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鈴島、森に隠された古代遺跡
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●水の試練2
「戸板――出来ればトタン屋根のように水に強く丈夫なものがあればいいんだが」
はじめマウルは、地の試練で落ちた床のことを思った。しかしあれは床そのものが下降したのであって、戸板になりそうにはない。となれば、手持ちのものでなんとかするしかない。
「みんな、荷物を出してみな!」
一番大荷物の
桜崎 巴
がひと声掛けると、一同はその場に荷物を広げ始めた。マウルはそれらを吟味して、その中から4つのアイテムを選び出す。
「俺のブーメランが使えるかもしれないな。それから桜崎さんの防水袋と細くて長いロープ、小山内さんのテープも借りられるかい?」
『どうするの?』海が訊ねる。
「こうするのさ」
マウルは、ブーメランの弧の隙間を塞ぐように防水袋をあてがうと、ロープとテープで外れないように固定する。すると、ブーメランは弓形の笠のようになった。
「俺がこれを頭上に掲げて水を遮るから、桜井さんと桜庭さんで門の部分を調べる。それでどうだろう」
「なるほど」
「了解だよー」
それはすぐさま実行に移された。
マウルが修行僧よろしくブーメラン傘を掲げると、水の流れは左右に分かれ、その内側に水が当たらない空間ができた。ラッセルと円がそこに潜り込んで門を調べる。
「あるのは穴だけ、か」
門の切れ目にあたる中央部分、高さは円のちょうど目線ほどのところに、猫ほどなら通れそうな穴が開いている。門の境目のところから染み出た水が穴の中に流れ出ている。ラッセルはその穴を覗き込み毒づいた。
「ちっせ……俺なら入れるが……!?」
「俺には無理だな」
たしかにマウルの巨体では通れそうにない。ううむ、と考えていた解理がみんなに提案した。
「だったら他に道があるはずじゃないか? 例えば作成時に利用した通路とか」
その意見はもっともなように思われて、ラッセルは顔を輝かせる。
「それ……! 周り調べてみようぜ。もれいびが作ったもんならわかるけど普通、人だ。どこかにスイッチや解決策あるかも」
その言葉を頼りに、みんなは協力し合って、水の壁の周辺やこれまでの通路になにか門を開ける仕掛けのようなものはないかと時間をかけて丹念に探した。
解理もまた水に浸かりながら探索をするがどうにもそれらしいものが見つからない。
「この穴しかないのか?」
ラッセルが嘘だろ、とため息を吐いた。
「もれいびが居ない場合は一切通れないって話なんてない、よな?」
ラッセルの落胆に答えたのは、3フィート棒で壁を叩いていた
双葉 仄
だった。
「……不思議に思わないか?」
「なにが?」
「この遺跡、何かを封じているというなら誰にも入れないようにすればいい。もし戻るつもりならば、何故人が減っていくことが前提の仕掛けにした。まるで、私たちを試しているようではないか。この遺跡がどれほど古いかは知らない。が、この仕掛け、この遺跡が作られた時代に到底作れるものではないだろう。つまり――」
「つまり?」
「
以前から異能があったと言う事だ
……ふふふ、楽しくなってきたな」
仄の言葉をすんなり呑み込めた者がどれほどいたかわからない。
ともかく他に手掛かりがない以上、結局ラッセルが行くしかなかった。
ラッセルはカナリアに変身し、穴をくぐった。何の問題もなく、すい、とひと飛びですぐに穴を抜ける。
あたりを観察する。これにはカナリアでも首に掛けられるように改造したペンライトが役に立った。
進路はたしかにこの水の門の向こうに続いているようだ。ラッセルはそこで地の試練にあったのと同様の小部屋を見つけると、すぐさま戻ってきて報告をした。それを聞くとマウルはいった。
「やっぱりこの穴をなんとかくぐって、その先の石版を踏む――ってのが正規ルートなんだろうな。地の試練のときは石板を踏んだら試練そのものが解除されたことを考えると、今回も石板を踏めばこの門が開く仕掛けなんだろう」
しかし、穴を抜けることのできるろっこんの持ち主は唯一、ラッセルだけである。
「俺、もいっかい行ってくる! ひとりで石版に乗って、少しだけでも門が開く可能性に賭けたい!」
ラッセルはひとり果敢にチャレンジしたが、石板はまったく反応しなかった。
「やっぱり、3人いないとダメか……」
「だけど、あの穴を通れる奴なんて他には……」そこでラッセルはふと、解理を見た。「そういや伊賀のビームってすごっかったよな」
「な、なにかね? 僕にどうしろと」
「頼む! この穴、拡張できねーか試してくれねーか!?」
狭くて通れないなら、穴を大きくすればいいじゃない!
思いついた苦肉の策。
ラッセルに拝み倒され、解理は穴の前に立つ。
ビームの力が削がれないよう、マウルは解理の頭上にブーメラン傘を掲げ踏ん張る。
「ま、まあ、やってはみるがね……」
解理のろっこん<代理告白>。
好きな相手を思い浮かべることで、その相手への好感度に応じた出力のビームを撃てるというものだ。
思い浮かべるのはもちろん――『彼』の事。
(最近あまり会えてないが、またあの笑った顔を見たいし、頭も撫でて……)
(って、ろ、ろっこんの威力増強のために考えてるんだからな! それ以上の意味はないんだからな!)
ふるふると首を振ってみたけれど……遠慮することなんかないのだ。
思う存分、彼の笑顔を思い浮かべる。
それだけで自分でも驚くくらい、胸がときめく。
「ふ、ふわぁああっ……!」
頬が上気する。ぎゅっと瞳を閉じて、『彼』を想って――
ギュンギュンと凝縮された想いは、輝くビームとなって発射された!!
恐るべき乙女パワー! あまりの眩しさにみんな目を瞑る。
破壊音と光が収まり、ようやく瞳を開けてみるとそこには。
「よっしゃ! 穴が広がってる!」
ラッセルがガッツポーズ。
なんと、細身の女子なら通れそうなほど、穴が広がっていたではないか!
マウルの巨体はさすがに通れなかったが、カナリアのラッセル、それから小柄な円と解理が、マウルに補助してもらいながらその穴を潜ることに成功した。
3人が石版を踏む。
すると小部屋の扉が閉まり、代わりに轟音を立てて、水の門が左右に開いた。
◇
水の門が開いたことで、一行は全員先に進むことができた。
このとき、
御剣 刀
は、地、水とくれば最悪火もあり得ると考え、念のためにと持ってきていた折り畳み式の20Lウォータータンクに水を汲んだ。水20Lは軽くはないが、鍛錬と思って担ぐ。
「桜井さん、桜庭さん、伊賀さん、お疲れ様」
共闘したマウルが小部屋の中に声を掛けた。
すると中からは、わいわいとこんな声が聞こえてきた。
「穴の中、水が流れてるんだもん、濡れちゃったよー」
「桜井氏は向こうを向いていたまえ! 僕らは着替えるんだからなー!」
「うわっ、急に脱ぐなよー!」
「おお、桜庭氏もスパッツ履いているんだね」
「そうなんだよー。ハイホーハイホー」
「俺は見てない、見てないぞー!」
マウルは彼らが元気そうなのにほっとした。
そして、ブーメランを元に戻して防水袋を巴に返し、先へと進んだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月21日
参加申し込みの期限
2014年01月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年01月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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