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chapter.7 謎を絞れ
「この短時間で、ここまで凄まじいことになるなんてね……」
廊下や保健室の窓が割れ、相変わらず廊下には長蛇の列。そして一部の患者は絶賛気絶中。礼美は大きく溜め息を吐いた。
割れた窓はともかく、やはりこの混雑の原因である謎の倦怠感、その正体を突き止めなければ状況は好転しないだろう。
そこで、ついに何名かの生徒が放課後を迎えると同時に事件の解決へと乗り出した。
ベッドで横になっているののこに話を聞いていたのは、
荒海 藤吾
だ。
「大丈夫か? 熱はないか?」
「うー、うん。だるい以外は大丈夫だよお」
あまり大丈夫じゃなさそうな口調で、ののこが答える。いつも元気な子に元気がないというのは、どうもいけない。やはり、一刻も早く原因を見つけ出すべきだろう。
「そうか。なら、憶えている範囲で構わないから教えてくれるか」
藤吾は、ののこが見たという男子生徒について、さらに情報を聞き出そうとしていた。
「ここに来る前に見たっていう男子生徒のことだ。そいつの外見だとか、雰囲気だとかはどうだった?」
「えっとねえ……」
少し考えてから、ののこが答える。
「雰囲気は、別に危なさそうな感じじゃなかったかも……? フツウの人だった気がする……」
「……なるほど、外見は?」
「えっとねえ、黒い髪で、少し短めで、身長とか体型もフツウ……?」
「……なるほど」
もう一度頷き、藤吾はぽりぽりと頭をかきながら呟く。
「こりゃ、大変そうだな」
なにせ、特徴らしい特徴がない。強いていえば、特徴のなさそうな生徒を探す感じになるだろうか。どちらにせよ、自分ひとりでは不可能なミッションに思われた。
同じ目的のヤツらとの協力。それが不可欠だろう。
そしてそれは幸運にも、同じ保健室にいた。
だるいという症状を訴える生徒たちのところをせわしなく駆け回っていた
奈良橋 博美
は、彼らに対し聞き込みを行うことで、犯人像を絞り込もうとしていた。
もちろんその行動の前提にあるのは、「ろっこんが悪影響を及ぼしているんだろう」という予想だ。
「被害の範囲、みたいなのが掴めればいけると思ったけど、難しいな」
小さく呟く博美に、藤吾が話しかける。
「あんたも、犯人を探してるのか?」
「ん? ああ、一応な。けど俺はそこまで頭が良くないから、集められるだけ情報を集めたら、後は解決できそうなヤツに託そうと思ってる」
「奇遇だな。俺も同じことを考えてた。ここはひとつ、協力しねぇか?」
藤吾がそう提案すると、博美は「もちろんだ、助かるぜ」と喜んで首を縦に振った。
「……で、どんな情報を優先して集めるんだ?」
藤吾が、ののこから聞いた話を博美に伝えつつそう尋ねる。現状では、さして大きなヒントは手に入っていない。
「ああ、俺が考えてるのはな……」
言って、博美が藤吾に作戦を話した。
彼女が主に手に入れようとしていた情報は、主に3つ。
どのクラスに被害者が多いのか、その規模はどれくらいか。そしてそれはいつの出来事か。
これらを知ることで、範囲の絞り込みをしようという狙いのようだ。
「なるほど。良い考えだな」
話を聞いた藤吾が言う。確かに、博美のこのアイディアは名案であった。しかし、多くの聞き込みとそれらの整理を行うには、ふたりではあまりに時間が足りない。
しかし、それでも藤吾と博美は少しでも事件解決の足がかりになればと、行動を起こした。
「あんた、何組だ?」
「その症状でここに来たのは、初めてなのか?」
藤吾と博美が、ひとりひとりにそんなことを聞いていく。数十人は軽くいる患者たちすべてにこれを聞いて回るのは、なかなか骨である。
しかも、聞き込みをして回るというその行為は、必然的に保健室に喧噪を生み出してしまう。
「うるさい……ここにいるのは病人なんだ。もっと静かには出来ないのか」
そんなふたりを見かねたのか、入り口付近の椅子にずっと座っていた生徒、れいが声をかけた。
「そうは言ってもよ、これは事件解決のために仕方ねぇことなんだ」
藤吾が説得を試みる。するとれいは、意外な言葉を発した。
「……何が知りたいんだ」
「え?」
戸惑うふたりに、再度同じ質問を投げかけるれい。集めている情報について博美が話すと、れいはあっさりと答えを告げた。
「今のところ、だるいって理由でここに来てるのは1組のヤツが多いな。規模は、この惨状を見れば分かるだろ。今日は特にひどいみたいだけどな」
「な、なんでそんなに詳しいんだ?」
博美が不思議そうに尋ねる。しかしれいのここまでの行動を考えれば、ある意味当然ではあった。
れいは入り口付近でずっと椅子に座り、サボっていた。しかもサボりがバレないよう、だるいと訴える生徒の様子を観察していた。
つまり、保健室に件の病気で来た生徒を一番多く見ていたのは、他でもないれいだったのだ。
「……そんなことはどうでもいいだろう。とにかくこれでお目当ての情報は手に入ったはずだ」
早く帰れ、とでも言いたげな態度でふたりに告げるれい。その言動は無愛想でやや厳しいものだったが、藤吾と博美には欲しかった情報が手に入ったことを喜び、礼を言うのだった。
「1組の生徒に患者が多いってことは、犯人がそのクラスって可能性が高いな」
「本人がけだるいと言っているのなら、わざわざ自分の活動範囲から外れたところには行かないだろうしな」
藤吾と博美は、そう仮説を立てていた。
ここからさらにどう絞り込んでいくべきだろうか。ふたりが話し合っていると、後ろから走ってきた生徒とぶつかってしまった。
「……っと。ごめんね、ちょっと急いでて」
ぶつかった衝撃でずれた眼鏡をくい、と直しふたりに謝ったのは、
桜庭 円
だった。彼女はそのままくるりと向きを変え、保健室を慌ただしく出て行った。
「なんで今の人、白衣着てたんだ……?」
博美が後ろ姿を見ながらぽつりと呟く。それが分かるのは、もう少し先の話なのだった。
「それより、後ろのカーテンめくれてるぞ」
「え?」
藤吾が言うと、博美は後ろを振り向く。円とぶつかった時後ろによろめき、たまたまそこにあったカーテンを掴んでしまったのだろう。カーテンは、半分ほど開かれてしまっていた。
「おっと。元に戻さないとな……」
言って、博美がカーテンに手をかけたその時。
ぬっ、と向こう側から手が出てきて、カーテンを掴んだ。驚いた博美が後ろに引くと同時に、カーテンが勢い良く開かれる。
そこには、ベッドで横になっている
野沢 コブラ
がいた。彼は藤吾と博美を見つめると、ふっとクールな笑いを浮かべながら言った。
「誰だ? ルームサービスを頼んだ覚えはないぜ」
「……」
完全に斜め上からのセリフに、言葉を失うふたり。それを気にした様子もなく、コブラはゆっくり起き上がって言った。
「なんてな。なあに、ルームサービスじゃないことくらい知ってたさ」
何が言いたいんだろう、この人は。妙にかっこつけた風なコブラに、不可解な視線が向けられる。それを受けて、コブラは名を名乗った。
「俺はコブラ。話は聞かせてもらったぜ。つまり、校内にダルさをまき散らしている生徒がいるんだな」
「ま、まあ予想だけどな」
ためらいがちに答える博美に、コブラが言う。
「そいつをどうにかしないと、ゆっくり寝てもいられないってことか……おーけー分かった、俺に任せとけ」
「え?」
「まだまだ元気な俺様が、お前らの代わりにその問題児を探しに行ってやろうじゃないの」
「元気って……ここで寝てたってことはあんたも病人なんじゃ」
藤吾の言葉を、コブラはノンノンと指を左右に動かしながら否定する。
「ここで寝るのは、俺の日課なんだぜ」
要はサボり常連である。お前も充分問題児じゃねーかとふたりは思ったが、手伝ってくれるならまあいいかとそこらへんには触れないことにした。
「この事件を起こしてる張本人を探してくれるのは助かるけど……大丈夫か?」
犯人に近づけば当然、リスクも発生するだろう。コブラの身を案じた博美の問いに、彼は笑って答えた。
「大丈夫、俺様はこう見えても、100メートルを5秒フラットで走るのさ。あっという間に犯人を捕まえてみせるさ」
「……いや、それは嘘だろ」
もしそんなことが可能なら、こんなところで寝ていないで今すぐオリンピックに出るべきである。藤吾の冷静なツッコミをスルーし、コブラは保健室の扉を開けた。
「そんじゃ、行くぜ。お前らがクラスを絞ったおかげで、800名以上いる1年男子ひとりひとりに聞く手間も省けたしな」
言って、コブラは颯爽と保健室を去っていった。
「……まさか、ひとりひとり聞いてくつもりだったのか」
「俺たちも、現場に行って聞き込み続けようか」
その背中に、若干の不安を覚える藤吾と博美だった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年01月03日
参加申し込みの期限
2013年01月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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