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◆優しい嘘
爽やかな朝。差し込む光の眩しさで、真央(
後木 真央
)は目を覚ました。
隣で眠っていたはずの姉妹、時子(
御巫 時子
)はすでに居ない。
けれど小鳥の囀りで、時子の居場所はすぐに分かった。
「おはようなのだ時子ちゃん♪」
「おはようございます、真央さん……今日もいいお天気、暑くなりそうですね……」
窓から身を乗り出す真央を、おっとりと時子が振り仰ぐ。
割烹着姿の彼女は、小鳥達と朝の挨拶をしていたようだ。
「海行くってパパと約束したのだ! 時子ちゃん、お弁当作りのお手伝いしてるのだ?」
「ええ……昨日のお米があったので、鳥さん達にと思って……」
時子が手の中の、器を掲げてみせる。
啄ばむのは、スズメ達だ。
和む風景に、真央は目を細める。
「真央ちゃんもすぐお手伝いに行くのだ!」
「はい……慌てなくても、大丈夫ですよ……ゆっくり着替えて来て下さい……」
「ラジャなのだ~!」
心地よい風が渡って、青々と茂った葉を揺らす。
真央はパジャマ代わりの部Tシャツを脱ぎ捨てると、よそゆき用の色違いの部Tシャツに袖を通して、軽やかに階段を降りていった。
「ただいま~!」
日課の神社での鍛錬から帰ってくるなり、刀(
御剣 刀
)は台所に直行した。
「おう、お帰り!」
父を囲むように、時子と真央はおにぎりをこしらえていた。
「良い匂いだな、おはよー……って、すっげー数!」
「今日は海に行くのだ!」
「あー、忘れてたぜ」
時子が手渡してくれた麦茶を、刀は一息に飲み干した。
「くはー生き返った!」
「お疲れ様です、刀さん……」
「ああ、ありがとう。今まで剣術中心の練習だったから、慣れない動きでちょっと気を遣って。でもこれにも慣れないとな」
グルグルと肩を回す刀を、父は楽しそうに見守っている。
「まあ、それはこれから解決すればいいとして、腹減ったし飯にしようぜ! ……まさか、海までお預けなんて事ないよな?」
「朝ごはんもパパが準備してくれてるのだ♪」
良かったと安堵しかけた刀が、再び青くなる。
「え? 今日は父さんが飯作ったんだ、大丈夫かよ……?」
「あたぼーよ! よし、じゃあ遙も起してきて、メシにするか!!」
10歳になる遙(
斑鳩 遙
)は、机に向かっていた。
だが行儀の悪い足音が、近づいてくるのが耳に入って、深い溜息をついた。
「おう、遙ー! メシにするぞー!!」
答えようと振り返った時には、部屋のドアは無遠慮に全開に。
「遙……お? 勉強していたのか、エライな。メシだ!」
父が遙の頭を、ぐしゃぐしゃとかきまぜる。
「聞こえてる……今行く」
乱れた髪を手櫛で整えながら、遙は決意した。
(全く……中学生になったら、部屋に鍵を取り付けよう。勝手に入って来られるのは不愉快だ)
降りていくと、皆、座って待っていた。
「お父様は何が好きですか……?」
問い掛ける時子に、父は早速呼び方を訂正した。
「ノンノン、マイスイート! パパって呼んでくれ!!」
「はい……? パパ、ですか……」
きょとんとする時子に、父はいい笑顔でサムズアップする。
時子は手を頬に当てると、気持ち俯いて、恥ずかしそうに「パパ」と言い直した。
遙も着席した。
3人の兄姉、賑やかな食事風景。
暖かく迎えられる事に、不可解な気分がする。
収まりが悪く兄姉を見回すが、皆にこやかに食事をしていた。
刀は空腹もあり、夢中で箸を動かしていた。
「ん? 目玉焼き、卵のカラ入ってる」
「おお、そりゃ悪かったな!」
謝りつつも、小さな事は気にしないたちのようで。
豪快に笑いながら、父は目玉焼きを行儀悪く、一口で放り込んだ。
「真央ちゃんも負けないのだ!」
真似して真央も、箸でつまみあげた目玉焼きを、一口に飲み込むとドヤ顔を見せる。
「やるな!」
「でもちょっと塩辛いのだ?」
「ていうか、塩の塊まで入ってるぜ!?」
「おお!? コリャ失敬!! まあ運動して汗かいたし、丁度いいな!」
「いや、いくらなんでもこりゃないよ!」
「まあ、ふふふ……」
騒がしいな、と小さく肩を竦める遙を余所に、家族は笑いあった。
「で、どうだ? 刀、調子は」
疲れて帰宅した刀に、父が問う。
「んー……いや、俺のやりたい事の為に強さが必要なんだ。だから辛くはないし止めないよ。心配してくれてありがとう」
背筋を正す刀に、父は納得した。
「どんどん食べなさい」
「ああ」
ちょっと味が微妙だけど。
(まあ最後に食べたの、ずいぶん前だしな……あれ?)
ふいに、刀の中で眠っていた記憶が目を覚ました。
この感覚は、
以前
にもあったな。
――ああ、そう言うことか……
「遙も男の子なんだから、しっかり食べて栄養つけないと!」
父は遙を煽っている。
黙々と食事をしていた遙は、箸を置いて主張した。
「僕はもう十歳だ、自分の事は自分で管理出来る。過干渉は子供を何も出来ない人間にしてしまう」
「おお!?」
冷静に自分の意見を言える遙に、父は驚嘆したようだ。
「昔から、自分の事は自分でやってきた。僕は誰かや、何かに依存するのもされるのも、干渉するのもされるのもごめんだ」
「反抗期か! いっちょ前の事が言えるようになったじゃないか、ジュニア!!」
父は息子の成長に感動の余り興奮してしまい、遙の体を抱きしめた。
「人の話を聞いてたか?」
「ああ、聞いてるとも! 刀、時子、真央、遙も心配しなくていいぞ! パパはお前達の世話には、ならないからな!!」
腕の中、もがいている遙を余所に、父は言った。
子供達は一寸、顔を見合わせる。
「私も、パパがいつまでも元気で……幸せで居てくれれば、嬉しいです……。でも、もし困った事があったら……」
途切れがちの時子の言葉を、真央が繋いだ。
「イザという時は遠慮いらないのだもっと家族を頼るのだ! パパが辛いのに一人で無理したり我慢してたら真央ちゃんも辛いのだ!」
「おぉ……おおお……!!」
父が子供達をまとめて抱きしめた。
むさ苦しい男の抱擁に、苦笑する刀。
「父さん、ちょっと気持ちワルい。普通で良いんだよ」
――とは言え。偶にはこういうのもいいかな、なんて……
そんな風に考えていたら、自分を見上げる真央と目が合った。
「刀ちゃんも気付いたのだ?」
「え、あ、ああ……」
くるくるとよく動く緑の瞳は、多くを語らない。
「しーっ、なのだ」
真央は顛末を、最後まで見守る所存らしい。
「そうだな」
この状況を刀も、しばし楽しむ事にした。
後ほど部屋へ引き込んでから、真央は刀に話してくれた。
本当の父の仕事の都合で、2~3年おきに転校した事。
友達と何度も別れるのが苦痛に加え、父の実家の家業にも興味があり、祖父母や叔父との同居を選んだ事。
それを両親も、納得してくれている事。
「だから真央ちゃんは、家族って言われるとすぐ、おじぃと叔父貴とおばぁって思うのだ……でも気が付いたら全然につかぬ人をパパ呼ばわりしてたのだ。寧ろこのノリは、叔父貴が親になったらこんなかなぁと思ったのだ」
おじぃは頭が良くて寡黙っぽいけど 結構面白い
パパは頭良くて寡黙で真面目すぎで 面白くない
叔父貴は頭いいけど かなりちゃらんぽらんで面白い
「おじぃと叔父貴は絶対親子って思うけど、パパは石部金吉で全然似てないと思ってたのだ。でも頭いいとか顔とか、似てるとこはあったんだな……あのパパを見てそう思ったのだ」
いつものように捲くし立てるでもなく、淡々と語る真央。
「5年間おじぃの家に居て、ホントのパパやママとは何話せばいいか分からなくなってたけど……話し始めたら何でもないのかもしれないのだ。叔父貴が親になったら、こんなことしそうだと思わせるパパを見て、そう思ったのだ」
黙って耳を傾けながら、刀は離れて暮らす両親を、ちらと思い出した。
「だから、あのパパの夢に最後まで付き合ってもいいかなって思ったのだ」
話終えた真央は、膝を抱えるといつもの顔で笑う。
刀はやっぱり、黙ったまま頷いた。
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担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年06月20日
参加申し込みの期限
2014年06月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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