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chapter.5 昼休みの保健室(2)・スリーパーズハイ
購買で一通りリストにあるものを買い終えた雅人は、大きな袋を手に保健室へと戻っていた。
その道中、彼は不思議なものを目撃する。
「さすがにこれだけあると重いなー……って、んん? アレなんだろー?」
保健室近くの廊下に置かれていたのは、いかにも高そうな、立派な敷き布団と掛け布団だった。ご丁寧に、枕までちゃんと揃っている。
「なんでこんなところに布団があるんだろー? あ、もしかしたら誰か他の保健委員の人が、急いでどこかから用意してくれたのかも!」
そう判断した雅人は、それ以上疑問を抱くこともなく、袋と一緒に布団を抱え保健室に入った。
「戻ってきたよー!」
「あら、お帰り……って、その布団どうしたの?」
早速礼美につっこまれ、雅人は事情を説明する。
「これはそこの廊下に落ちてて……」
「うーん。廊下に落ちてたっていうのがちょっと不安ではあるけど……見たところ綺麗だし、使っても大丈夫かな?」
礼美はそう言うと、布団を指で軽く撫でた。
「うん、せっかくだから、使わせてもらおうかな。じゃあまずは敷き布団を……」
言いながら、礼美が布団を持ち上げようとする。が、それを慌てて雅人が止めた。
「わわっ、先生、俺がやりますよーっ」
「あら、じゃあ悪いけど、お願いしちゃおうかな。近くの空き部屋で長椅子を運んでる男の子がいるから、協力して運んでね」
「はーいっ」
元気よく返事した雅人が、布団を保健室の外へと出す。すると丁度タイミング良く、空き部屋から出て来た柳司と目が合った。
「あっ、君が先生の言ってた人かなー?」
「あれ、お前さっき廊下ですれ違った……ってそうや、あん時気づいたのは俺だけやったな」
ハテナを頭の上に浮かべる雅人に、柳司は笑って話す。
「で、なんや? なんか仕事か?」
「そうそう、これをね、空き部屋まで一緒に運んでほしいんだ!」
「なんやこれ、えらく立派な布団やな」
柳司も多少不思議には思ったものの、まあええかとそのまま布団の片側を担いだ。そして布団はそのまま、ふたりの手によって空き部屋へと運ばれていく。
しかし、この時彼らは知らなかった。この布団が、ただの布団ではないことを。
憧れの超高級羽毛布団。
それは、この寝子島高校の生徒で保健委員でもある
猫島 寝太郎
の持つろっこんの名前だ。特定の条件を満たすことで発動するその能力は、その名の通り自身を超高級な羽毛布団へと変える。
発動条件は、寝不足の人物に肩を2回叩かれること。
そして何の因果か、この保健室付近には、だるさを訴える生徒や、眠いから授業をサボろうとしている生徒が少なくなかった。
となれば、寝太郎のろっこんが発動するのはある意味ごく自然な流れであった。
要するに、先ほどふたりが運んだ謎の布団の正体は、この寝太郎なのである。
——惜しいっ! あのまま鷲尾先生に持ってもらえると思ったのにっ!!
布団なので言葉を話せない寝太郎は、空き部屋でひとりそんなことを思っていた。
——別に男の人でもいいけど、やっぱり鷲尾先生に……あ、男の人でもいいって、そっちの意味じゃないよ?
寝太郎は、先ほどの保健室での出来事を思い返していた。
鷲尾先生が自分に触れてくれた時の、あの感触。
一瞬近づいた顔と、なんとも危険な、目への甘い毒でしかない魅惑の谷間。
彼はそれらを思うと、なんとももどかしい気持ちになってジタバタした。
いや、実際には布団なのでジタバタできないけど、気持ち的にジタバタした。
と、彼がいる部屋にその時ひとりの男が入ってきた。
「まさか保健室があんなに混んでるとはな……」
そう言いながら足を踏み入れたのは、
御剣 刀
だ。
彼もまた多くの生徒たちと同じように、件のだるくなる病にかかり、最初保健室へと足を運んだ。だが保健室のベッドが埋まっていたため、こちらの空き部屋に回されたようだ。
「まあ、寝させてもらえれば場所はどこでもいいか……ん?」
刀はそこで、場違いな高級羽毛布団を見つけた。周りが長椅子にシーツを被せただけの簡易ベッドなのに、この部屋でそれだけが妙に浮いていた。
「なんだこの部屋は……というか、なんで学校にこんな高そうな羽毛布団があるんだ」
疑問に思う刀だったが、「でもあの理事長ならこういうのを置いていてもおかしくないか」と考え、それ以上は気にしないことにした。
そうなれば、彼が思うことはひとつ。
どうせ寝るなら、寝心地の良さそうなもので眠りたい。
当然の思考である。
そして刀は、羽毛布団——正確には寝太郎に潜り込むと、ばふっと掛け布団を頭まで被った。
「さすが羽毛布団、包まれるような柔らかい感触だ……」
残念だがそれは寝太郎である。寝太郎は内心、びっくりしていた。
——えっ、じ、自分もしかして今使われてる!? ていうか顔近っ!!
位置的に、寝太郎の顔があったと思われる部分はそのまま刀の顔に密着していた。
——つ、包み込んでしまっているっ!! でもどうにもできない、布団だからっ!!
寝太郎に出来ることは、一刻も早く能力が解除されるよう祈ることだけだった。
——自分、そっちの趣味はないんだって! 本当だって! さっきもそう言ったはずなのに!
心の中で叫ぶ寝太郎。
しかし刀がそれに気づくはずもなく、そのまま目を閉じ深い眠りへと入った……かに思われたが、その時寝太郎の祈りが天に届いたのか、彼の能力が解除され、寝太郎は元の姿へと戻った。
「……」
「……」
そうなれば当然、ふたりは抱き合った形で邂逅することになる。しばしの沈黙の後、先に口を開いたのは刀だった。
「……おはよう」
「お、おはよう」
「誰だお前」
「えっと、なんていうか、これはそういうことじゃなくってね……」
必死に寝太郎がこの状況をごまかそうとしたその時。
「き、君たち何やってるの……!?」
「先生っ!!?」
タイミング悪く、空き部屋の様子を見に来た礼美と遭遇してしまったのだ。
「い、いやこれは違っ……あ、そういえば先生っ!!」
寝太郎が、弁明よりも早く話題を切り替えごまかそうとする。
「先生、もうお昼だしお腹空いてるんじゃないですか!? 空き部屋の様子は自分たちが見ておきますから、先生はその間にお昼でもどうぞ! ぜひどうぞ!!」
「確かに、ちょっとお腹は空いてるけど……」
そう、寝太郎は布団状態で礼美に接近された時、偶然彼女のお腹の音を聞いていたのだ。咄嗟にそれを活かした寝太郎の機転は、素晴らしいものだった。が。刀が、それを台無しにしてしまう。
「そりゃ、そんなでかいものをふたつもぶら下げてたらそっちにカロリーも……もがっ」
「ん?」
礼美が聞き返す前に、寝太郎が慌てて刀の口を手で塞ぐ。
「あ、あはは、なんでもない、なんでもないですよー。ほら先生早くお昼ご飯を!」
「……今微妙に失礼な言葉が聞こえた気もするけど、まあ気のせいってことにしておいてあげる」
言って、礼美は「じゃあお願いね」と寝太郎に空き部屋の様子見を任せるのだった。すると、刀もそれに名乗り出た。
「俺も手伝おう。先生は気になさらず、行ってください」
「そ、そう……」
礼美からしたらさっきの発言の方が気になるよ、という話だが、まあせっかくなのでふたりに任せることにした。
「まあ、保健委員の子たちもいるし、大丈夫よね。すぐ戻ってくるから」
そう言って部屋を出ていった礼美の背中を見送るふたり。
「さて、じゃあ片付けますか……って、そういえばさっき自己紹介してなかったなー」
寝太郎が、横にいる刀に話しかけた。
「自分は、4組の猫島寝太郎。よろしくね」
「猫島寝太郎か。俺は1組の御剣刀だ」
自らも名乗り、握手を交わす刀だったが、結局羽毛布団がどこへ行ったのか、そしてなぜ寝太郎がいきなり自分を抱きしめていたのかは分からないままなのであった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年01月03日
参加申し込みの期限
2013年01月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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