this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【新入生歓迎会】挑め! 新入生歓迎大祭、略して……新歓祭!
1
2
3
4
5
…
18
つぎへ >>
風に色はないものですが、色を塗るのならきっと、若葉の色がいいでしょう。
そんな好天です。本日は。
こちら寝子島高校の講堂前では、そんなさわやかな風に乗って、楽しそうなにぎわいが聞こえてきます。軽い緊張と大きな期待、あるいは出会いの予感……聞こえるのはそういった声が主のようです。その雰囲気はまるで、パーティ用クラッカーの紐を、引っ張りはじめたときを思わせます。
皆が色めきたつのも当然かもしれませんね。
これから始まるのですから。
この学校の新入生歓迎行事、その名も『新入生歓迎大祭、略して……新歓祭!』が。
それはこの学校の春を彩る、大切な大切な行事なのです。新入生にとっては初の見せ場、これを迎える上級生にとっては、かつてを懐かしみ未来に期待する場でもあります。
さて、能書きはこのへんに致しましょう。それでは会場までご案内します。
ようこそ、新歓祭の会場へ。
ようこそ!
● 開会!
「プログラムはこちらでーす」
入場口の脇に設置したテーブルから、呼びかけているのは誰でしょう。
黒い髪を綺麗なボブカットにそろえた女生徒でした。一年生のようです。『運営スタッフ』と書かれた腕章を巻いて、澄んだよく通る声で呼びかけています。
「どうぞ」
彼女は
綾辻 綾花
です。
綾花は決して大柄なほうではないのですが、一生懸命に呼びかけては、通路をゆく生徒たちにカラー刷りの小冊子を手渡していきます。その一冊一冊が、押し花であるかのように丁寧に。
冊子を配っているのは綾花ばかりではありませんでした。
「あ、はい。こちら二部ね」
七夜 あおい
も彼女の隣で、手際よく同じパンフレットを配布しています。
「すごい! どんどん受け取ってもらえます」
綾花があおいに微笑みかけると、あおいも笑みを返しました。
「綾花ちゃんが頑張って作ったものだからね。こんな素敵な表紙なら、つい手が伸びちゃうはずだよ」
「いいプログラムができたのも、あおいちゃんのおかげです」
「そんなことないって。私なんかちょこっと手伝っただけだから」
それに、とあおいは付け加えました。
「綾花ちゃんみたいな可愛い子に何か手渡されて、拒否するなんてできないものね」
「そそ、そんなことないです……っ!」
いたずらっぽく白い歯を見せるあおいに、綾花は思わず頬を染めるのでした。
あおいの言うように、このパンフレットは綾花が申し出て、自主的に作ったものなのです。
表紙と裏表紙はカラー印刷、それなりに厚さのあるB5サイズ。レイアウトやデザイン、主文の大半は綾花が作りました。基本は昨年使用のパンフレットを参考にしたものですが、わかりやすく写真やイラストを使っています。なお、寝子島商店街からスポンサーを募って店の広告を入れ、学校からの補助とあわせて制作費を捻出したそうです。
プログラムには、事前に参加申し込みのあった生徒の名前や出し物、どんなことが行われるのかが、興味を引くように書いてありました。サプライズしたい人の演目には、『当日発表』と書く気配りも忘れません。もちろん、小道具や大道具、司会などの裏方で頑張るスタッフの名前も入れています。
プログラムの制作はあおいも手伝いましたが、これほど丁寧にできたのは、綾花の努力のたまものです。
プログラム冊子には紙が二枚、挟んでありました。
二枚、です。
一枚は、一般的といえましょう。感想などを書くアンケート用紙です。出入り口に集計箱を置き、終演後に回収する予定なのです。
そしてもう一枚は……いずれ明らかにすることにしましょう。
賑やかだよな、とは
本宮 虎治
も思いました。講堂の入口を見ての感想です。
ただし虎治は新歓祭に参加するつもりはありません。彼は二年生、上級生は自由参加なのですが、なんだか後ろめたそうに抜き足差し足……こっそりと場を離れます。
これには多少、理由がありました。昨年の苦い思い出に基づくものです。
一年生の春、彼はサボってるところを先生に見つかり、行事中ずっと裏方を手伝わされていたのです。
――あれはめんどくさかったぜ……。
大道具を担いで走ったときの重みが、今でも肩に蘇るようです。
とはいえ裏方の立場から一通り舞台を見ることができたのは、まあ、良かったとは彼も思います。表だって認めるつもりはないですが、何というか、楽しかった……気もします。
けれど今年は二年生、見る側なのです。
「別に俺一人いなくたってなんら問題ねぇだろうし……」
天の邪鬼と申しますか、ワイワイガヤガヤが単に苦手なだけかもしれませんが、虎治は出席しないことに決め、くるり講堂に背を向けて、どこか人気がないところを探すことにしました。この陽気です、一眠りするには最適のコンディションでしょう。
「おっと」
目の前を横切った生徒から、虎治は身をそらせました。
緑のフロックコートを着た少年とぶつかりそうになったのです。
少年はなにやら急いでいるようでした。大きな袋を手にしています。一年生でしょう。
失礼の一言もなく、少年は遠ざかっていきます。長い髪を三つ編みにして、これをぷらぷら、尻尾のように左右に振っているのが印象的でした。
「なんだあいつ……?」
フロックコートの背を見送りながら、虎治は顎に手をやりました。
無礼なところはまあ、大目に見ましょう。いまいち合点がいかないのは、ちらっと見えた少年の荷物です。
その中身は大量の缶でした。食料品じゃありません。『ヴァルカン』という商品名がつけられた、強力な殺虫剤です。フタを取って水を入れれば、もくもくもくもくと煙が出て、これでゴキブリやダニを退治するというもので、『害虫殲滅! ヴァルカン!(使用上の注意をよく読んで正しくお使い下さい)』というキャッチコピーのテレビコマーシャルで有名です。
そんなものがどうして今、必要なのでしょう?
好意的に解釈したところで、舞台効果に使うにしては物騒すぎる気もします。
「気にはなるけどなあ……」
ふあ、と虎治は大きな欠伸をしました。
ちょっかいは出したりする気はありません。めんどくさいことに巻き込まれたくないので。
プログラムを配り終えると大急ぎで片付けを行い、綾花とあおいは席に戻りました。
入場は完了。講堂内は即席のテーブルがいくつも組まれ、結婚披露宴会場のような配置になっています。観客は一年生と上級生が半々といったところでしょうか。上級生は自由参加で、演者は舞台裏に控えているので余裕があります。
すでに壇上には、今期の生徒会長
海原 茂
の姿がありました。彼はマイクを握っています。
「……以上。会長としての挨拶を終わりたい。一年生諸君の健闘に期待する」
きらりと光る眼鏡の奥は、凍えるほどにクールな眼差し。端整な顔立ちで声にも張りがあり、『いかにも生徒会長』といった気品ある姿です。
一礼して、海原会長はステージから降りました。拍手に包まれながら『会長席』と書かれた最前列の席につきます。
「海原会長って格好いいよね」
なんてささやき声が聞こえてきました。
これは綾花も同感です。けれど、なんとなく冷たそうとも感じていました。彼の笑顔というのはあまり想像できません。噂通り、会長に『大きく感銘を与える』のはなかなか難しそうです。ステージに立つ皆さんに期待したいところです。
「あっ、最初の演し物がはじまるよ!」
あおいが声を上げました。
1
2
3
4
5
…
18
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【新入生歓迎会】挑め! 新入生歓迎大祭、略して……新歓祭!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
80人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年01月01日
参加申し込みの期限
2013年01月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!