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睡魔と戦え! リターンズ
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【中庭:英語】
「修ちゃん助けてなのだ!」
後木 真央
の叫びは、中庭を挟む二つの校舎で反響しあって、照りつけの厳しい青空へと虚しく昇華していった。
「雪乃ちゃんセンセー! なんで英語の補習を炎天下の中庭で受けなきゃならんのだ!」
今日は風がない。そのため建物に囲まれた中庭は熱気がこもり、どこよりも暑い酷暑スポットとなっていた。
「なんでこんなところで和訳をしなくちゃいけないのだ〜。修ちゃん英語教えてくれなのだ。何となく修ちゃんを助けた気がするのだ、だから修ちゃんも真央ちゃんを助けてほしいのだ……」
熱に喉が焼かれ、真央の大声も後半につれ勢いを失っている。
「さあ早く和訳しないと、サンマさんに連れて行かれちゃいますよ」
プリントを配り終えた
島岡 雪乃
が涼しげにおっとり言う。彼女の忠告した通り、真央ら英語を受ける生徒の周りで、サンマさんたちが踊りながらグルグルと周回している。まるで雨乞いでもしているようだ。さすがのサンマさんもこの暑さには閉口しているらしい。
「じじじ辞書! 辞書は使っていいのだ?」
「ええ構いません。ただし正確な訳を心がけてくださいね」
「良かったのだ……ってああ! 真央ちゃん辞書を忘れているのだ……ちょっと貸してほしいのだ! 困ったときはお互い様なのだ!」
隣の席に座る銀髪の少女に頼み込む。
「ええ……」
短く答える
鬼崎 あやめ
。日光に弱いため帽子を深く被る彼女は、笑顔がチャームポイントであったが、今日は無表情で陰鬱だ。暑さにうんざりしているのではない。七夕の日に経験した失恋からまだ立ち直れていないのだ。
「鬼崎さんも和訳に挑戦して、英語力を付けてくださいね。でないとテスト、赤点ですよ」
もはや試験のことなどどうでもよかった。今のこの沼底を這うようなドロドロした気分に浸っていることだけが、彼女にとっての致命傷であり生きる拠り所だった。
I’m a UNDERDOG that I ……
視線だけプリントへ落とす。
「……!」
英文の中に登場している単語に釘付けになった。
(had a broken heart ……失恋……seventh night of July……7月7日……!)
胸の締め付けられる思いがする。
「えーびーしーでぃーいーえふじー……えいちあいじぇーけー……えむえぬえる? あーもうアルファベットの順番も分からなくなってきたのだ!」
辞典と格闘する真央に声をかける。
「少しだけ、辞書を返していただけますか?」
「宮祀さん、そろそろ起きてください」
島岡先生に優しく揺り動かされ、
宮祀 智瑜
は目をこすりながら起きる。
「すいません雪乃先生。私、英語が子守唄みたいで眠たくなっちゃって」
あくびを噛み殺しながら言って、ハッと口を押さえる。
「ごめんなさいっ……!」
「いいんですよ。眠たくなるのはきっと教える私にも原因がありますから。でも結局困ってしまうのは宮祀さん自身なのです。ですから今日は宮祀さんのために、特別な課題を用意しましたよ」
智瑜の机にもプリントが配られる。
「それを和訳してみてくださいね」
「えー訳すんですか……苦手」
「楽しく訳せるように工夫してみたので、ぜひ挑戦してみてください。できなければ……英語は赤点だと思ってください」
「ひっ」
一瞬だけ、島岡先生の眼光が鋭くなった気がした。太陽に照らされて流れる一筋の汗を拭い、智瑜はプリントに立ち向かう。
踊り狂うサンマさんに囲まれ、真央、あやめ、智瑜、三者三様で和訳に勤しむ。干上がる温度に耐えながらの、地獄の青空教室が始まった。
「英語の特別講習は、以上の3名ですかね……あっ、もう1人来る予感がします」
ここは、現実世界の教室。現実の島岡先生による英語のサービス授業を受けている
御剣 刀
は、いよいよ天へと召されようとしていた。
「I made him happy……これは〜第5文型と言いまして、himとhappyが〜あっ……チョークが折れてしまいました」
(だめだ俺、寝ちゃだめだ! 睡眠は十分取っているだろ!)
英語を読み上げるときは流暢なのに、島岡先生ときたら日本語はトロンとまどろんでいて、多くの生徒たちの眠気を誘うと専らの評判だ。文型だとか補語だとかよく分からない専門用語も飛び出して、ただでさえ英語の理解が不足しているのに日本語まで意味が分からない。刀の脳は確実に理解することを拒み始めていた。
(負けない、俺は負けないぞ! こんなところで負けられ)
「ぐーぐー」
「あちぃ!」
じりじりと焼ける暑さに飛び起きる。
「ようこそスペシャルレッスンへ」
「あれ、なんで中庭……サンマさん……?」
目の前に立つ島岡先生は、バストのサイズは変わらないが、額に「睡」の文字が書かれている。
(このおかしな状況、なんとなく見覚えが……)
「さ、御剣君も、この英文を訳してみてください」
「え、いや、無理」
島岡先生の口元がピクッと震える。周りで踊っていたサンマさんたちの動きがいっせいに止まると、刀のほうへ姿勢を向けた。
「訳さないと……」
「訳さないと?」
「先生悲しいです」
「ぐっ……!」
間違いなくここは夢の世界。目の前にいるのは島岡先生ではなく、島岡先生の格好をした睡魔だ。この睡魔を倒せば、前と同じように現実へ戻れるだろう。
しかし……
(この睡魔とは戦えない……)
悲しい表情の島岡先生(睡魔ver.)を複雑な心境で見つめながら刀、静かに席へ着く。
「くそう、やるよ! やってやるよ!」
それにしてもなんて暑さだ。いつも緩めっぱなしのネクタイを解くと、気合いを入れて鉛筆を握る。
「く……英語って見てるだけでクラクラしてくるよ……しかもサンマさんがウロウロしてて集中力できねぇ……」
「たくさん勉強して、試験でいい結果を出してくださいね」
(俺には勉強なんて必要ないんだ!)
汗で手にひっつくプリントにイラつきながら、刀は心中で叫んだ。
(俺は剣術さえ極められればそれでいいんだよ! 勉強なんてできなくたって! 俺に必要なのは剣の力だけ!)
結論づけたところで、はたりと思い直す。
(それなら……友達も必要ない?)
英文そっちのけで、刀に迷いが生じた。
(小山内、桜庭、弘明寺……剣術を極めたいだけなら、友達なんて要らないのかな……)
「あー頭が溶けそうなのだー!」
「後木さん、授業は静かに受けましょうね」
地獄の青空教室は激戦を極めようとしていた。
後木 真央
&
宮祀 智瑜
&
御剣 刀
苦手:英語 対決:和訳テスト
鬼崎 あやめ
トラウマ:七夕の失恋 対決:和訳テスト
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
小西 秀昭
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
スポーツ
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月12日
参加申し込みの期限
2014年02月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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