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あらすじは一行で! ~ファンタジー編~
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――せいふくののろい――
「なあ、考え直してはくれねえか……?」
軽装に鴉羽のような色合いの鉄の籠手と同色の具足を身につけたレイヴンが言った。
ここは元々はごく一般的な小国だった。
今レイヴンの目の前にいる聖女が魔王を名乗るまでは、だが。
「勇者よ……そのように殺気だって乗り込んできてどうされたのですか? わたしは何か悪いことをしましたか?」
天使像に祈りを捧げるのを止め、魔王マナは微笑みを絶やさずに問いかけた。
「いや……悪い悪くないはさておき、だな」
どうも歯切れが悪くなって困る。
どう言った物か。どう納得してもらった物か。
この魔王がやっていること自体、実際問題そこまであくどいことではないのだ。
ただ、地方の住人全てが 制服 しか着ることができない呪いをかけたのだ。
「呪いって時点で大問題だからな? 後年齢的にちょっと厳しい奴とかいるだろ。見てる方も辛い物があるんだよ。勘弁してくれ!」
「制服の何が悪いのですか?
わたしには力がある! 力のある物が己のフェティシズムを叶えるのは当然でしょう!」
マナの弁舌が熱を帯びる。言っていることは果てしなく私欲に満ちた物だ。
「いいですか、たかだか制服とひとくくりにしたとしても、制服には様々な物があるのです。
元は水兵の基本衣だったセーラー。それよりも、よりカジュアルさを押し出したブレザー、他にもこの二種の良いところを併せたセーラーブレザーなんて物もあるんです!
上衣だけではありません、下衣についても様々です。勿論男物の制服も言えることはたくさんあります! 思いの丈をぶちまけたいですが、今はただ、貴方に制服の良さを知ってもらいたいのです。
いいですか、制服というのは様式もさることながら、機能美にも着眼した最高の衣類なのです! よって、これを普及させることに何の問題があるのですか!」
頭がおかしくなりそうだった。
ただ良さを語っているだけなのに、レイヴンは洗脳されている気分になった。
生唾を飲み込み、レイヴンはこれまでの旅を思い出した。
タンスにしまわれた民族衣装を憧憬の眼差しで見つめる村人や思い出話も聞いた。
「確かに色々優れているかもしれねえ。でもそこには風習で根付き発展してきた伝統が一切無い!」
「仕方ないですね……。親愛なる制服フェチの皆さん! この分からず屋の勇者に粛正を!」
分からず屋なレイヴンに、マナは諦めたのか実力行使に出た。
マナの号令とともに、「おお!」と広間内に鬨の声が上がる。
中隊規模の兵士が一斉にレイヴンを包囲した。
「わかりやすい! いいぜ全員まとめて眠らしてやるよ!」
レイヴンが構えを取ると同時にマナの臣下達が一斉に襲いかかってきた。
だが、臣下はお世辞にも強いとは言えなかった。
動きは読みやすく、力も弱い。レイヴンの一撃で倒れ伏す者が大半だった。
しかし、異常なまでのしぶとさで、何度倒しても起き上がってくる。まるで不死者を相手にしているようで気味が悪い。
「外法の類いか!」
ずっと祈りを捧げているマナに怒鳴った。
「失礼な。わたしの為にこの方達は力尽きるまで戦うのです。わたしは恩恵を与えているに過ぎません」
レイヴンの理解の及ばない部分ではあるが、マナはただ祈りを捧げることで、臣下が体力尽きるまで前向きに戦う意思を保持させるという恩恵を与えているだけだった。
「ちぃ! 俺が倒れるか、全員倒すかのどっちかしか、ない、か!」
行って、また一人臣下をたたき伏せる。遠距離から攻撃を仕掛けてくる奴には、拳を突き出し衝撃波を飛ばして黙らせた。
数時間に及ぶ大立ち回りの末最後に立っていたのはレイヴンだった。
ゾンビアタックに何度も傷を付けられたが不撓不屈の精神で立ち続けた。
「どうやら、わたしの負けのようです……呪いは解きましょう」
負けを認めたマナが制服を着た夫婦人形を壊した。それが依り代になっていたようで、ここら一帯にかけられていた制服しか着ることのできない呪いは解けた。
「ああ、助かる。あんたが制服が好きなのはよく分かった。けど、制服も良いが他の格好にも善し悪しがあるってのはダメか?」
「いえ、それが正しい有り様でしょう。エゴは押しつけたらいけない。そうですね、わたしは贖罪の旅に出ようと思います。元聖女として。もしよろしければ勇者様……」
「ナイト=レイヴンだ」
「ナイト様。当てのない旅を続けるようでしたら、同行してもよろしいでしょうか」
「まあ、袖振り合うも多生の縁っていうしな。つきあうよ」
「ありがとうございます! それではわたしはこれを着て贖罪の旅にでます」
ごそごそと物入れからマナは何かを取り出すと広げて見せた。
それはピンク色をしたウサギの着ぐるみだった。
「ああ、まあ、いいんじゃないか……?」
若干引き気味にレイヴンは肯定した。
こうして呪いは解け、レイヴンと着ぐるみを着たマナの何とも言えない見聞の旅が幕を開けるのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
来宮悠里
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月06日
参加申し込みの期限
2014年01月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年01月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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