四月も半ばを過ぎ、新入生も少しずつ学校に慣れ始めた頃。
一部の生徒たちの間で評判の高い、寝子島激アツスポットのひとつがありました。
その場所とは、寝子島高校の保健室。
そして原因はというと、保健室の先生、
鷲尾 礼美養護教諭でした。
彼女は悩めるお年頃の女子には的確なアドバイスをし、
また悩めるお年頃の男子にはその色気でさらに悩みを増やすという、色々な意味ですごい先生です。
さて、そんな保健室で今日も働く鷲尾先生ですが、
ここ最近どういうわけか、原因不明の体調不良を訴える生徒が増えてきて困っています。
特に熱を出したり体が痛んだりするわけではないようですが、
「すごく倦怠感がある」
とみんな口を揃えて言います。
五月病にしては少し時期が早く、また患者の数も明らかに多いため鷲尾先生は首を傾げました。
こうしている間にも、また生徒がひとり。
「先生、なんか体がだるいよ〜」
言って、保健室に入ってきたのは
野々 ののこでした。
もしかして彼女も、この流行病にかかってしまったのでしょうか。
「はぁ……これでもう、今週に入ってから三十人目ね……一体、どうなってるの?」
溜め息さえもセクシーな鷲尾先生が呟くと、ののこはそんな先生に言いました。
「あー、そういえば。関係ないかもだけど、さっきここに来る途中、変なこと言ってる男の人がいたよ〜。うー、だるいー……」
「変なこと?」
「うん、なんか、『なんで俺だけだるいんだ、不公平だからみんなだるくなってしまえ』とかそんなこと言ってた気がする……けどだるくてあんまり憶えてないやー……」
ののこが言うと、保健室のあちこちで「俺も見た」「私も同じこと聞いた」と声があがりました。
どうやらその男子生徒を目撃したのは、ののこだけではなかったようです。
目撃情報によれば、男子生徒は一年生の制服を着ていたとのこと。
「……よくわからないけど、とりあえず熱を測って、そして私に君の温度を教えて」
なぜかちょっとロマンチックなセリフを織り交ぜながら、鷲尾先生はののこに体温計を渡すのでした。
するとその直後にまた、保健室の扉が開く音。
「先生、体がだるいんだけど……」
「ま、またなの!?」
どうやら校内は、この病にかかってしまった生徒が大量にいるようです。
このままでは、鷲尾先生も対応しきれず、また被害は広がっていくばかりでしょう。
もしかしたら、ののこたちが会った男子生徒が何らかの方法で実際に悪さをしているのかもしれません。
なんとかして原因を突き止め、ののこたちを元に戻してあげてください。
こんにちは、マスターの萩栄一です。
ガイドにあるように、こちらのシナリオは事件の解決が目的ではありますが、
軽めのノリですのでそこまで真面目に考えたりしなくても大丈夫です。
事件の解決に動くもよし、
病気にかかってしまって保健室に行くもよし、
保健室で鷲尾先生を口説くもよしと、
シリアスアクションからコメディアクションまで歓迎です。
なお、マスターページの方に、アクションを書く際のポイントを書いてみました。
良ければ参考にしてみてください。
皆様の素敵なアクションをお待ちしています。