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むかしむかしあるところに ~お姫様の願い事~
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【王女としての在処】
「あんた達! ふざけるんじゃないよ!
どいつもこいつも救世主様! 救世主様!!
自分の王国の危機だよ! 人を馬鹿にしているのかい!?」
宮殿の上階、ベルベットの敷かれた廊下のど真ん中で、見るからにスケバンの女性が中年の貴族らしき男の襟首を締め上げ持ち上げている。
「きゅ、救世主様、何かご無礼がありましたら──お、お助けを……!!」
「ああ、無礼を通り越して、こちとら不満で一杯だね!
いの一番に対策取らなきゃいけないあんた達が、何で大した努力もせずに“救世主様”とやらを待っているんだい!?」
「ええっ…! そ、そんなにしたら、その人死んじゃう……!!」
「意見的には物凄く同意だけど、ここでそれをやったらお姫様に会えなくなりそうだからやめとこう! ねっ?」
北原 みゆき
と、合流した
桜庭 円
の止めようと言う必死さに、若干自責の念を受けたのか
桜崎 巴
は、襟首を掴み持ち上げていた男を放り投げた。
「……馬鹿らしい。早く王女の所に案内しな!」
そこだけ、門番が4人もいた。
その扉だけ、門番が異様なまでに多かった。
「救世主さまの令でなければ、お通しする事はまず有り得なかった事を切にご理解頂きたい」
大層肝が据わっているのだろう。
門番の一人が巴に向かって鋭い目つきと共に声を発した。
巴も負けずと剣呑を丸出しにした視線を向ける。
「ふん、使い所を間違えちゃいるが、少しはまともそうなのがいるじゃないか。
大方、王女の逃亡を防ぐ為と、来るかもしれないフィナンの襲来を防ぐ為だろうけどね。
それも今日で終わりだ」
扉を開けた先には、本当にファンタジーの世界を髣髴とさせる広く豪奢な部屋がそこに広がっていた。
外からの光を受ける厚い布をふんだんに使った窓のカーテン。特殊な素材でできているのだろうと思われる不思議な光沢のテーブル。
そこに、部屋の奥には、足が汚れるのも構わず床に投げ出した、純白のドレスを着た一人の女性が天蓋つきのベッドに泣き伏せていた。
僅かにきしむ音を立てて扉の閉まる音。
それと同時に泣き続けていた王女の嗚咽は静かに引いた。
「……空から落ちてこられた方ですね……」
「救世主様って呼ばれないと……何だか安心しますね……」
みゆきの言葉に、巴は冷たい目を向ける。
「いや──……救世主サマなんかじゃないと知ってるとしたら、このオヒメサマはとんだ悪女だよ。
無関係な一般人に狂騎士を止めさせようとしているんだからね」
「巻き込んでしまい申し訳御座いませんでした……ですが……ですが……彼をその様に呼ばないでくださいませ……!!」
王女が伏せていた身を勢いを立てて起して涙で濡れた瞳でこちらを睨む。
その顔には鼻筋はすらりと通り、目は大きくも鋭いエメラルドグリーン。
非常に整った顔立ちだが、今は笑顔などというものとは、それは余りにも無縁な表情だった。
「初めまして。ボク、桜庭 円と言います」
「今は挨拶は抜きだ。
本当にフィナンを愛してるなら恥も外分も捨てて二人の関係を全部言いな。あんたが秘密にしておきたい事の中にも、奴を止める手がかりになるかもしれないからね」
「……………」
王女はそこで、息を呑んだように黙り込む。
時間が惜しい中、あってはならない沈黙が支配した。
「ボク、そんなナイーブなことは分からないけれども……全部と言っても急には難しいんじゃないかな……?」
「そんな事言ってる場合じゃないだろう!?」
円が荒ぶる巴を宥めている間、みゆきが王女にそっと近づいた。
「私も部屋に籠って泣いてた時期があるのでわかります」
優しく優しく掛ける声に、王女の表情が少し驚いたものへと変化した。
「………………」
「私の時は自分のせいでみんなが不幸になってしまう罪悪感とどうしたらいいかわからない焦りで泣いてました。
ありのままのことを話してください。わたし達も力になりますから。1人で抱え込まずに」
「……ありのままと言いましても……」
王女の表情に明らかな動揺が浮かぶ。
「どうして泣いておられるのかでもいいんです。
少しずつ、少しずつで大丈夫ですから。……ね」
そして、王女は少しずつ話し始めた。
お城で彼の凛々しい姿を見かける度に、心がときめいたこと。
いつしか夜の見貼りの合間に、その姿を見せてくれるようになったこと。
『私が王女でなければ良かったと、貴方とお会いする度、切にそう思います……』
『エルダ様。私は騎士となれて良かったと思っております。
そうでなければ、エルダ様にお会いすること自体が、叶わぬ夢だったのですから』
そんな、沢山の話をしたこと。
──そして、こっそり一揃えのブレスレットをお守りにあつらえた事──
「ほほう、同じブレスレット、ねぇ」
巴の僅かに含みを交えた言葉に王女は恥ずかしそうに俯いた。
それに付随するように思いついたかのように巴は続ける。
「王城ならショボくても宮廷魔術師はいるだろ、ちょいと呼ぶか、ブレスレット自体を少し貸しな。
なに、悪いようにはしないさ。姫君の側から分析すりゃ、呪いの性質も少しは判るだろうからね」
王女はその言葉を聴いて、躊躇いがちに白いブレスレットを外して、恐る恐る巴に手渡した。
それは白いさざれ石を繋いだシンプルなものであったが、よく見れば細かな石の一つ一つに、はっきりとした虹のきらめきが入っている。
普通の品ではないことは直ぐに分かった。
「魔法については研究棟があります。そちらへ持って行けば何かしらの情報が手に入るでしょう……私がいては、彼らにも話し辛い事もあるでしょうから……」
王女は泣きそうな声で、ブレスレットの離れた手をもう片方の手で握る。
巴は、問題解決への最短手順を踏んでいるはずなのに、何故か自分が王女をいじめているような複雑な気分に陥りながら部屋を出て行った。
「あらん、あなたも本に吸い込まれたひとね」
巴が部屋を出たところで、堂々とベルベットの床を歩く存在と出会った。
正に炎が燃える様な真っ赤な髪。赤に映える黒の瞳。特徴的であるが故に、こちらも一目見たら忘れない。その名を
火焔 燐
と言う。
「あんたは確か……」
「手の中から強力な護符の気配がするわよん。今回の事件に関係ありそうね……」
燐が僅かに目を細めて、巴が見えないように持っていたはずのブレスレットを持つ手に注目する。
「お姫さまと狂騎士の逢引の品さ。お揃いなんだそうだ。
やっぱりこれは護符の類なんだね。これから詳細を調べに行くところさ。
詳しいなら一緒に行くかい? ここの関係者は性根がなってなくていけないよ。詳しいなら頼りになる」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月19日
参加申し込みの期限
2014年02月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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