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親父の気まぐれ鯛焼き ロシアンルーレット風味~潮風を添えて~
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【ろっこん調査メモ】
「ふーっ。一段落、というところかしら?」
「お疲れさま、おかげさまで助かったよ」
「ええ、そちらもね」
バニー姿で額の汗を拭う
栖来 衣夢
を、こちらもほうっと安堵の息をついた
神野 マキナ
が労う。
戻ってきた板谷と共に、店は大回転。衣夢や、その場に居合わせた面々も手伝うこと数十分、ようやく押し寄せる人の群れは徐々に落ち着きを見せてきたようだ。
「これでようやく、親父さんのろっこんの調査に入れるわね」
という衣夢の言葉に、
神無月 ひふみ
は手を止めず、
「はい、チョコレート鯛焼きにカスタード鯛焼き、お待ちどうさま! ……ふう。ということのようだから、お店はしばらく私たちに任せて、おじさんは皆に鯛焼きを焼いてあげて」
「うちも手伝うでー! きっと何とかなるし、おじいさんもがんばってや♪」
「私も、試食を手伝うよー。斬新で美味しいのを見つけちゃうから!」
「……恩に着ますよ、お嬢さんがた」
板谷は、ひふみや
西野町 かなえ
、
岡野 丸美
の温情、そして今ここに集った人々の優しさに触れ、涙ぐまんばかりにじいんと打ち震えながらも。こくんと、力強くうなずいてみせた。
「よォし……この板谷、一世一代の鯛焼きを、心を込めて焼かせていただきましょう!」
やってきたのは、
呉井 陽太
と
榊 彩斗
の仲良しコンビである。店先の周囲に顔見知りを見つけ、事情を聞きつけると、彼らもまた鯛焼きを注文する。
「はい、鯛焼きお待ち! 聞いてるでしょうが、一応、気をつけてくださいよ?」
「ありがとうですん、おじさんー。それじゃ、とりあえず……あやとー、一緒にたべよー」
「……ん」
陽太が振り向くと、ぱかっ、と口を開けた彩斗が、期待に満ちたきらきらとした瞳で待っている。瞳が物語っている、もちろん、口に入れてくれるよな……? と。
陽太が笑顔で、鯛焼きのしっぽを千切り口の中へ放り込んでやると、彩斗は嬉しそうにもぐもぐもぐ。
「ん……肉じゃが味。おいしいぞ、よーた……」
なかなかに変り種ではあるが、幸い、それほど合いは悪く無かったようだ。
「へー、本当にランダムに味が変わるんだねぃ。じゃ、そっちのは何味かなぁ」
今度は彩斗が、持っている鯛焼きを陽太の口の中へ入れてやる。もぐもぐとしている間、彩斗は彼のためにミネラルウォーターのボトルを持って待機である。
もぐもぐもぐ……。
「……ほ、本当だ。オレが思ってた鯛焼きと違うぅぅ」
冷やし中華味だった。夏の盛りにはありがたいと思いきや、案外そんなことも無かったらしい。様々な具材が渾然一体となって鯛焼きの皮の中から襲い来るのは、なかなかにパンチが効いていた。
「だいじょうぶか……? よーた……」
「……解せぬ。あ、思わずつられちゃったわー☆」
なんて、彩斗に背中をさすさすされつつ、陽太はおどけてみせたが。悶絶するほどキビシイ味には当たらなかったものの、これはなかなかに難題であると言えよう。
「うーん、これで廃業になっちゃうのも、あんまりな話だしねぃ。色々、調べてみよっか」
「じゃあ……よーたを手伝うぞ……」
うなずきあって、二人もまた、ランダム鯛焼きの謎へと挑むことにした。
陽太は周囲を巡り、鯛焼きを食べて一喜一憂する人々に感想を尋ねては、使った材料と変化した味などと合わせてメモを取り、まとめていく。
「はてはて……一見、法則もクソも無さそうな気ぃするんだけどねぃ」
もぐもぐと、自身の食べた味も書き込みながら、陽太は首を傾げる。
メモ帳に書き入れられる味のパターンも、徐々に増えてきてはいるものの。そこに法則性のようなものはまだ、読み取れてはいなかった。
なお陽太は、この統計を取るにあたって、一つの仮説を立てている。
「板谷さんの感情が、味に影響を与えてるんじゃないかなぁって思ったんだけど……」
確かに、板谷の思いやテンションが彼のろっこんへ影響を与え、味に変化をもたらしているというのは、いかにもありうる話だ。
陽太の肩越しにメモを覗き込む彩斗も、その仮説に従い、自身の持つろっこんによって過去の様子を探り、板谷の表情の変化を読み取ろうと試みたが……ひたすらに必死な板谷の顔が見えたのみだった。
と、そこで彩斗が、板谷へこんな提案をしてみた。
「……大判焼きを焼いても、ロシアンになるんですか……?」
「へえ? 大判焼きですかい? さあ……」
実は彩斗、店の鯛焼き用ほど立派なものでは無いにしろ、先ほど、大判焼き用の簡単な機材を用意してきていた。
鯛焼きほどの情熱は見出せないまでも、調査の一環ということで、板谷が鯛焼きを焼く手を一時止めて、渋々ながらに大判焼きを焼いてみると。
陽太と彩斗、二人は手渡された大判焼きを、ぱくりもぐもぐ。
「お……これは、普通の餡子の味だねぃ」
なんとびっくり……というほどでは無いはずなのだが、何の変哲も無い普通の餡子な大判焼きが、ちょっと新鮮だ。
「……大判焼き屋は、だめでしょうか……」
「じょ、冗談じゃない! こちとら、55年も鯛焼き一筋でやってきてるんだ、いまさら宗旨変えなんぞできるもんかい」
彩斗の言葉に、板谷は憮然とした表情である。どうやら職人としての板谷の情熱は、鯛焼きにのみ注がれるものであるらしい。
しかし、陽太は、ふむ。と思案する。
鯛焼きの形であることが、板谷のろっこんの発動条件の一つであることは、先ほどの『つくってたべるニャン♪』実験によっても明らかになった通りであり、そしてその逆もまた然り。
大判焼きも鯛焼きも、使う材料にそう違いは無いだろう。鯛焼きの形をしているか、そうでないかの違いだ。
そして、そうした形の認識の違いは、そこへ注がれる板谷の情熱の大きさ、その違いでもあるということなのだろう。
「あやとー、大判焼きも、無駄じゃなかったかもしれないよぅ」
「……よーたの役に、立ったのか? なら、良かった」
つまりは、陽太の感情起因説には、大いに真実味が増してくるのである。
満足げな彩斗に、メモ帳へかりかりと書き足しながら微笑む陽太。事の裏づけを取るべく、仲良しコンビは、更なるパターンを検証していくことを決めた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
青丹 よし乃
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年05月11日
参加申し込みの期限
2014年05月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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