせてもらったわ。ここは、私の出番のようね?」
背後からかけられた声に、全員が揃って振り向けば。そこには、一人のバニーガールが立っていた。
……いや、何かこう、比喩表現とかそういうものではなくて。紛れも無い、バニースーツを着込んだ正真正銘のバニーさんが、なぜかそこには立っていたのである。
その正体は、寝子島高校コスプレ部所属、コスプレは私服と公言してはばからない、
栖来 衣夢
である。衣夢は、いつの間にやら買っていたらしい板谷のランダム鯛焼きを手に、一口、ぱくり。
「……血の味風味。うん、どう考えてもおかしい。確かに、ろっこんが発動しているようね」
「うん。板谷氏に、もれいびやろっこんについて伝えるなら」
同じく、鯛焼きをもぐもぐやりながら現れたのは、
旅鴉 月詠
だ。
「私たちで実演して見せるのが、一番手っ取り早いだろう」
いつでもクールな月詠が言えば、衣夢もこくりとうなずいた。
ちなみに余談であるが、月詠がもぐもぐとマイペースに食べている鯛焼きの中身は、ハバネロ味。言わずと知れたキョーレツな辛さのアレなのだが、全く持って微塵もそれを顔に出さないあたり、さすがである。
それはさておき。
顔を見せた
御剣 刀
もまた大きくうなずき、衣夢と月詠に同意する。
「もれいびになったのなら、このままじゃあまずいよな。自分で制御できるようにならないと……そのために、俺も力になろう」
そう言って胸を張る姿は、実に頼もしい。彼は先ほどから、異変を解決する糸口を得ようと、板谷の作業を真剣な表情で観察していた。自分や、誰かのフツウを守るために行動する刀の真摯な瞳には、流れについていけず当惑する板谷も、
「何だか良く分からんが……どのみちこのままじゃあ、商売が立ち行かねえ」
と、一縷の望みへの期待を表情へ滲ませた。
「では少し、あちらへ。ひとに見られると、少々面倒ですので」
手伝いの女の子たちに一時店を任せ、
八神 修
は板谷を、少し離れた物陰へ誘った。
「こ、こ、こりゃあ……」
今にも腰を抜かさんばかりの、板谷の目の前で。
精神を集中し、ぴたりと息を止めた修の、手のひらの上。野球ボール程の大きさの小石が、手も触れずバラバラに砕け散る。
「手品ではありません。これが、ろっこん、という能力です」
「そう。俺のろっこんを使えば、こんなこともできますよ」
刀がふと目を閉じ、脳裏で、がちり。撃鉄が落ちるイメージを思い描けば……次の瞬間、刀の姿は、一瞬にして数メートルの向こうへ。あんぐりと口を開けた板谷の目の前へ再び現れた時には、ついでに手の中の鯛焼きも高速で平らげ、無くなっていた。
月詠が手に持ったスケッチブックへ、さらさらと何かを描き付ける。掲げて見せたのは、コミックタッチの可愛らしい猫の絵だ。
「ろっこんは個人に固有の能力で、その効果や発動条件もいろいろだ。今、板谷氏、あなたはその条件を満たしている状態にある。そこを見極めることができれば、変化する味をコントロールすることも可能かもしれない、というわけだ」
片手に持った鯛焼きを猫の絵に触れさせてやると、鯛焼きは絵の中へすぽんと吸い込まれ、綺麗サッパリ消えてしまった。
「そして……これが、私の能力。夜の皇女<ナイトメア・ヴァンピーラ>」
衣夢が、持参したトマトジュースのパックに刺したストローをくわえ、ちゅーっと飲んで見せれば。
「こ、これも……ろっこん、ちゅうやつだってえのかい。こいつはたまげたな……!」
まるで吸血鬼のごとくに、口元には鋭い牙。背には蝙蝠羽が生えてぱたぱたとはためき、少しばかり空に浮かびつつ、抑え切れないコスプレ魂のためか、目を剥く板谷に見せ付けるようにポージングまでしてみせた。
衣夢のバニーガール吸血少女。修の見せた分解能力に、刀の驚くべき加速行動。そして、月詠がぴりりと絵を破けば、再び飛び出してくる鯛焼き。
「私の能力の発動条件は、『赤い液体を飲む』こと。おかげでケチャップとか迂闊に使えないし、ジュースなんかも気をつけなくちゃいけないから、ちょっと不便だけど……親父さん、あなたのろっこんが発動する時、つまりは鯛焼きの味が変わる時にも、何か条件があるはずなのよ」
「そういうことです。俺たちが、その条件を調査します。だから……もう少し諦めず、頑張ってみませんか?」
衣夢の説明に、修の丁寧かつ真剣な物腰。
そして、目の当たりにした彼らのろっこん、そのインパクトは少々、頑固一徹に鯛焼きを焼き続けてきた板谷にとっては、即座に受け入れるには大きすぎたようだ。よろりとよろめくと、刀の介添えで、そこらの石塊にどっしりと腰を落とす。
しばし額に手を当て、ぐるぐると、何事か思考を巡らせていた様子の板谷だったが……やがて。
「……そりゃあ私も、この寝子島に生まれて七十年だ。らっかみ様の伝説は、知っちゃあいたが……まさかこの歳になって、そいつを拝むことになるとはなぁ」
彼はそう言って、いつからかしばらく見せていなかった、笑みを浮かべた。それは、苦笑いではあったものの……先ほどまでのあの悲壮な面持ちに比べれば、いくらか明るいものに見えた。
どうやら多少なりとも吹っ切れ、決意を固めたらしい。
「分かりました、坊ちゃんにお嬢さんがた。あんたたちを信じますよ。その上で、この老いぼれのために、力を貸してくれるってえなら……ひとつ、よろしくお頼み申します」
板谷は腰掛けたまま、膝の上に手を置くと、深々と頭を垂れた。
「もちろんですよ、親父さん。そうと決まれば……調査と、試食は俺たちに任せて。親父さんはどんどん焼いてください、あなたの鯛焼きを」
刀が言うと、板谷はこくりとうなずき、任しといてください、と胸を叩いた。
「ほう。これはまた」
「いつの間にか、すごいことになってるな……」
月詠と刀がつぶやいたのも、無理はない。
しばし店を開けている間に、店先に並ぶのは、客、客、客の群れ。噂が噂を呼び、板谷の鯛焼きの妙を味わおうと、客たちが長蛇の列を形作っていたのだ。
「え、ちょっと、何?」
そんな人の群れの前へ現れたのが、セクシーなバニーガール姿の衣夢だったものだから、場の盛り上がりはもはや最高潮である。何だかもう、テンションが上がり切って良く分からない有様だ。
「……もう。仕方ないわね」
ため息ひとつ。しかし、落ち着いた物腰の裏では、情に厚い静かな熱血漢な衣夢である。ひとたびこうしてこの店に関わることになった以上、収集が付かなくなった末に客たちが暴走し出すような事態は、望まないのだ。
しばし衣夢は、客足が落ち着くまで彼らをお行儀良く並ばせたり、売り子のバニーさんとして客寄せをしてみたりと、忙しく立ち回ることとなった。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
青丹 よし乃
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年05月11日
参加申し込みの期限
2014年05月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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