むかしむかしあるところに　～お姫様の願い事～｜リアクション

むかしむかしあるところに　～お姫様の願い事～

　　【ラスト・ページ】

　気がついた時、全員は寝子島の同じ電柱を見ていた。
　そして、察しの良い者が辺りを縋るように見渡して。
　そこに、無事にぴんぴんしている夏神零と双葉仄の姿を見つけて涙もろい者は皆泣き出した。
　
　「そうだ、あの本はどうなったのだ！？」
　後木真央が叫ぶと同時に、目に留めたときと同じ位置にあった本は、またパラパラと先を捲り始めた。

　『平和には、なった』
　『だが、最終的に多数となったフィナン糾弾派から庇い続けた王女は、その王位を剥奪された』

　『しかし、二人は健気にもこの国で、その生涯を遂げたという』

　その最後の一ページが表示されると同時に、その本は灰になって風と共に散り去った。

　どんな生涯だったのかまでは何も書かれてはいなかった。
　それでも、最後は幸せであった事を。

　その場の者の殆どは、ただ信じる事にした──

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あとがき

担当マスター：冬眠
ファンレターはマスターページから！

参加者の皆様、ご閲覧くださった皆様、この度は誠に有難う御座いました。
まず、かなり緩い難易度になってしまった事を謝罪させて頂きます。
相談前提と書かせて頂きましたところ、非常に盛り上がって下さり、内心「こちらに見合うものが書けるのかどうか」とびくびくしておりました。

それでは、場所もの単位で所感となりますが、感想を述べさせて頂きます。

【昼間の街】
主に酒場ですね。情報収集が主となりましたが、統括した人材適所の一人を置いて『笛の譲渡』や『コルクボードを使う』は驚きました。脳みそが梅干な冬眠には想像だにしていませんでした(足りなすぎないんじゃないでしょうか)　初めて見た時の驚きときたら。
その中でも、笛は実際に一人１回を２回にしたシーンが御座います。
完璧でした。

【城】
夜組の装備品周り、完璧でした。見事な手際です。
ただ、王女様からブレスレットを借りたいという方がＧＡ外で３名様以上おられ、幾らお姫様が協力的であっても一つしかないブレスレットが足りない状態となりました。
城→森→夜へ使いまわすには、その段取りがなかったのでリアクションには含んでおりません。
王女様への説得内容により、王女が単独行動を決意したのが決定的となりましたが、アクションのかち合いから、特に夜『特定の誰か一人にブレスレットが渡せなかった』状態となりました。

【昼間の森】
シナリオガイドには詳しくは書かなかったものの、何人足を踏み入れられるか楽しみにしていたところでございました。踏み入れないと、普通に神魂憑きの本に利用されて、普通に狂騎士退治で終わるものだったからです。
お弁当の量や、こちらの犬に口輪を付けさせるなどの工夫が随所に組み込まれていました。関心のし切りですで御座いました。
ブレスレットに触れるのはブービートラップで、狂騎士の体が強制的に相手を刺す仕様となっておりました。森組の方は、生還おめでとう御座います。

【夜】
夜は、相談が大変だったのかも知れません……。【ＧＡ】で攻撃順番とろっこんと連携とを決めて束で掛かれば、稀代の英雄も何とかなりそうなものでしたが、その流れがＧＡになかった事。
後はＧＡには乗らないが、戦いの流れに乗る方が複数おられて、その最中で殺しに掛かって来ている圧倒的に強いもの相手に、戦いながら説得というのは難易度が高すぎた事と、それに伴い話に耳を貸す程に疲れさせられなかったこと。
そして、説得内容が、各々違ったというのも説得が纏めて出来なかった原因となりました。

【ラスト】
ブレスレットを壊した後、騎士と王女をどうするかについても意見が割れました。
外国への地図を付けて下さっていた方もおられ、選択肢があるなかで、今回のラストは最終的に多数決となっております。

今回は相談必須と、それを纏める難しさを知りました。
お付き合いくださった参加者様には、心から感謝をさせて頂きたく思います。
死亡判定がついてしまった方は、個別コメントにてそちらを書かせて頂いております。

ご意見、ご感想につきましてはダイアリー・コメントページにて記載を頂ければ必ずや次回の参考・励みにさせて頂きます。

それでは次は、是非ほのぼのにてお会い出来ましたら幸いで御座います。

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