this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
たんぽぽ畑でさよならを(笑)
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
…
12
つぎへ >>
家族は寝子ヶ浜海岸へ、繰り出した。
協力してビーチパラソルを立てると、少年達は海へと繰り出した。
「よっし、あの島まで泳ごうぜ!」
「無茶言うな、一人で行ってくれ」
「むー、そんな冷たいこと言う奴は~……こうだっ!!」
刀が遙を、強引に海に引きずり込む。
「子供じみたことを!」
負けじと水しぶきの反撃がくる。父はその様子を、楽しげに眺めていた。
「パパ、どうぞ……?」
時子が、ビールを透明なカップに注いだ。
「サンキューだ、時子は気が利くな!」
喉を鳴らしてビールを煽る父。
見守る時子は、ウルトラマリンの水着姿が良く似合っている。
「パパ、美味しい……ですか……?」
「くあっ~! 時子が注いでくれたビールは、最高だな!!」
「良かったです……酔っても、ところ構わず寝ないでくださいね……?」
「勿論だとも! パパがそんな醜態を晒したことあるか?」
自信たっぷりに胸を張る父に、時子は少し考えて「ありませんね」と苦笑い。
「パパ! 見て見てなのだジャーン!!」
海の家で着替えて戻ってきた真央に、父は勢いよくビールを噴出した。
「ブフォオォゥッ!! な、なんだ真央……その格好は!?」
父が驚くのも無理は無い。
真央は褌+さらしという前衛的な出で立ちだったのだ。
「褌なのだ!」
「そりゃ見れば分かるが。今は、そういうのが流行っているのか?」
「むぐ……今はブラジリアン水着に押されてるのだ……でも真央ちゃんこれから頑張って褌を全国に普及させるのだ! 褌は日本の心なのだとってもオシャレで機能的なのだ!!」
「ぬぅ。アグレッシブだな、ハニー……」
「パパ……褌は譲れないのだ!」
「ファッション界のジャンヌ・ダルクか……」
父は苦悩していたようだが、否定的な言葉は口にしなかった。
しっかり泳いで、パラソルの下で弁当を広げる一家。
いの一番に出汁巻き卵に箸をつけた刀は、その味わいに舌鼓。
「じゅわっと出汁が染みて、美味いな!! 御っ、じゃなくて、えー……時子、が作ったのか?」
「はい……お口に合って、良かったです……」
にこにこと頷く時子だが、刀は慣れない名前呼びに赤面した。
(家族なんだから……って、コレめっちゃ恥ずかしいぞ!)
全身くすぐったくて、悶える。誤魔化すように、おにぎりを頬張った。
「遙ちゃん! 真央ちゃんの特製エビさんウインナー食べるのだ♪」
「手が込んでいるな」
飾り切りの海老は、赤いウインナーに表面だけ切り込みを入れて、海老の脚や触覚を作っている。背中の甲殻の質感も妙にリアルで。遙は目を見張った。
「ペンギンさんもいるのだ♪」
「…………器用な」
「おせち料理みたいだな、食べるのが勿体無いぜ」
横から顔を出した刀が、ひょいと摘み上げた海老を口に放り込む。
「お? 出っ張った所がカリカリして面白い食感だな」
「真央ちゃん頑張ったのだ♪」
真央は得意げに胸をそらせた。
海から帰って、一家はのんびりと疲れを癒した。
「夕飯は外食でもしようか。時子も休みなさい、疲れているだろう?」
自分より父を気遣って、肩を揉んでくれる時子にも、隣に座るように言う。
その満足げな顔に、時子は帰る時が近づいている事を悟った。
父は偉人伝を読んでいる遙にも、目を留めた。
エジソンやニュートンなど、誰でも知っているような功績を残した人物の人生が、分かりやすく物語風に記されている。
「伝記か、遙の尊敬する人は誰だ?」
何気なく問われて、遙は言葉に詰まった。
そして父が何と答えて欲しいのか、予想してその通りに答えた。
「僕が尊敬する人は、父さんだよ」
答えてすぐに、嘘だ、でたらめだと思った。
目の端で捕らえた父は、どこか冷めて見える息子の答えが意外だったのか、小首を傾げた。
答えを外したかと思った遙だったが、父はややあって「そうか」と本当に嬉しそうに笑った。
――なんて単純で善良な人間だろう
そして、思い出した。
お固い公務員の父と、専業主婦の母を。
両親は放任主義 俺は彼らと手を繋いだ記憶がない
家族仲は悪くはない ただ互いに無関心
最低限の義務を果たし終えたら 会話もない
血の繋がった両親も 他人としか思えなかった
遙は大学に上がると同時に、家を出た。
仕送りも断った。
家族や親といった、煩わしいしがらみを絶って、独りで生きていきたかった。
その為の苦労なら喜んでした。
或いはそれは物質的な必要を満たす以外に、愛情を示す方法を知らない両親への、反発だったのかもしれないが。
「どうした、遙?」
急に立ち上がった遙に、父が不思議そうに尋ねた。
「俺は、自分の居場所に戻る」
「また勉強しに行くのか?」
遙は父を見下ろし、ゆっくりと首を振った。
「あなたは俺とは違う人種だ」
拒絶の言葉は、或いは賛辞であったのかもしれない。
遙の姿は、その世界から消えていた。
「父さん……」
刀は焦りを感じ始めていた。
「いつも俺達のために、仕事頑張ってくれてありがとう。でも無理はするなよ?」
「刀、どうしたんだ急にかしこまって」
父の肩に手を置いて、矢継ぎ早に口にする。
遠くで、自分を呼んでいる声がするから。
「俺も、俺の大切なもののために頑張るよ……父さんに負けないようにね!」
さよならの言葉は告げられなかった、刀の姿も見えなくなった。
「真央ちゃんも頑張るのだ! だからパパも」
「真央?」
「パパ……私、大家族に憧れていたから……一緒に暮らせて、とっても楽しかったです……」
「時子」
感じるのは一抹の寂しさ。
「あっちでもまた遊びましょなのだ♪」
でも本当のパパと娘ではないけれど、こうして出会えたのだから。
「先に、あちらで待っていますね……パパ……」
優しい嘘を貫き通したまま、少女達の姿も消えていた。
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
…
12
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
たんぽぽ畑でさよならを(笑)
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年06月20日
参加申し込みの期限
2014年06月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!