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- 00月00日生 00歳
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【新入生歓迎会】挑め！ 新入生歓迎大祭、略して……新歓祭！
●楽しもう このステキな時間を
さあ、やって参りました『寝子高クイズ』。
第二問はこれです。入学式からの出題。
「問題：入学式で、一組から大量に没収されたのは鉛筆、花、ブロッコリーのどれ？」
ヒントは島岡先生です。
「あ、はいヒントですか……？ 『スペルにｃが２つ入ります』というのはどうでしょう？ え、難しい？ でしたら……『緑色です』。ええっ？ まだヒントを出せ、って？ ではずばり『野菜です』としましょう。あれ？ ヒント出し過ぎですか？」
桜井 ラッセルはタコ焼き風お菓子の最後の一個を頬ばりつつ、
「新歓祭か……さすが寝子高って感じ？ 面白れぇ♪」
と大いに楽しんでおりました。さっきの絵だって見事なものです。後でゆっくり見せてほしいと思います。
さて次は友達の出番、彼も舞台係として袖に向かいました。
「ツイッタ……じゃなくて『ついたて』ってこれ？」
振り向いたのはマウル・赤城・スティックです。
「そうそう。天井と同じ色だから、これが出たところでまず気づかないよね」
二人は『寝子高クイズ』第二問が行われている間に打ち合わせを終えました。
マウルが愛用のブーメランを握ったところで、次なる主役こと夢宮 瑠奈が舞台袖に入ってきました。
「みんな、あたしの歌とか気に入ってくれるといいなぁ」
緊張気味の瑠奈です。着替えが終わったのです。
制服……に見えますが、これを崩してアレンジしたようなオリジナルの衣装でした。
「格好いいし可愛い。似合うよ、夢宮さん」
マウルはうんうんとうなずき、ラッセルは親指を立てて見せました。
「夢宮がんばれよ。拍手喝采されるような夢のあるステージ期待してっぞ。演出は俺とマウルにまかせろ」
「うん、がんばるね」
さっと瑠奈はステージ衣装の上から制服を羽織りました。これで準備は完了です。
クイズが終わったタイミングで、二人に送られて瑠奈はステージに立ちました。
「寝子高行きはとても不安……」
まずは一人芝居です。彼女自身の一ヶ月ほど前の心境を演じるので違和感はありません。
暗い舞台で一人、さまようように瑠奈は右へ左へ歩きました。
「……でもできるかな……高校デビュー！」
まるで魔法が降りてきたよう。このとき瑠奈に、白いスポットライトがカッと当たったのでした。
「あっ……！」
と瑠奈は暗幕の向こうに姿を消すも、たちまちのうちに戻ってきました。
制服を脱ぎ、あのステージ衣装となって。
不安なんて入学してみればたちまち解消、というメッセージでしょうか。ハンドマイクを握って瑠奈は唄い始めたのです。
鈴が転がるような美しい歌声で、
「毎日がそう 新しい世界に見える」
唄いながら動きが、だんだんと大きくなっていきます。
「みんなが一緒だから どこまでだっていけるの」
ぱっ、と桜が咲くように、左手を空に向けます。
「楽しもう このステキな時間を」
聴く者の心をわしづかみにするような、なんとも耳あたりのいいメロディです。
「楽しもう このステキな時間を」
繰り返します。このとき、
「花びら……？」
海原茂は天井を見上げました。
彼だけではありません。多くの観客が、「え？」という顔をして首を上に向けます。
歌に合わせるようにして、天井から桜の花が降ってきたのです。
「おい！ 講堂の天井から紙吹雪が降ってるぞ！ どうやって降らせてんだ？」
上を見ても仕掛けらしい仕掛けはなく、ただ天井があるだけです。何もない空間から降っているとでもいうのでしょうか。
「いつだってそう 新しい生活を知ると」
二番の歌詞を口ずさみながら、瑠奈はステージから降りて客席を巡りました。
その間もずっと、桜の花弁はひらひら、やまず天井から舞い落ちます。
「うまく行ってるな」
舞台袖ではマウルが会心の笑みを見せていました。
実はあの天井がくせものなのです。天井に見えますが、中央は天井に擬態したついたてだったりするのでした。
マウルの『ろっこん』はブーメランから手を生やすというもの。ブーメランを操作して天井の一角を、ついたてで隠すようにしていたのです。
ついたての裏には、やはり『ろっこん』で黄色いカナリアに変身したラッセルがいました。そう、桜の形に切った紙吹雪を振らせているのはラッセルなのでした。
舞台のみならず講堂全体を魔法の空間に変え、瑠奈はステージの前に戻ります。
海原会長の前をかすめて、そこで瑠奈はひとつ、ウインクしました。
すると瑠奈を中心として円形の風が巻き起こりました。
風は桜を巻き込んで、桜吹雪となって伸び上がり、消えました。
「……いいね」
そのとき瑠奈は見たのです。
海原会長がまさに、短時間ですが恍惚とした目を見せたのを。
現れたと同時に茂の表情は消えましたが、それでも、瑠奈はいい気持ちでした。
最後に天井に向かってＶサインを送ると、瑠奈は最後の一小節を歌い上げて舞台袖に消えたのでした。
さあ、やって参りました『寝子高クイズ』。
第二問はこれです。入学式からの出題。
「問題：入学式で、一組から大量に没収されたのは鉛筆、花、ブロッコリーのどれ？」
ヒントは島岡先生です。
「あ、はいヒントですか……？ 『スペルにｃが２つ入ります』というのはどうでしょう？ え、難しい？ でしたら……『緑色です』。ええっ？ まだヒントを出せ、って？ ではずばり『野菜です』としましょう。あれ？ ヒント出し過ぎですか？」
桜井 ラッセルはタコ焼き風お菓子の最後の一個を頬ばりつつ、
「新歓祭か……さすが寝子高って感じ？ 面白れぇ♪」
と大いに楽しんでおりました。さっきの絵だって見事なものです。後でゆっくり見せてほしいと思います。
さて次は友達の出番、彼も舞台係として袖に向かいました。
「ツイッタ……じゃなくて『ついたて』ってこれ？」
振り向いたのはマウル・赤城・スティックです。
「そうそう。天井と同じ色だから、これが出たところでまず気づかないよね」
二人は『寝子高クイズ』第二問が行われている間に打ち合わせを終えました。
マウルが愛用のブーメランを握ったところで、次なる主役こと夢宮 瑠奈が舞台袖に入ってきました。
「みんな、あたしの歌とか気に入ってくれるといいなぁ」
緊張気味の瑠奈です。着替えが終わったのです。
制服……に見えますが、これを崩してアレンジしたようなオリジナルの衣装でした。
「格好いいし可愛い。似合うよ、夢宮さん」
マウルはうんうんとうなずき、ラッセルは親指を立てて見せました。
「夢宮がんばれよ。拍手喝采されるような夢のあるステージ期待してっぞ。演出は俺とマウルにまかせろ」
「うん、がんばるね」
さっと瑠奈はステージ衣装の上から制服を羽織りました。これで準備は完了です。
クイズが終わったタイミングで、二人に送られて瑠奈はステージに立ちました。
「寝子高行きはとても不安……」
まずは一人芝居です。彼女自身の一ヶ月ほど前の心境を演じるので違和感はありません。
暗い舞台で一人、さまようように瑠奈は右へ左へ歩きました。
「……でもできるかな……高校デビュー！」
まるで魔法が降りてきたよう。このとき瑠奈に、白いスポットライトがカッと当たったのでした。
「あっ……！」
と瑠奈は暗幕の向こうに姿を消すも、たちまちのうちに戻ってきました。
制服を脱ぎ、あのステージ衣装となって。
不安なんて入学してみればたちまち解消、というメッセージでしょうか。ハンドマイクを握って瑠奈は唄い始めたのです。
鈴が転がるような美しい歌声で、
「毎日がそう 新しい世界に見える」
唄いながら動きが、だんだんと大きくなっていきます。
「みんなが一緒だから どこまでだっていけるの」
ぱっ、と桜が咲くように、左手を空に向けます。
「楽しもう このステキな時間を」
聴く者の心をわしづかみにするような、なんとも耳あたりのいいメロディです。
「楽しもう このステキな時間を」
繰り返します。このとき、
「花びら……？」
海原茂は天井を見上げました。
彼だけではありません。多くの観客が、「え？」という顔をして首を上に向けます。
歌に合わせるようにして、天井から桜の花が降ってきたのです。
「おい！ 講堂の天井から紙吹雪が降ってるぞ！ どうやって降らせてんだ？」
上を見ても仕掛けらしい仕掛けはなく、ただ天井があるだけです。何もない空間から降っているとでもいうのでしょうか。
「いつだってそう 新しい生活を知ると」
二番の歌詞を口ずさみながら、瑠奈はステージから降りて客席を巡りました。
その間もずっと、桜の花弁はひらひら、やまず天井から舞い落ちます。
「うまく行ってるな」
舞台袖ではマウルが会心の笑みを見せていました。
実はあの天井がくせものなのです。天井に見えますが、中央は天井に擬態したついたてだったりするのでした。
マウルの『ろっこん』はブーメランから手を生やすというもの。ブーメランを操作して天井の一角を、ついたてで隠すようにしていたのです。
ついたての裏には、やはり『ろっこん』で黄色いカナリアに変身したラッセルがいました。そう、桜の形に切った紙吹雪を振らせているのはラッセルなのでした。
舞台のみならず講堂全体を魔法の空間に変え、瑠奈はステージの前に戻ります。
海原会長の前をかすめて、そこで瑠奈はひとつ、ウインクしました。
すると瑠奈を中心として円形の風が巻き起こりました。
風は桜を巻き込んで、桜吹雪となって伸び上がり、消えました。
「……いいね」
そのとき瑠奈は見たのです。
海原会長がまさに、短時間ですが恍惚とした目を見せたのを。
現れたと同時に茂の表情は消えましたが、それでも、瑠奈はいい気持ちでした。
最後に天井に向かってＶサインを送ると、瑠奈は最後の一小節を歌い上げて舞台袖に消えたのでした。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2013年01月01日
- 参加申し込みの期限
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- 2013年01月08日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2013年01月08日 11時00分
