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●風の試練2
駒鳥が作った壁の内側で、簡単な作戦会議が開かれた。
みゆきはここで、自分のろっこん<ミス・ディレクション>についてみんなに打ち明けた。
「あの、私のろっこんなんだけど……周囲3m内の誰かが一番の特技をした瞬間、その人の『一番自信のある特技』が失敗しやすくなる、というものなの。特技っていうのはろっこんも含まれるから、先に伝えておこうと思って……」
発動しないようコントロール出来れば、とは思う。しかし、上手くいく保証はどこにもない。
もしも自分のろっこんが発動してしまったら、みんなの力を打ち消してしまうかもしれない。
そう危惧しての告白だった。
「おお、そうか。教えてくれてありがとうな。分かっていれば対策も立てられるじゃろう」
そこで決定したのがこの布陣。
先陣は駒鳥と夏朝。駒鳥が壁を作り、夏朝がみんなを重くして吹き飛ばないようにする。
後陣は紫蓮とみゆき。紫蓮は最後方から通路内を照らす役。みゆきはろっこんをコントロールできないか試しつつ、みんなと距離を取っておく。
みゆきは夏朝にロープを巻き付けたハーケンと金槌を渡した。
「風の流れていない適当な隙間にハーケンを打ち付けて固定してもらえる? そうしてもらえたら、私たちも後からロープを支えに進めると思う」
「うん。わかったよ」
みゆきは夏朝が笛を下げているのに気づき、さらにこう頼んだ。
「たどり着いたら、笛を吹いて知らせて。そうしたら私たちも出発するから」
夏朝がみんなに<重く軽く>のトリガーとなるねこシールを貼り付けた。
自分の番のとき、みゆきは<ミス・ディレクション>が発動しないよう、強く強く願ってみた。
「どう? ……重くなってる?」
夏朝が訊ねる。
「よくわからない、けど、たぶん……」
みゆきは小さく頷いて見せる。
ろっこんのコントロールが上手く行ったのだろうか。そうだったらいいけれど。
一方、駒鳥と紫蓮は<重く軽く>の効果を実感できたようだった。
「これでふんばりも効きそうじゃ。では、一旦壁を解除して、先へ進むぞ。わずかの間じゃ、みんな耐えてくれ! 行くぞ!」
駒鳥は今出現している壁に触れ、その壁を消した。
一瞬の暴風。女子たちは駒鳥の影になる位置で堪える。
駒鳥は、気合で風に向かって前進し、進行方向斜め前に向けて手を突きだした。
「待て!」
駒鳥が叫ぶ。地面から壁が出現する。壁の高さは手の高さまで。だから駒鳥は出来るだけ手を高く掲げ、通路に対して約45度に角度をつけて、斜めに壁を出現させる。
「ふうっ。みんな無事かのう?」
振り向いて確認すると、みんな「大丈夫!」と返してくれた。
夏朝が重くしてくれたお蔭で、女子たちも全員耐えることができたようだ。
さらに紫蓮の<ミチビキノカゼ>で、足元がよく見えるのも幸いだった。
駒鳥の真後ろに身を小さくしてついて来ていた夏朝が、床の石畳の隙間にハーケンを打ちつける。
駒鳥はまた壁を消し、一歩前進して「待て!」。
今度は通路に対して-45度に傾けた壁を出現させる。夏朝がその後ろでハーケンを打つ。
この繰り返しで、駒鳥と夏朝は無事、小部屋の扉までたどり着きその中に転がり込んだ。
出来るだけ力は温存したつもりだったが、あの風の中、連続でろっこんを使い続ければさすがに堪える。
「はぁ、はぁ、どうやら俺の壁は打ち止めじゃあ……」
小部屋の中には、風はほとんど吹きこんでいなかった。
夏朝はそこにハーケンを打ちつけ、ねこシールを貼った。
「ここが終着点になるわけだね。ここのハーケンはろっこんで重くして抜けないようにしなくちゃ」
そして、合図の笛を吹いた。
このとき駒鳥はそうとう疲れていたはずだった。けれど、気合で起き上がると、自分が持ってきた丈夫なロープをもう一本ハーケンに結び、そこにライト数個取り付け点灯した。
「立井君?」
「詠坂と北原を迎えに行ってくる。皆で辿りつく為の尽力は惜しまぬよ。恵御納はここでハーケンが抜けぬよう見張っていてくれ」
「うん。任せてよ……!」
駒鳥はロープを後方に投げると自らも後続のところまで引き返した。
そのときみゆきは匍匐の格好でロープを伝いながら、必死に中ほどまで進んでいた。
紫蓮がそれについてきている。紫蓮も風車を吹きすぎて、ほっぺたが痛くなってしまっていたのだ。
けれど、駒鳥のロープに灯りがついているから進む道はわかる。
駒鳥は、みゆき、そして紫蓮の身体を、ロープで繋いだ。
「きつくはないか? このグローブを使うんじゃ」
素手より、グローブがある方が断然楽だ。
紫蓮とみゆきがグローブを嵌めると、駒鳥は彼女たちを引っ張りながら、風除け役と先導役を務めあげた。
全員が疲労困憊だったが、最後は根性の勝利だった。
「良かった、なんとか保って! 3人も支えてもうハーケンが抜けるかと思ったよ」
全員が小部屋に辿り着いたとき、そこでは夏朝が、全力でロープとハーケンを支えていてくれた。
「色々ありがとな。もう暫く宜しく頼むのう」
駒鳥の言葉ににっこり頷き、4人はせーの、で石板に乗る。
小部屋が閉まる。と同時に、風の音も止んだ。
間もなく、
音海 なぎさ
の声がした。
「こっちは風の吹き出し口が閉まって、風が止んだよ。そっちみんな、大丈夫?」
夏朝が答える。
「僕達は大丈夫……皆、気を付けて!」
その後も幾人かが声をかけてくれ、やがて足音は過ぎ去って行った。
「きっと先に進んだみんなが、この扉、解除してくれるよね。それまで雑談でもしてようか。……あ、そうだ。僕、おにぎりまだ余ってるんだ。食べない?」
みんなは夏朝のくれたおにぎりを有難くいただいた。
塩の効いた真っ白ごはんのおにぎりは、疲れた身体に沁みるように美味かった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月21日
参加申し込みの期限
2014年01月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年01月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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