this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
あなたを待っている
<< もどる
1
2
3
4
5
…
12
つぎへ >>
左手の海の輝きを横目に見ながら
北 玄
は背広姿で猛然と歩いていた。腕と腰の振りが大きい。前脚の膝は伸びて競歩の選手を思わせた。
「僕は反則しないです! ロス・オブ・コンタクト、ベント・ニー対策も万全ですよ!」
玄は独り言にしては大きい声で言った。それとなく人々の注目を集める。
「ベント・ニーは言葉通りの反則ですよ! 聞くだけでお腹が空くのですよ!」
周囲の目が優しくなる。どこか誇らしげな顔で玄は星ヶ丘の会社に到着した。
途中で追い抜かれた形の男性社員が驚いた顔を作って見せる。
「なんで子供が会社に? あ、そうか。パパのお弁当を届けに来たのか。ボク、偉いねぇ」
「女装に無反応の人が、身長に食いつくのですか! 僕はお弁当に食いつきたいですよ!」
「腹が減るのは運動のせいじゃないのか」
「全然足りないですよ! 今からジムに行くですよ!」
男性は呆れた顔で手を振った。そこに現れた女性社員が甘ったるい声を掛ける。
「おはよう玄ちゃん、今日もかわいいね」
「女装の時に言うですよ!」
玄は激しく腰を振りながら会社に併設されたジムに直行した。
ジムのロッカールームで玄は上下のジャージに着替えた。
「今日はボルダリングに挑戦するですよ!」
玄はロッカーからクライミングシューズを取り出した。先端が尖っていて黒い靴底は限りなく平面に近い。掌を当てて具合を確かめる。
「滑らないです! 僕のジョークと同じで絶好調なのですよ!」
靴を履き替えた玄はトレーニング機器を尻目にフリースペースに移動した。簡単な道具を持ち込んで各自が自由に運動に励んでいる。
強面の中年男性が背広の上着を脱いだ姿で縄跳びをしていた。身体の上下動は少ない。靴と床の僅かな隙間を縄が掻い潜る。
玄は一目で男性の元に駆け出した。
「鷹山さん、久しぶりですよ! 会社から叩き出されたあと、元気にしてたです?」
「お前が作ってくれた渾身のバグで一時は瀕死になったが、今は別会社で元気にCEOだ。白髪は増えたが縄跳びくらいは軽いぜ」
鷹山は口の端で笑うと二重跳びに切り替える。どうだ、と言わんばかりの態度で玄を見下ろした。
「僕も負けてられないですよ!」
早足となった玄はマットを踏み締めて三メートルに及ぶ壁の前に立った。柔らかい泥を壁面に投げ付けたような突起が全体に広がる。玄は眼前の突起を両手で握った。
急速に縄跳びの音が近づいた。玄が振り返ると鷹山がマットの際にいて、少し顔を突き出した。
「ピンクは簡単なルートだよな? もしかして間違えたのか」
「あ、本当ですよ! 考え事をしていて間違えたですよ!」
「気付けてよかったな」
鷹山は左右の足で縄を跳びながら明るく言った。
玄は壁に向き直り、同じ暖色系の赤色のルートを選んで登り始めた。身長に比例して手足は短い。不利な部分は瞬発力と筋力で補い、遅々としながらも安定した登りを見せた。
心の余裕が玄の口を滑らかにした。
「鷹山さんは、どうしてここにいるのです?」
「弊社の開発した技術が御社に認められ、なんて堅苦しい話は無しだ。その技術が欲しいから売ってくれ。そうか、いくらで買うんだ? それで俺が値段の交渉に引っ張り出された訳だ」
「どんな技術ですか! 出来れば僕も協力したいですよ!」
玄は右足を脇腹の位置まで上げて突起を踏んだ。同じ右で更に上の物体を掴み、身体を引き上げた。
鷹山は首を竦めて笑う。
「うちの会社には大失敗賞がないからな。ここみたいに金一封は出せないぞ」
「昔の若い僕ではないですよ!」
玄は左斜め上のゴールの突起を見つめた。左腕を懸命に伸ばすと指が掛かった。思い切って右足で跳び、残りの右手は空気を握る。僅かの差で届かなかった。片手では体重を支え切れず、間もなく落下した。
「もう少しだったですよ!」
マットに胡坐をかいた玄が悔しそうな表情を見せた。鷹山は縄跳びを止めて歩み寄る。
「まだ、若いな。お前は詰めが甘いんだよ」
鷹山は笑って手を差し出した。玄は恥ずかしそうな笑みで手を握る。
二人の男は再会を喜ぶかのように熱い握手を交わした。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
12
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
あなたを待っている
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月04日
参加申し込みの期限
2014年01月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年01月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!