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【新入生歓迎会】挑め! 新入生歓迎大祭、略して……新歓祭!
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●ワンモア・アクション!
「次の出演者は、『ちゃんぷるー演武隊』です」
アナウンスが流れると、「よしっ」と
柏田 貴弘
は立ち上がりました。
この『ちゃんぷるー演武隊』とは彼が、「せっかくの新歓祭、何かやって楽しまなければもったいない」と一念発起して同志を募り結成した三人組です。
貴弘が提案したのは殺陣、演劇用語で『たて』と読む剣戟舞台です。
真っ先に応じたのは
神木 煉
でした。彼は貴弘が武道経験がないと知って少々驚きつつも、「それならそれでいい。要はやる気だ」と応じたと言います。ただし練習については、「多少スパルタになるが覚悟しろよ?」と断じて、今日の日まで貴弘をびしびしと鍛えました。
その成果を見せられるか? いよいよ二人はステージに向かいます。
「よーし! 新歓大祭で目指すはてっぺん! やってこい!」
舞台袖で発破をかけるのは、眼鏡と白衣の似合う少女、
緋王 輝夜
なのでした。
彼女は演武隊のバックアップ担当、厳しい鍛錬にも付き合い、貴弘を励まし続けた陰の功労者なのです。
「ああ。リハーサルでは完璧とまでは行かなくても、それに近いできまで仕上げられたよね。あとは、この本番で怪我したり無様な姿さらして、神木さんの顔に泥ぬらないようにしなくちゃ」
意気込む貴弘に対し、煉は巌のように静かに言いました。
「気負うな。鍛錬としては若干短い期間だったが、柏田……いや、貴弘はよく付いてきた。あとは経験に裏付けされた実力を出すだけだ」
「わかった。神木さん」
「煉でいい」
「うん、煉……!」
そんな二人の背を、
「ほら入場だ!」
ぱんと輝夜は叩くのでした。
貴弘と煉は木刀を手に、壇上に立って向かいあいます。互いに白装束に黒袴、剣士らしい装束です。
一礼して両者、青眼の構え。
いくら木刀とはいえ本気で殺陣をするのなら、失敗すれば大怪我しかねない状況です。
自然、二人は真顔で向かい合うのでした。
この緊張感が伝わったか、観客も水を打ったように静まり返ります。
最初に動いたのは、貴弘。
気合いの声とともに正面、右面、左面。
だがその連打も、煉にはっしと弾かれました。
貴弘の両腕がびりびりと痺れますが休む暇はない、今度は煉の手番。
右面、右面、そして正面。
まともに受ければスイカ程度簡単に真二つになりそうな鋭さです。
「セイッ!」
自然飛び出した腹の底からの声、貴弘は大きく下段、切り払いを繰り出しました。
「ハッ!」
しかしそれに捕まる煉ではない、颯と跳びすさり避けます。
そこに生じた隙に、
「ハアッ!」
裂帛の気合いもろとも岩をも貫く勢い、貴弘の突きが飛び出す。
これを、
「フンッ!」
下段からの切り上げ! 煉は剣尖ではね除けるや、返す刀で貴弘を袈裟懸け、ずばりと斬り下げたのです。
「…………」
実際は、斬ったのではありません。
煉の木刀は寸止め、貴弘の体に一センチのところで静止していました。
「見事!」
会場から一声が飛び込むと、これを契機にどっと、称賛の声と喝采が湧き起こったのです。
剣士二人は一礼して下がりました。スタンディングで拍手する姿の中に、茂があることを確認した上で。
「お疲れー! 完璧だったぜ」
再び舞台袖、迎える輝夜は最高の笑顔です。
「ほら、あたし特製の栄養ドリンクだ。疲労に効くこと請け合い!」
と彼女は、透明の瓶に入ったドリンクを手渡します。
……これがなんとも凄い色。
ドロドロの泥色なのに、蛍光ピンクが浮いていたり同じく蛍光グリーンのツブツブが光っていたりするという、『危険!』と全身で主張しているようなしろものなのです。
「これ、前も言ったけど……」
難色を示す貴弘を制するように、
「しっかりと完成品の安全は確かめている」
彼女は大きく頷きました。
「本当かなあ……」
言いながらも貴弘がこれを口に運ぶと、
「丈夫安心しろ。 あたしは天才だぜ?」
びしりと輝夜は決め台詞を炸裂させるのでした。
「う……これは!」
ところが貴弘は、ぐらりと膝を折りました。
「超……マズイ……!」
どう表現したらいいものやら。苦い上に最悪の後味、『アルカリ電池の中身を水で溶いたもの』と言われても信じそうな危険な感触です。
「そうか……まあ、成分はしっかり分析しているが味見はしていないからな」
失神寸前、へたへたと座り込んでいた貴弘ですが、これでにわかに立ち上がりました。
「えーっ!?」
ですがこのときには、
「そんなに不味いのか? 貴弘」
もう煉も、ドリンクを口にしていました。
「危ない! 煉、やめたほうが……!」
けれど一蓮托生ということか、彼は一息でこれを飲み干したのです。
「普通に飲める。だが確かに不味いな。効果も大事だがもっと味にも気を配ったらどうだ? 輝夜」
「はは、やっぱり?」
輝夜は舌を出して笑いましたが、こう付け加えるのも忘れませんでした。
「でも、元気になったろ? 二人とも」
そういえば……と、貴弘と煉は顔を見合わせました。
強張った筋肉から力が抜けています。体も軽い。さっきまで感じていた疲労が消え失せているどころか、十六時間熟睡したほどに元気なのでした。
「な、あたしは天才だろ?」
今年は上級生だけがまとまって行う舞台はなく、一年生に協力してともにステージに立つものがいくつか見られました。
三年生の
天城 颯翔
もその一人です。
中の人など居る、という素敵なキャッチコピーで知られるアクションチーム【Days】 の代表として日夜、地域に愛されるスーパーヒーロー道の探求に余念のない彼は、頼もしい後輩
ヴェスレーナ・グレウィク
の仕上げた脚本を見て、
「……ほぅ、これをやるというのか」
と唸ったと言うことです。そして、
「大した度胸だ! 俺も一肌脱ぐとしよう」
と、彼女の寸劇に参加を決めたのでした。
さてそのヴェスレーナは今、海原会長のところに挨拶に来ています。
「……ということなのですが……えっ、応じてくれるんですか!?」
どうも彼に、何か頼み事をしていたようです。
このとき、ヴェスレーナが勇んで舞台裏に駆け戻るより早く、
「うははははははははー!」
ドシューという勢いで、謎の高笑いがこだましました。
「いきなり登場! 悪の総元締めデスノイザー!」
演劇の開始です。ゴテゴテとものものしくも禍々しいその衣装、着ぐるみから顔だけ出し、その顔も隈取りされて雰囲気全開、トカゲっぽいといえばトカゲっぽいですが、それよりも邪悪の権化と呼ぶほうがお似合い……そんな危険人物が舞台に立ったのです。
舌なめずりするデスノイザー、それが颯翔であることは言うまでもないでしょう。
「良い子のみんなが集まっているようだな~」
遊園地のヒーローショーの定番セリフを吐きながら、彼は客席を睥睨します。大熱演なのでなかなか迫力があります。
「悪の総元締めなのにどうして一人きりなのー? 部下とか戦闘員とかはー?」
髪を一房『?』っぽい形にして、客席から千鳥雅人が声を上げました。
「うぐ……痛いところを……この不景気だ、悪の秘密組織も例外ではなく資金運営が苦しい」
くぅー、と半泣きになりながら彼は言いました。
「そのため人件費が足りず雇用が確保できない。ゆえに大幹部や中間管理職……あ、管理職以上は毎週の名前のあるヤラレ役ね……ゴホン、といったところはもちろん、戦闘員の確保すらもままならない有様なのである!」
くわ、と両眼を見開いてデスノイザーは続けます。
「ゆえにこの窮状を、スマートフォンでオンライン上の呟きツールに愚痴る毎日というわけだ!」
規模の小さい悪役ですね。
しかし規模が小さいながらデスノイザーもちゃんと考えてはいるようです。再び邪悪な前屈みになって宣言します。
「だが小さいところ――まさに、この寝子島からなら征服もできると考え、この新歓でスカウトをすることにしたのだ! ……高校生なら時給も安くて済むしな。さあ集まれ寝子島高生! 悪の組織は楽しいぞ!」
などと勧誘ポスターを貼ろうとしはじめた彼ですが、当然そうはいきません。
『待てーい! こどもっちをたぶらかそうとしても、そうはいかねー!』
この声はアナウンスとして聞こえます。どうやらこの場で発声しているのではなく、あらかじめ録音しておいた台詞のようです。以下もこのページでは『』は録音している音声だとお考え下さい。
「邪魔だてするか! 何者だ!」
すると緑色基調のヒーローが、派手にジャンプして飛び込んで来ました。
『私は正義の戦隊キューティー☆メロピュア! ……のメンバーの1人ピュアグリーン!』
しゃきしゃき、台詞にあわせて派手なポーズを決めるのはお約束。
録音された声はヴェスレーナのようです。現れたスーパーヒーローの顔はフルフェイスのマスクのためわかりませんが、肌色全身タイツを着こみ、その上からクリームメロンのようなヒラヒラフリルの衣装を着込んでいます。もちろんマスクも緑色です。
「なんだぁ、古い神奈川弁丸出しで……! それに食器用洗剤のような名前だな!」
『んなこと関係ねぇーでしょ! かっくらがされる前にけ~んべ~よ!』
「ぶっ飛ばされる前に帰れ、ということだな……? って悪役に翻訳させるな! そもそも貴様、戦隊と言っているが一人ではないか、他のメンバーはどうした!」
うっ、と言うようにピュアグリーンは二三歩後退しました。痛いところを突かれたようです。
『……みんな故郷(クニ)へけーったべよ!』
「うははは、なんだそりゃ! 正義のくせに人手不足か! やーい、一人ぼっち、ぼっちー!」
自分のことを棚に上げてデスノイザーは爆笑しました。ガニ股で四股を踏むように大受けします。
「というわけでこれを見ている諸君、今なら確実に悪の勝ちだぞ! 急いでこのデスノイザーの元に来るのだ!」
『ちげーっしょ! 正義ほうが格好いいじゃんかよー!』
ぱっとピュアグリーンは舞台から飛び降り、海原会長の手を引いて戻ってきました。
『海原会長! 一緒に正義すっべ!』
「貴様、海原はデスノイザーが目を付けているのだ! その汚い手を放せ! ……うーむ、これはどうも正義側の台詞のような気もする」
『いーや、生徒会長はもう、キューティー☆メロピュアの仲間だべ!』
「世迷い言を……! なぜそうわかる?」
『これを見ろ~い!』
言うなりピュアグリーンは、メロンのようなそのフルフェイスヘルメットを脱ぎました。
「あっ!」
と絶句したのはデスノイザーではありません。
むしろ観客です。
現れたその顔が、海原茂に瓜二つだったのです。
「……!」
さすがの海原茂も驚いたようで、言葉こそ出ませんが食い入るようにピュアグリーンの素顔を見ました。彼も「一緒にステージに立ってほしい」としか聞いていなかったのですから。
驚きが浸透するのを見極めた上、ピュアグリーン(?)は生徒会長の顔(!)で、
「生徒会業務は私と分業しよう。メロピュアを助けてあげなさい」
と言って、ポンと本物の会長の肩を叩いたのでした。
当然のように会場総立ちです。後ろの席の人も、瓜二つの顔を見るべく前に集まってきます。
しかしこれで効果は十分、
「それでは~!」
マスクを被りなおしてピュアグリーンが、つづいて、
「野望は続く!」
とデスノイザーが小走りで退場しました。
恐らくは変装、それにしてもそっくりだった……と、しばし会場が騒然となったのは言うまでもありません。
実はこれ、ヴェスレーナの『ろっこん』なのです。
面識のある人物に限り、その人物ソックリに変装できる着ぐるみスーツを無機物から精製する……という能力を使って、海原会長に化けてみたのでした。
いずれにせよインパクトは十分でした。颯翔もこのステージに「成功!」と太鼓判を押すことでしょう。
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担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
80人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年01月01日
参加申し込みの期限
2013年01月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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