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【学食&家庭科室:家庭科】
伊織 源一
は学食のテーブルに一人、座っている。室内は空調が整えられていて外に比べれば断然に涼しかった。しかし彼の顔は汗の粒が埋め尽くされ、色を失い目が虚ろ。ガチガチと歯が鳴る。今にも意識がどこか遠くへ旅立ってしまいそうだ。
「さあ、たんと食べてね」
エプロン姿の
白沢 絢子
は、温食缶——給食でよく見るアルミ素材の缶——からルーをお玉ですくうと、源一の目前にある皿の白飯にたんまりかけた。
「伊織君の苦手な辛いものばかりよ。これを克服して、テストもいい点を取ってね」
絢子は満面の笑みで言う。
「辛いものと試験……どういう因果が……」
「これを食べきらないと、サービス授業へ戻ることができないの」
「……」
「カレーとキムチチャーハン、どちらも完食して『美味しかった』と言えればあなたの勝ちよ。頑張ってね」
湯気と一緒に鼻腔を突く辛い香りが、源一にまた一つ、また一つと汗粒を作らせる。
(くそ……やるしかないのか……)
諦めにも似た気持ちを原動力にしてスプーンを握る。
「ふふ、その調子よ」
背後から視線を感じた源一はそっと振り返る。与えられた課題は、どうやら自分自身のテスト結果だけに反映されるわけではなさそうだ。その証拠に、学食入り口のガラス戸越しに、こちらをじっと覗いている者たちがいた。
小山内 海
、
桜庭 円
、そしてなぜかサンマさん。痛いくらいの視線を源一の背中に刺してくる。
(サンマさんはよく分からんが、どうやら彼女たちのためにも……カレーとキムチチャーハンを平らげないといけないらしい)
まずカレーを一口分すくった。ごくりと生唾を飲むと、恐る恐る口へと近づけていく。
源一が辛いものに挑戦する数十分前、海と円は家庭科室にいた。
(なんでこんなところに……教室で授業受けていたはずなのに……)
なぜか服装は割烹着に着替えている海。呆然と突っ立っていると、
「海ちゃん」
背後から声をかけられる。
(あ、まどかちゃん)
「どういうことなんだろうね。僕たちどうしてここにるんだろう?」
円はコック帽にコックコート、赤のスカーフを首に巻いている。
海が首を傾げると同時に、ガラガラと戸が開いて白沢先生が入ってきた。
「さあ、実技を始めるわよ」
「え? そういえば僕は家庭科の筆記対策授業を受けていたような」
「小山内さんと桜庭さんは、料理が苦手よね」
きっぱりと言われ、ギクッと背筋を伸ばす2人。
「だから2人には特別授業。料理の腕を伸ばしてもらうわ」
2人のテーブル上に、様々な食材や調味料がずらりと並ぶ。
「そこにあるものを使って好きなものを作ってちょうだい。審査員に『美味しかった』と言わせたら勝ちよ」
「もし……もし美味しくないものができたら?」
「反省室行きよ。そして期末の家庭科の点数は期待できないものと思って」
(いきなり料理しろなんて……)
玉ねぎを一つ拾い上げて海はため息をつく。
(料理ってダメ……レシピ通りに作ればいいのはわかる。けど……レシピって適量とかひとつまみとか、何!? ってなっちゃう)
赤と青を同じだけ混ぜれば紫になる。そんな揺るがない足し算の世界で絵を描き続けている海にとっては、料理レシピにあるアバウトさが許せないようだ。
(でも、これをクリアしないと家庭科の成績が……)
覚悟を決めて、テーブル上に置かれた食材たちを見る。
(玉ねぎ、ジャガイモ、牛バラ肉、にんじん……この材料から考えられるのは……肉じゃが! あれ、カレールーもあるじゃん)
どちらにせよ、全部煮込んでしまえばいい。話はそれからだ。
包丁を手に取り、材料を切りにかかる海だった。
円に与えられた食材は、米、卵、豚バラ肉、ネギ。調味料はスープの素や各種オイルがそろっている。そしてコンロの上には年季の入った大きな中華鍋。
「……どう見てもチャーハンだよね」
食材を吟味しながら、円はトラウマを思い出していた。これまで料理でどれだけ失敗してきたことか。
(理屈はわかる、わかるのだけど、実技がついていかないんだ。これだけ塩を振りかけたらこのくらいのしょっぱさになるだろう、みたいなイメージがうまく現実と結びつかないだけなんだ)
まあそれが料理のセンスなわけなのだが、ある程度開き直ると円は中華鍋に火を入れる。
(どーせ失敗すると分かっているなら! 思い切りやるのみだ!)
「うおおおぉ」
桜庭 円
の、ろっこんではないナニカが発動する。
細かく刻んだ豚バラ肉を放り込むと、こぼれた油が引火して、天井に届かんばかりの火柱が上がる。ネギは豪快にざく切り。いい感じに火の通った豚バラと一緒に炒める。
「そして米だあああ」
ぶっ飛んだテンションのまま米も鍋へ。
「ぐっ……なんて重さだ」
橈骨手根屈筋から円回内筋にかけて走る痛み。鍋が鉄の塊のような重さになり、鍋を回すのが極めて困難になる。
「でも……僕は諦めない」
家庭科の点数を諦めない。筋肉がちぎれ肋骨が折れ肺とか内蔵とかそういった類がむき出しになろうとも、クッキングを止めない。それが選ばれたレジェンドシェフの宿命なのである。
「あいつ……あんなになるまで……誰か止めてやってくれ!」
「だめや……あいつが料理を止めるとき、それは生きるのを止めたときやで。生きてる限り止めることはできへん」
「うむ……それがしと戦ったときよりもさらに腕を上げておる」
どこから現れたのかサンマさんたちが、かつて戦ったライバルだけれど今は説明キャラに成り下がった脇役というキャラを買って出ている。
「うぉお! オリーブオイル! オリーブオイルをマシマシ!」
円の身長の倍くらいの高さまでに舞う米にオイルを振りかける。米は輝きを増した。
「あとは卵を混ぜ込めば……!」
そこへ白沢先生が覗き込んでくる。
「桜庭さん、味付けはちゃんとした?」
「あっ! いっけなーい」
手の平を口の前で広げて茶目っ気満載。なんかまたちょっと方向性が変わってくる。慌てて塩を振りかけた。
「桜庭さん、料理のさしすせそは知っていますか?」
「分かってるよ! 砂糖、塩、酢……せ……? せ、背脂! そはソースだよね!」
あきれ顔で首を振る白沢先生。
「だめね、減点。せは醤油、そは味噌よ」
「えっ!? 醤油にせなんて入ってないじゃん! そも頭文字じゃないし!」
チャーハン作りは佳境へと入る。
「よし玉ねぎも入れよう! 海ちゃん一個ちょうだい!」
玉ねぎを宙に放る。
「寝子島書房奥義! 絶風災禍刃!」
この勢いに乗じて中空で刻もうという魂胆だったが、玉ねぎは明後日の方へと飛んでいく。窓際の流しにダイブし、派手に洗剤道具をぶちまける。いくつかが家庭科室の外へ飛んでいった。
「た、玉ねぎは要らない!」
これ以上動かすと腕がもたない。
「よーしそろそろ出来上がり……」
「桜庭さん、これも入れてちょうだい」
「これは……キムチ!?」
「審査員の人からの要望よ。たっぷり辛くしてあげて」
「OK!」
円、キムチチャーハン完成!
(まどかちゃん、すごい……)
円のキレのある動きに触発される海。グツグツ煮込む鍋をかき混ぜる手にも力が入る。
(審査員さんが辛いもの好きなら……)
どの味付けにしようか悩んでいたが、カレールーを入れることに決める。辛口をたっぷりと鍋へ。室内はカレーの匂いが充満する。
(喜んでくれるといいな)
美味しそうに食べる姿を想像しながら、最後に味を整えた。
海、(超辛口)カレー完成!
伊織 源一
苦手:辛いもの 対決:辛いものを食べて「美味しかった」と言う
小山内 海
&
桜庭 円
苦手:料理 対決:料理を食べてもらい「美味しかった」と言ってもらう
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
小西 秀昭
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
スポーツ
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月12日
参加申し込みの期限
2014年02月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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