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Geheime Maske
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写実的な人物画に咲く、大輪の華。瞳や胸、頭を覆うように咲き誇る美しい華を見ながら、音夢はドンドン絵を火の中に入れていく。音夢にしか描けない世界は幻想的で、ロベルトは自身の絵を脳裏に描きながらそっと目を逸らした。
音夢は、夢でのインスピレーションから絵を描く。勿論、夢の内容をそのまま描くわけではなく、現実世界で見たり聞いたりしたものを取り入れて、音夢のフィルターを通して描く。夢でも現実でも、肌を通して感じるものは全て、ナニカを生み出すエネルギーとなる。言葉に表せない世界を描いているからか、描いている時はほとんど無心だった。だからこそ、絵を見た人がどんな事を感じるのか、それは人それぞれだと思う。そして、どんな解釈をされても、それはそれで良いと思う。なにしろ、ナニカを強く思いながら、誰かにナニカを伝えたいと願いながら描いたわけではないのだから。
「キミはさー、なんで絵を描くのー……?」
絵を全て炎に入れ終えた音夢が、隣でボンヤリとその光景を眺めていた王輝に目を向ける。
「世界をキャンバスの中に閉じ込めたい? それとも、キャンバスの中に世界を創りたい?」
「そんな深い事を考えながら描いてるわけじゃないから」
柔らかく微笑む王輝の瞳に、小さな嘘の華が咲く。音夢はケント紙を取り出すと、王輝の事を考えながら目を閉じ、彼の絵を描いた。小さな家の前に佇む、幸せそうな家族。よく似た兄妹に、美人な母親と優しそうな父親。音夢はペンを止めると、じっくりとその絵を見た。
「コレがキミの望みの一端―……心の一欠―……」
王輝が驚いた顔をして絵を奪い、口元を自嘲気味に歪める。
「燃やしてもいいよー? 空に還っても、雨のようにまたキミに降り注ぐかもしれないからねー……」
「お前に、何が分かるんだよ」
地を這うような低い声で、王輝が音夢を睨みつける。持っていた絵をそのまま火に入れ、背を向ける。音夢は緩やかに燃えて行く絵を見ながら、小さく呟いた。
「分かって欲しいならー……言わないと、伝わらないよー……?」
憧憬、虚栄心、嫉妬。そんなドロドロとした感情を絵に託し、火に入れる。ロベルトは次々に入れられていく音夢の絵を横目に、誰も見ていない隙に隠し持っていた自画像を火に放り込んだ。自画像と言っても、表情はない。目も鼻も口も、何もない。空虚な顔は自身の心を映しているようで、そっと目を逸らすとその上に次々と紙を投げ込んでいった。
バサリと、乱暴に入れられた絵が炎を撒き散らし、思わず一歩後退ると目を細める。瞬く間に燃えていく絵は幸せそうな家族の光景で、王輝の苛立ったような声に顔を上げる。足早に去って行く後姿を見て、耽美な眼差しで絵を見つめる音夢に近づく。
「御陵に、何言ったんだよ」
「ボクは別に、何も言ってないよー……。ただ、絵を描いただけー……」
大部分が黒く焦げた絵を指差し、音夢がノンビリと言葉を紡ぐ。例え何も言わなくとも、音夢の絵には見た人の心に刺さる何かがある。ロベルトが王輝の後を追おうと走り出し、その背中に声がかかる。
「行かない方が、良いと思うけどねー……」
ロベルトはチラリと音夢を振り返ると、何も言わずに走り出した。家の中に入り、廊下を進む王輝に追いつき、腕を掴む。反射的に振り解かれた手の勢いに驚きながらも、ロベルトは王輝の顔を覗きこんだ。
「ルクーティアになにか言われたのか?」
「別に、何も」
「なあ御陵、何か悩んでいるなら、話してよ。僕じゃ頼りないかもしれないけど、力に……」
突然壁際に突き飛ばされ、ロベルトは強かに背中を打った。息が詰まり、咽ながらもその場にしゃがみ込む。見上げた王輝は驚くほど冷たい目をしており、背中に冷たいものが滑り落ちる。
「力に? お前、本気で言ってんの? 僕の何を知ってたらそんな事言えんだよ」
「何も知らないからこそ、話して欲しいんだよ」
王輝がロベルトの視線にあわせるようにしゃがみ込む。アンバーの瞳は心なしか濁っており、口元に浮かんだ笑みは悪魔のような妖艶さを放っていた。
「そんなに聞きたいなら、教えてあげる。僕は、妹が嫌いなんだ。殺したいほど。……力になってくれるなら、ロベルトが妹を殺してくれるの?」
ロベルトの脳裏に、行かない方が良いと言った音夢の声がよみがえった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
雨音響希
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月13日
参加申し込みの期限
2014年01月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年01月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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