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むかしむかしあるところに ~お姫様の願い事~
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【ヒロイズムと正義】
「(俺は……誰を助けるって……?)」
「双葉ぁーーーッ!!」
その惨劇を、
八神 修
の悲鳴を目の当たりにした時、
新井 米太郎
はめまいがした。
油断をしたら殺される。説得など夢のまた夢。この惨劇の中において尚。
最初は、騎士をこれ以上世間から守る為に、ろっこんを当人に使うなんてへんな話だよな。なんて思っていたはずなのに。
──あれ? 何で俺、仲間を殺した人を助けなきゃいけないんだろう?
視界の端では、
黒依 アリーセ
が泣き顔を隠さず、仄の傍らに佇んでいる。治癒者のろっこんでも、死人は生き返らせない。その悔恨の念は相当のものだろう。
しかし当面、妙に冷静な気分で、目の前の修を助ける為に、ろっこんを発動させてみる。
狂騎士の動きが一気に重くなる。
──だが、殆ど誰も動けない。
“騎士を殺したくない”その名目で動いていた者達は、皆が同じく目的を失っていた。
その中で、その瞬間を切る様に、狂騎士を炎が襲った。
くすんで濁ったブレスレットが、その威力を弱めて弾く。
しかし、炎幕を盾に更に2人の人影が正面と、跳躍した中空から狂騎士に向かい飛び込んだ。
「仲間が殺されようが……この人の仲間は、もう当人に殺されているだろう。
その重みも知らずに彼を助けようとしていたなら、それは甘過ぎる」
隠した仮面で表情が見えない。言葉の真意も読み取れない。
灯 斗南
が、弾かれるたびに飛び込んだ仲間を巻き込まない位置から炎の火力を上げて火球をぶつける。
「突撃準備よし」
その言葉は、
鈴野 海斗
のろっこん“旧軍の亡霊《勇》”
先程の掛け声で、痛覚麻痺、筋力増強等、アドレナリンの作用を強化する。
炎の幕に紛れ、接近を許した狂騎士は柄を短く持っての接近戦を余儀なくされた。
長い柄を脇に固定し、米太郎の重力の枷を受けて尚、穂先で海斗の短斧を弾き飛ばす。
しかし、それを予測し2本目の短斧をベルトから外し、致命傷を狙う穂先から身を守る。
「外界からの人までも、自分の意志じゃなく殺させるなんて、苦しいべ。申し訳ねえっちゃ。
でもあんたの名誉を守るため、騎士の誇りを守るため、そして国への忠誠を示すため、あんたには戻ってきてもらう必要があるんだべ!」
3本の斧を犠牲にして。
最後の4本目が、はじけ飛ぶと同時に、狂騎士の木の部分を狙い打ち付けた槍はついに穂先を落とした。
「皆、目を覚ますっちゃ! これは本の中の世界だべ!
本から出れれば、きっと死んだ人もぴんぴんしてるに決まってるべ!」
……それが事実かどうかは分からない。
だが、今武器の無い海斗には、代役、もしくは主役となってくれる正面からの押さえ役が必要だった。このまま士気に影響が出たままでは致命的な事になる。
「皆さんは……とても優しい。
だけれども、それはとても甘い、です。それが優しさだというのなら、優しさの代価として、当然の結果として仲間を失ったのでしょう。
この騎士が憐れです。捕縛を第一としてきましたが、どうしますか。殺害しますか? 殺害するならば、頚動脈を狙います」
横の家の壁を蹴り放ち、月は高い跳躍から左肩と胸板を結んでいる隙間に、ミセリコルデを突き立てた。
紐の千切れる音と、狂騎士の絶叫。
しかし、ミセリコルデを引き抜き、飛び抜くように離れれば、動かせないはずの左腕を平然と動かし始める。
「ガアァァァアア!!」
それは痛みか怒りか悲しみか。
狂騎士は、過去の栄光と共に折れた槍を掴み拾い上げた。
折れた槍の穂先であろうとも、リーチが短剣並みである程度で危険である事には変わらない。
「……そうだ、何を呆然としているんだよ、俺……!
物語の国の英雄くらい救えないで、何がヒーローだよ!」
風雲児 轟
が、全力で駆け出し物陰に入る。
「戦衣着装」叫ぶ言葉に焦りと力が篭もる。
それが轟のろっこん。先の言葉で、自作のヒーロー『ザ・ストレイト』へと変身できる。
同じラウンドシールドを背負っているのだから、正体は丸分かりであろうが。少なくとも、この姿をしている時、間違いなく彼はヒーローなのだ。
叫んだ轟が、海斗と入れ替わるように、穂先を両腕に装備した左腕のラウンドシールドで受け止める。
「これは──背後からは卑怯……だなんて言ってられないわね」
あっという間に二人の犠牲者が出て、息を飲んでいた
尾鎌 蛇那伊
は正面から轟と防ぎあいをしている最中、訓練している中国拳法のすり足を使って、気付かれないように背後に回りこんだ。
背後とはいえ油断ならない。学んだ吐息は五感をより鋭敏にしていく。
その中で、轟が右腕のシールドで相手の顔を力を込めて殴りつけ様とした瞬間、狂騎士が不意に横に動いた為、ラウンドシールドが蛇那伊にめり込み掛ける事となった。
「うわっ! 後ろにいるならそう言えってば!」
「言える状況だと思ってっ!?」
蛇那伊が狂騎士の動きを読んでいた為、惨劇そのものは免れたが、今度は、狂騎士の対象は、防具が薄い蛇那伊の方へと移ったのが殺気の向きから感じ取れる。
「ふっ、私がご要望ならお応えしてあ・げ・る。
体力いっぱいのあたしは、皆が帰った後、模擬戦までして待ってたんだから」
狂騎士は、米太郎の重力の枷を受けながらも、尚も一般人からは程遠い動きをしていた。
これも呪いの効果の一つなのかも知れない。
最初に想定していたものよりも遥かに違う形になったが、戦闘の型は変わらない。切り開いていたものをより、集中しつつも拡散させるという矛盾にも似た意識をもって、相手の持つ槍使いとは思えない短刀にも似た槍の穂先の動きを見る。
そして、相手の攻撃を一歩無駄な動き無く右に避けて、相手の空振りを見た瞬間、その鎧に拳ではなく、掌底を叩き込んだ。
「───!」
それは、余りに激しい振動に、狂騎士が初めて攻撃の手を止めた瞬間だった。
拳では、曲げた指を痛めてしまう危険がある事、また掌底は拳とは、硬いものに対して、比較にならない程の打撃衝撃を相手に与えることが出来るのだ。
しかし、狂騎士は槍ほどではないが、短剣の使い方にも慣れがあるのか、何時しか蛇那伊の手甲は引き裂かれ、血で真っ赤に染まっている。
それでも止められないのは、これ以上の被害者を増やさない為だ。
「この間にフィナンを説得──」
「馬鹿ね! 戦いの集中をこっちまで途切れさせられたら、私だってどうなるか分からないわよっ!」
次の1手がなかなか与えられないまま、精神を削る痛みだけが増えていく。
「説得する余地も無い……ってか」
「──そもそも……説得なんて必要だったのか?」
その場で、恐らく一番凍り付くように冷たい声が響き渡った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月19日
参加申し込みの期限
2014年02月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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