たんぽぽ畑でさよならを（笑）｜リアクション

たんぽぽ畑でさよならを（笑）

●エピローグ　～たんぽぽの花に寄せて～

　翌日。
「あー、何かいい夢を見た気がするなぁ」
　自宅の窓辺で大あくびをしていた大吉は、小鳥達が花を咥えて、置いていったのを見た。
　小さな花はどこでも見かける、ありふれたものだけれど。
「たんぽぽか……」
　大吉はそれを愛おしそうに、摘み上げた。

「鳥さん、ありがとうございます……」
　戻ってきた小鳥に、御巫時子は感謝の気持ちを口にした。

　時子はあの夜、たんぽぽ畑で最後まで大吉の手を取っていた。
　夢の中よりも小さくなった体に、切なさを覚えながらも、感じるのは感謝と労わりの気持ち。
　大地に根を張り、強く逞しく咲くたんぽぽに時子は父親の姿を重ねて、鳥達におつかいを頼んだ。

「黄色は、明るく元気な色ですから……いつまでもお元気で、パパ……」
　時子の言葉に応えるように、小さなたんぽぽが風に揺れた。

　　　終

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あとがき

担当マスター：メシータ
ファンレターはマスターページから！

　お疲れ様でした、家族（仮）お父さんバージョンをお届けいたします。
　楽しんで頂ければ、幸いです。

　ちなみに大吉のろっこん発動条件は、泥酔中、蚊に30箇所以上刺されるだったりします。カユイ（笑）。
　今回は、お母さんバーションの影響もあってか、楽しみ方を心得たアクションが多く、安心して見ていられる内容ばかりでした。
　ファンキーパパ大吉への優しい気遣いも頂いて、感謝の極みです。

　それでは、シナリオへのご参加まことにありがとうございました。

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