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星ヶ丘寮の門を抜けた先のエントランスには顔となる建物が存在した。中はホテルのロビーと見紛う作りになっていた。にこやかな表情のコンシェルジュが来訪者の言葉に耳を傾ける。ラウンジも兼ねていて大型のソファーが随所に見受けられた。もてなすだけではなく、緊急時に備えて警備員も配置済みである。
その一人、
八咫 鏡
が精力的に建物内を巡回した。緑色で統一された衣装は制服なのだろうか。星ヶ丘を印象付ける星形のバッジを身に付けていた。
「異常は見られませんね」
円らな赤い瞳を四方に向ける。ゆったりとしたハンチング帽のサイドのリボンが揺れた。
安全を確認したあと、移動の範囲を広げた。鏡は門番として通りの人々に目を配る。出ていく者への細やかな対応も忘れてはいない。
「八神さん、おはようございます」
鏡はジャージ姿の
八神 修
に向かって一礼した。リードに繋がれた相棒の子犬が、わん、と尻尾を振って返した。修が朝の挨拶を口にして、微かに表情を動かす。
「俺から名乗ったことがありましたか? 警備員の方ですよね」
「はい、警備員の
八咫 鏡
と言います。八神さんが名乗られたことはないですね。ですが、私は星ヶ丘寮の郵便屋も兼ねているので、お名前は以前から知っていました」
鏡は笑顔で敬礼のポーズを取った。納得のいった修は子犬を連れてジョギングに出掛けた。
「行ってらっしゃいませ」
鏡の澄んだ高音に釣られるかのように木の枝に留まっていた小鳥が囀った。
旧市街の通りを歩いていた
城山 水樹
は口元に手を当てる。今日、三度目の生欠伸であった。
「急に休講になるなんて、聞いてないよ」
水樹は不満を抑えようとしない。歩きながら両腕を真上に伸ばす。んん、と力むような声で上体を軽く回した。Tシャツとジーンズのラフな姿に関係なく、その一連の動作は様になった。
「こんな時に限って知り合いがいない」
気のない声で周囲に目をやる。子供の溜まり場となっている駄菓子屋は店を開けていなかった。近くの路地裏を覗き込んだが、人の姿は見当たらない。
「天気が良いのに子供もいないのか」
通りに目を戻すと
碓氷 真理
に目がいった。半袖のジャケットにハーフパンツの姿で立ち、一冊の雑誌を読んでいた。時々に鋭い視線を周囲に向ける。
「小さいけど、子供ではないのかな? 顔に覚えがないし、もしかして観光客かも!」
閃いたという風に水樹が声を上げる。真理は気にした風もなく、手に持っていた雑誌を近くのゴミ箱に投げ捨てた。
「ここからが私の出番よね」
歩き始めた真理を水樹が追い掛ける。距離が縮まると相手の声が聞こえてきた。
「ここは私が安穏と暮らしていける場所なのか……」
真理が語っている間に水樹が真横に付けた。呼び止めようとした瞬間、真理が顔を向けた。
「楽しみだな」
「え、それは、まあ。見た目は古臭い感じだけど、情緒があるっていうのかな。人情味に溢れた人達が多いから、住み心地は悪くないわよ」
「……突然に何だ、お前は?」
不信感を露わにした真理が一歩、横に退いた。その態度に慌てたのは水樹である。顔と両手を同時に振って全力で否定した。
「ちょ、ちょっと待ってよ。その反応は絶対におかしいでしょ。あなたが先に話し掛けてきたよね、そうよね?」
「そうではない。私は姉に」
真理は口を噤んだ。水樹は不思議そうな顔をした。
「お姉さんがどこに?」
「……亡くなった姉に聞かせただけだ」
真理は視線を逸らして無愛想に言った。
「それって、もしかして」
今度は水樹が口を閉ざす。視線は上へと向かい、青い天上の世界を映し出した。
「そうなんだね。お詫びでもないけど、この町を案内させてよ。下手な雑誌よりも詳しいよ。私、旧市街の生まれだから」
「私は一人でも大丈夫だ」
「遠慮しなくていいよ」
水樹は真理の手を取って歩き出した。
「まだ一緒に行くとは」
「新しい土地で暮らすには、やっぱり日用品のお店は外せないわ。安くて割と良い物が買えるところを知ってるから、私が連れて行ってあげるね」
「……仕方のない奴だ」
真理は不貞腐れたように言った。
一通りの店を巡ったあと、真理の希望で寝子島神社に立ち寄った。手水場で身を清めてから本殿で各々が祈りを捧げる。
先に瞼を開けた水樹が言った。
「信心深いのね」
「人間よりは神を信じているだけだ」
本殿に一礼した真理が踵を返して歩き出す。水樹はあとから走って追い抜いた。石段のところで振り返り、大きな声を出した。
「これから私は旧市街を巡ることにするよ」
「お前は地元の人間ではないのか?」
追いついた真理が怪訝な顔をした。
「普段と変わらないように思っても、ちょっとした変化はあるよ。そういうのを見つけると楽しくなるでしょ」
「さて、どうだろうな」
「私はあなたを見つけたよ。それと、まだ言ってなかったよね」
旧市街を背中に水樹が背筋を伸ばす。
「何もないようで何かある、寝子島にようこそいらっしゃいました」
またね、と弾ける笑顔で水樹は石段を駆け降りていく。姿が見えなくなるのを待つかのように、ぽつりと真理は呟いた。
「騒がしい奴だ」
真理は次の場所へと向かった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月04日
参加申し込みの期限
2014年01月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年01月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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