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窓村センセイのはた迷惑な好奇心
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●面接14:00~(その2)
「そこの君! 丁度よかった、割のいいバイトがあるんだが、俺一人だと心細いから、ちょっと付き合ってくれるかい?」
気さくだが、見知らぬ青年に突然声を掛けられて、
市橋 奏楽
は戸惑った。
「バイト?」
「ああ、俺は
十二月晦日 杏
だ。宜しく!」
「俺は市橋奏楽」
握手を求められ、うっかり奏楽は握り返してしまう。
「いや、そういう事じゃなくて」
「奏楽君! ちょっと研究に協力すれば、時給2000円になる美味しいバイトだよ? 俺も行くからさ」
「2000円!?」
奏楽は声をあげた。音楽と
向き合う事を決心した
彼だが、改めて独学で勉強をし直すには懐が寂しかった。
たかがピアノの教則本を買う程度の額。
だが奏楽は養子で、世話になっている義父達に遠慮があった。
(押せばついてきてくれそうな雰囲気を感じ取ったよ!)
悩む奏楽に、杏はほくそ笑んだ。
「いかにも怪しい勧誘のようだけどね! れっきとしたバイトだから、行こうよ」
「うーん、そうだな……そこまで言うなら、行ってみるか」
そんなやり取りがあって、二人は今、窓村宅に居る。
「被験者バイトなんて考える奴だから、どんな人かと思えば予想通りの人だったな! 寧ろ好奇心そそられたよ! 窓村ハウス広いね、綺麗だね!」
楽しそうに耳打ちしてくる杏に、奏楽はゴミが隅に固めて置いたままの台所を見やり、不安を募らせた。
(どこが綺麗なんだよ……)
所狭しと棚に並んでいるのは、何かのサンプルや検体の類ではないだろうか。
「変な実験じゃないだろうな。いくら時給が良くても、変なのはお断りだぞ」
奏楽の悪い予感は、数分後見事に的中する。
杏は15センチ、奏楽に至っては親指ほどの極小サイズになって、呆然と椅子に座り込んでいた。
「な、何だコレ!? 俺はまた、夢を見て……?」
愕然と奏楽が叫ぶ。
実はこの二人は、ひとである。
「オイ、ちょっとお前! もしかして知ってて……俺に敢えて話さなかったのか!?」
つい語気も荒く杏に詰め寄った奏楽だが、杏がパニックに陥り、英語で叫んでいるのを見て、我に返った。
(ダメだ、冷静になれ。カッとなるのは、高校時代で卒業した筈だ)
奏楽には両親を亡くすという辛い経験の直後、道を踏み外していた過去があった。
けれど、あの頃と今は違う。自重しなければ。新しい家族のために、何より自分のために。
「いや、さっき来た子達が、体を調べられるのは女の子だから、勘弁して欲しいってさ。しかしきみたちは男だし協力してくれるよな!?」
勝手な理屈で、二人を捕まえようと手を伸ばしてくる窓村。
「冗談じゃない、そんな扱いは御免だ!」
「奏楽君!」
気を取り直した杏が、奏楽の腕を引いて逃げ出した。
連携し、ちょこまかと窓村の手を躱すが、狭い椅子の上。
追い詰められた杏の目の入ったのは、何時の間に入り込んだか、白茶のブチ猫。
「Jump down! 奏楽君」
飛び降りて、猫の背でバウンドする。驚いた猫から振り落とされないよう、必死で首にしがみついた。
「Phew! ロデオだね!」
「驚かせて悪い、ちょっと力を貸してくれ!」
猫の被毛に顔を埋めながら、奏楽と杏は家中を駆け回る。
「大人しく捕まるのも面白くないしな、このまま探検Start!」
「暢気だな、お前……」
猫が暴れるたびに備品が雪崩れを起し、家中がメチャクチャになるが、当然二人ともお構いなしだ。
混乱に乗じて、猫の背を降り、雑多な台所へ紛れ込む。
飛び込んだ封を開けたままのダンボールの中は、仕送りだろうか?
食べごろのアンズが、そのまま入っていた。
自分の名前と同じ果実が大好物な杏が、それを見過ごすはずもなく、無邪気に頬張るのに奏楽も倣った。
緊張で喉がカラカラで、何より特大アンズの香りが美味しそうで……。
「こんな経験滅多にないし、これくらいの役得があってもいいよな」
喉を潤す甘酸っぱさに舌鼓を打っていたら、隣で果実を抱え込んで食べていた杏が、体中アンズ果汁塗れになっていて、思わず笑みが零れた。
そんな癒しの時間も束の間。
彼等は現在、和室を探検中である。林立する本のビルディングの隙間を塗って、埃の積もった畳を歩き回る。
「どうしてそんな狭い所ばっかり選ぶんだ、アンタは! 狭い所で急に戻ったら、どうするんだ。何時戻るとも限らないのに……」
暢気な杏に、苛立ちを抑えきれない奏楽。
「だって本に埋もれる経験なんて、そう出来ないよ!」
「嬉しそうに言うな! 第一、この体で本に潰されたら、確実に死ぬだろ」
「No problem! 雪崩が起こっても、俺サーフィン得意だし!」
「サーフィンってレベルじゃないだろ!」
「落ち着いて、そんな大きな声を出したら」
「アンタが興奮させてるんだろ!」
「こっちから声がしたか? いい加減、研究に協力してくれたまえよ」
「!!?」
突如、二人を覆った黒い影。
慌てて襖の隙間へと逃げ込み、杏が奏楽を背中に庇いつつ、巨人を仰ぎ見る。
僅かに空いた空間から、ギラギラと覗き見る男の目……。
そこで迎えた、ろっこんタイムリミット。
元々、二人とも ひとなので、効果時間が短かったのだ。
杏が奏楽を押しつぶす形で、二人が押入れで元のサイズに戻り、またしてもパニックに陥るが、結局は力任せに窓村を押し切って逃げ出したのだった。
「やれやれ、頭ぶつけちゃったよ。酷い目にあったね!」
カラカラと笑う杏。逃げ出したので、バイト料なしだ。
ぶんむくれになる奏楽だったが、杏が庇ってくれた事は記憶に残った。
何より通常では有り得ない体験は、奏楽の心に疑問符を投じたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
三三三
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月10日
参加申し込みの期限
2014年01月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年01月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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