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あらすじは一行で! ~ファンタジー編~
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――こんとんのまじょ――
「たあっ!」
ノーラ・ブランネージュの渾身の一撃が魔王に致命傷を与えた。
『ぐ、ぐおおお。おのれ勇者ノーラめぇぇぇ! しかし、これで終わると思うなよ……』
魔王が最後の力を振り絞り、玉座に魔法を放った。
玉座が吹き飛ぶと、その裏に隠されていたのであろう、怪しいツボも破壊された。
『ああ、初代様斯様な事態を招く我らの不甲斐なさ、どうかお笑いください……ぐふっ』
ツボからどす黒い瘴気のようなものがわき上がると、途端に拡散して消えた。
「いやあ、ノーラ、お疲れ様~! 最後の一撃とても見事だったよ。惚れ惚れしちゃいました~」
あはぁなんていう笑い声をあげて、賢者ローズがつかつかとノーラの元へやってくる。
「流石私が見込んだ勇者だねえ。おとぼけっぷりが酷いときはどうしようかと思ったけど、やるときはやっぱりやるね~」
「え、そうですか? わたしは真の勇者になれましたか?」
「うんうん。ものすごーく真の勇者だよ……さて、後は封印された初代の大魔王だけねえ」
「だ、大魔王ですか? それはどこに!」
ノーラが焦るように言った。
それにローズはへらへらと笑いながら口を開く。
「あら、まだ分からないの? お馬鹿さんねえ。まあ、そんなおとぼけさんだからこそ――私が復活できる」
一段と低い声でローズが言った。
笑みを絶やさぬまま、拡散した瘴気のようなものがローズに絡みつく。
身に纏うものが変質していく。
清廉さを追求した聖職者の衣服は、禍々しいまでの赤に彩られる。そして、動きが阻害されぬよう邪魔な部位はなくなり、素肌の露出が増えていく。
極めつけに宵闇を思わせる黒のヴェールが素顔を隠した。
「ローズさん、どうしたんですか?」
「まだ、わからない? 私がお伽噺にも出てくる混沌の魔女フィングストローズなの」
クツクツと怪しげな笑みを浮かべて、壊れた玉座に腰掛けた。
「さて、ノーラ。何が欲しい~? 望むものなら何でもあげるよ。世界でもなんでも。あ、その前に私が虐殺の限りを尽くすから人類なんていないだろうけどね。キャハ☆」
まるで旧来の友人に話しかけるような気軽な口調で魔女が言った。
そんな魔女に、曇り無き声音でノーラが宣言する。
「そんなものいりません。わたしは魔王を倒して世界に平和をもたらす勇者ノーラ・ブランネージュです!」
真紅の外套をバサリと払い、剣を突きつけた。
ノーラの宣言に応えるように身につけている武具が煌めいている。
「眩しいね。でもそれならしょうが無いっか。遊んで上げるだけだ、壊れるまでね!」
体を慣らすようにあちこちの関節をならしながら魔女フィングストローズが立ち上がった。
魔女と自称しているが、その手には杖ではなく籠手。
「闇よ、我に応えよ! 猛き雷が落ちようとも、神をも殺す刃を用いようとも、闇は全ての事柄から我を守護せよ!」
ローズが何事かの詠唱をすると、周囲に漂う瘴気のようなものがまとわりつき消えた。
変化が合ったようにはみえなかった。
そして、フィングストローズの姿がかき消えると、既にノーラの目の前に現れていた。
無造作に拳を一発。
白雪の光を灯すノーラの鎧に打ち込むと、それだけで、ノーラが簡単に吹き飛んだ。
「がっ……ふ、不意打ちは卑怯です……」
「まっさかー。ただ、ノーラが遅いだけだよお」
一撃で体力を根こそぎ持って行かれた感じに、ノーラは困惑した。
あれを次もらったらもう立てないだろう。
「さて、次もいくよ」
「ダメですぅ!」
そのまま、ノーラは魔法を発動させた。
その場から姿がかき消える。
転移魔法を応用して、短距離の瞬間移動を可能としたノーラオリジナルのイリュージョン。魔力の消費も少なくすみ、ノーラ自身の戦闘能力を大幅に強化してくれる魔法だ。
イリュージョンを駆使して、ノーラはヒットアンドアウェイの攻撃を繰り広げるが、ローズには傷一つ付けることができない。何かの障壁のようなものに阻まれている感覚がする。
ローズは近距離の物理攻撃、遠距離の包帯型触手を使い分け、ノーラを翻弄する。
どちらもうければ致命打には違いない。
ノーラはどうすれば良いか考える。ローズがどういった人物だったか旅の内容を思い出す。
「そういえば」
立ち止まり、ノーラは口を開いた。
それにローズも攻撃の手を緩めた。
「なにかしら~?」
気づかれないように、懐に忍ばせておいた短剣を宙にばらまく。
「お伽噺の貴方の最後は実に無様でしたよね」
「なっ……!」
絶句するローズ。
そう、彼女に対して有効なのは精神的な攻撃だ。
「それに、旅の途中じゃニートよろしく、殆ど遊びほうけてたし! わたしがどれだけ苦労したか分からないですよぅ!」
やけっぱちの愚痴をこぼして、ノーラは一歩ずつ歩を進めていく。
それでも、効果はあった。
ニート呼ばわりされたのが気に障ったのだろう、ローズの肌から瘴気のようなものがわき上がった。
「はあっ!」
剣を振るうとざっくりと赤いドレスが裂けた。今まで何をしようとも傷つかなかったのにだ。
「くっ、や、闇よ!」
「無駄です。ミス・ディレクション!」
言ってノーラは、最後の一本の短剣を宙に放った。
それに気を取られたローズは自身最大の防御魔法、大魔王の衣の展開に失敗する。
止められた詠唱が暴発して、瘴気のようなものが霧散した。
「これで、とどめです! ダンシング・ケーン!」
ばらまいた短剣がノーラの号令とともに、ローズに殺到する。
急所を避け、ローズを無力化することだけに専念した必殺技だった。
「ダンシング・ケーンって駄洒落……じゃない……」
「だ、駄洒落じゃないですぅ!」
「いいの? 私にとどめを刺さなくて」
「一緒に旅した仲間を手にかけるような事はできません。だって、貴方はまだ何も悪いことしてないんだもん」
どこか子供っぽく笑ってノーラが言った。
それにローズも毒気を抜かれたのか、投降したのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
来宮悠里
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月06日
参加申し込みの期限
2014年01月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年01月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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