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【新入生歓迎会】挑め! 新入生歓迎大祭、略して……新歓祭!
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●万華鏡(Kaleidoscope)
さて『寝子高クイズ』も三問目になります。
シナリオ『被服室、百年机の暗号』からの出題です。
「問題:被服室の暗号で見つかった宝物は何?」
ヒントは桐島先生です。
「私にヒントを求めるのか? 暗号を解くのは簡単だが、私はその設問を知らない」
というわけでヒントは白沢先生になりました……が、
「一緒に見た人だけの秘密です」
と、先生はにこにこしてはぐらかすのでした。
……難問ですね。
――私ならその場にいるだけで観衆を魅了すると思うけど……。
と考えたのは
ブリジット・アーチャー
、彼女らしい前向き思考です。
それでもさすがに、何もしないというのは芸がないと思いました。ですので彼女は日舞に挑戦したのです。
ダンスほどではありませんが、彼女は日舞も習っていたからです。
「それにあれよ、金髪美少女の舞う日舞……ギャップ萌ってやつ?」
ふふっ、と笑んで(確かに、ただ笑うだけでもブリジットは激しく魅力的です)、緋色の着物姿にて彼女は舞台に立ちました。豊かなブロンドはアップにしています。
ブリジットは指を鳴らしました。
するとスポットライトが彼女を包んだのです。(ちなみにこれはブリジットの『ろっこん』によるものです)
琴の音が流れ、これに合わせてブリジットは舞います。
優雅にして典麗、たしかにブリジットの舞は優れたものでした。
しかも金髪という特殊性もあって、その白い指先に、濡れたような瞳、まぶしいほどのうなじに、いやがうえにも注目は集まるのです。
舞いながら扇を手にし、ブリジットはぱっと開きました。
――私の美しさ、その目に焼き付けなさいな。
はっしと彼女の碧眼が見据えたのは、海原茂でした。
しかし彼は瞳を逸らさず、彼女を見つめ返します。
鳶色の瞳とサファイアブルーの瞳。
火花を散らすではなく、かといって溶け合うこともないふたつの視線です。
そのまま両者、何も告げずに舞は終わりました。
「きっと動揺して声も出せないのよね……」
ふぅ、と首筋の汗を拭いながらブリジットは舞台を降ります。
「まぁ、それも仕方ないわ」
唇に紅い笑みを宿して。
いつか彼とは決着をつけたい、そう願わずにはいられませんでした。
こほこほと会長が咳き込みました。
ブリジットが踊っている間、ずっと我慢していたのです。彼女が拍手に包まれるや、やっと咳ができたようです。
「……見とれていて間違えたか?」
独り言して彼は、グラスに残っていたものをしげしげと見ました。
水と思って口に運んだのは、『化学部謹製・アメーバ状ゴム』だったのです。
正確にはゴムではなくその代用品まがいです。主成分は洗濯糊であるため、もちろんおいしいはずがありませんね。べとべとねっとり、口の中は緑色でしょう。
「済まないが、水をもらおう」
しかし給仕係に手を挙げた彼は、ごく平然としていました。
両の頬をぱんっ、と叩いて、
風雲児 轟
がステージに駆け上がりました。
「よーし、高校生活で一回しかない機会だ! 全力で盛り上げなきゃな!」
轟は三人チームで出場しました。チームメイトは
雨宮 煽
と
彩華 紫乃愛
、両手に花の状態、少女二人と壇上に立ちます。
三人が並び立つと風雲の予感、風こそありませんがなにやらにわかに、荒野を思わせるBGMが鳴りはじめました。
「海原会長、そして先輩方!」
轟が呼びかけます。
「今できる全力を出して頑張りますんで、皆さんよろしくお願いしまっ!」
ぱっと頭を下げればこれが合図、煽はバイオリンと弦を手にし旋律をかき鳴らすのです。
「さあ、見せてみて、二人のアクションを」
「了解」
「派手にやるぜ!」
跳躍。大きな跳躍。
轟は中央に飛び出して、特撮ヒーローさながらの大立ち回りを演じるのです。パートナーは紫乃愛、彼女が連続して蹴りを繰り出せば、これを紙一重で避ける。弾く。何度か回避をこなすと今度は攻撃、轟の拳が鮮やかな軌跡を描きます。
轟の運動量もかなりのものですが、合わせる紫乃愛も抜群です。肩胛骨のあたりまである赤みがかった髪が、激しい踊りを見せています。
煽の弦がびいんと強い音を立てました。
「とうっ!」
轟のクラシックヒーローじみた跳び蹴りが炸裂したのです。
紫乃愛はこれを受けて吹き飛びますが、実は命中したのではない。当たる寸前で後方に跳んでいるわけですが、それをわざとらしく見せないあたり高い演技力と言えましょう。
紫乃愛が立ち上がろうとします。ここで、足がもつれて転びかけました。これは演技ではなく本当に、です。
釣られて煽のバイオリンも上滑りのような軽い音になってしまいます。
だが轟は心得たもの、彼は太極拳のようにゆっくりと動いて、この場面を『スロー演出』であると見せかけたのです。とっさの思いつきでしたがこれが良かった、テンポの悪化はなく演舞再開へとつながりました。
一気に紫乃愛が逆襲、一撃を受けて苦しむ轟となります。煽の演奏も重々しい。
ですが瞬間的に爽快なものへ転調、轟は決めポーズとともに、ドロップキックに似た必殺技を炸裂させたのです。
ふらつく紫乃愛に思いっきり震脚、さらに全力正拳突き!
もちろん寸止めですが迫力満点、彼女は倒れて終演となりました。
「以上!」
轟が片手を上げると、客席から歓声が飛びました。
彼は紫乃愛を助け起こし、煽とハイタッチして舞台を去るのでした。
間髪入れず舞台には、
畑生 言嗣
の姿が現れていました。
「やれやれ、目立つのは好きではないのだがね……」
ふうと溜息をついて、言嗣はドラムキットに座ります。両手にスティックをしっかり握り、なんだか苦笑気味に言いました。
「ふむ、流石に似合わないとみる……だが、私がギターなどをするよりかは、それらしい」
と叩きはじめるや、たちまちドラムは機械のように、正確なビートを刻むのでした。
「構わない。承認されようがされまいが、彼らの努力の結果というモノに、偽りなど存在しないのだからね。……ならば思ったことを想っただけ、気持ちに出せばいい」
なぜ第三者目線なのかはわかりませんが、これが言嗣の心の中の声、ですが彼の両腕と足は、心の声の悠然さとは正反対に爆発します。機械っぽさは消え、情熱的な演奏へ。
疾走するバスドラ踊るフロアタム、鞭打つ刺激的なスネア、歯切れの良いライドシンバルが、雷鳴のような高音を轟かせます。
まるで音楽の爆撃機、一個のドラムキットだけで、たちまち言嗣は講堂という空間を支配してしまいました。
おそらく天才なのでしょう。
何であれやってみれば、そつなくできてしまう言嗣です。実のところドラムの経験はほとんどないにもかかわらず、しかも舞台演出も何もないのに、ドラムソロだけで大いに場を盛り上げました。
タムタムを鳴らして軽快にドラムソロを終えると、言嗣は舞台袖に目配せします。
「よーし! さらに盛り上げちゃうよー!」
ギターを抱いた阿寒湖まりもでした。
「それでは先輩と共演させていただくとしよう」
「私たちがバックの演奏をつとめるよ! 飛び入りの先輩……お名前はー?」
「ええと、名前、でございますか……」
まりもに連れられるようにして現れたのは、目の覚めるような美少女でした。
とりわけ特徴的なのはその眼で、愁いを帯びた睫毛と深みのある瞳は、見る者を魅了しそうです。光沢のある黒い髪は一つにまとめ、薄化粧をしています。
じつはこれは変装。普段の彼女は分厚いレンズの眼鏡をかけ、ストレートの髪は全部下ろしています。化粧っ気だってまるでない。
だから彼女のクラスメートでも、彼女の正体には気づきますまい。
「よ……よければ『セイレーン』と呼んで下さい」
恥ずかしいのですけれど、と謎の美少女は言いました。
やっちゃいけないとは判っていたものの、一年生たちの舞台に刺激され、彼女は飛び入り参加を決めたと言います。実は彼女、普段は引っ込み思案なのですが、やるときはやる大胆さがあります。
変装しているから、という安心もあるのでしょう。セイレーンは「私の芸といったら歌ぐらいです」と前置きして、スタンドマイクの前に立ちました。
軽く深呼吸。
すると事前の打ち合わせ(といっても超短時間ですが)通り、まりもがピックを立てて、泣きのメロディを奏で始めました。合わせて言嗣もドラムを叩きます。
そしてセイレーンは唱いはじめました。
セイレーンと名乗ったのは伊達ではありません。透き通るその歌声は、たちまちのうちに聴く者の魂をつかんでしまいました。
歌は望郷の歌、新入生にも上級生にも我が家を思い浮かべてもらうように選んだものです。想いを込めて唱いあげます。
言嗣もまりももソロではなく、歌を引き立てるためのバック演奏に徹します。
水を得た魚の如く、セイレーンの声は講堂を包み込みました。
「ご静聴、ありがとうございました」
セイレーンが歌を終えると、声を上げることを忘れていたように一斉に、厚い拍手喝采が巻き起こりました。ですがその余韻を味わうでもなく、
「ヤッパリ恥ずかしいですー!!」
いきなりセイレーンは走って舞台から逃げていったのです。
「え……!? 先輩っ!」
待って、とまりもが言わんとするも、そのときには彼女は姿を消していました。
「……ああ、恥ずかしかった……」
トイレに駈け込み大至急化粧を落とすと、セイレーン……いや、
白浜 渚
は眼鏡をかけました。
眼鏡がないと、周囲がぼやけて何もわからなくなる彼女なのです。これで転倒しなかったのは奇蹟に近い。
まだ心臓がドキドキ言っています。息も荒いです。鏡の中ではセイレーンではなく、渚が顔を上気させていました。
でも――と渚は思いました。
いい気持ちでした。思いっきり唱うというのは。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
80人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年01月01日
参加申し込みの期限
2013年01月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月08日 11時00分
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