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Geheime Maske
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誰かの力になれればと思って来たものの、ああして気持ちを発散させていればわざわざ話を聞くこともないだろう。護堂は燃え上がる炎を暫らく見てから、家の中へと戻った。それにしても、大きな屋敷だ。貧乏学生である護堂には眩しすぎるほど、室内の全てが高級そうに見える。調度品を見ながら室内をさ迷い歩いていると、階上からピアノの音色が聞こえて来た。特に芸術について造詣が深いわけではなかったが、心に染み入るような音色は美しく、護堂は目を閉じて音に聞き入った。
何かを抱え込んでいて手放せない、それでも頑張っている人の音。どんな人が弾いているのか気になって、護堂は音を頼りに廊下を歩いた。壁には無数の賞状が飾ってあり、隣には表彰式での一枚らしい写真が添えられている。中途半端に開いていた扉の中を覗けば、写真に写っていた少女が大きなグランドピアノの前で静かに演奏をしていた。
まさしく深窓の令嬢といった様子の優妃に見入り、灰色の瞳が鍵盤から護堂へと移る。無表情でジっとしていると人形のようだと思っていると、突然立ち上がってピアノの陰に隠れた。野生動物を思わせるような警戒振りに、無理もないかと微笑む。これだけ図体の大きい見知らぬ男がいきなり自分の家に現れたら、誰だって警戒するだろう。
「邪魔してごめんな。びっくりさせるつもりはなかったんだけど」
柔らかな口調で、相手を安心させるように微笑む。優妃を悪戯に怖がらせないよう注意しながら部屋に入り、威圧させないよう、心持ち背を丸める。
「ピアノのいい音に釣られちまってさ。なんて曲? 今の」
優妃の瞳が揺れ、躊躇いがちに言葉を紡ぐ。
「リスト、の……愛の、夢……」
「そうか。良い曲だな。オッサン、この曲好きだ」
ゆっくりと、優妃のペースに合わせるように喋る。きっと優妃は言葉を吟味して、舌に乗せるまでに時間がかかるタイプなのだろう。
「オッサンは寝子高1年の貞広ってんだ。ホント、びっくりさせちまって悪かった」
「……私、は……御陵 優妃……」
何となく、優妃からは息苦しさを感じる。初対面だけれども、こういう人は放っておけない。護堂は柔らかく微笑むと、ピアノを指差した。
「もし良かったら、さっきの続き、弾いてくれないか?」
燃え盛る炎の中に、焼き芋以外の何かも混入されているのを感じ、恩は目を細めた。土器でも焼いているのだろうかと一瞬思うが、大荒郎と土器がどうにも結びつかなくて、小さく微笑む。何にせよ、もう少ししたらホクホクの焼き芋が食べられるだろう。
さぁ、誰のお手伝いをしようかしら。
心の中でそう呟き、周囲を見渡す。そう言えば、この屋敷には可愛い女の子がいると聞いた。小鳥のような、小さくて可愛い女の子。先ほどから聞こえてきているピアノの音色に、恩は顔を上げた。一つだけ開いた窓からは、薄いレースのカーテンがはためいている。次々に絵を投げ入れている音夢の後ろを通り、階段を上がる。廊下に並べられた賞状を横目に、恩はピアノの音色が聞こえる部屋にスルリと入り込んだ。
グランドピアノを弾いていた優妃が固まり、曲に聞き入っていた護堂が顔を上げる。恩は仮面をそっと取ると、にっこりと微笑んだ。
「こんばんは。貴方が優妃ちゃん?」
優妃が頷きながらも、心持ち後ろに逃げる。
「あ、怖がらないで。別に怖い人じゃないから。私は
早坂 恩
って言うの」
「……お兄ちゃん、の……お友達……?」
「に、なれたら良いなーとは思ってるわ。ねぇ、優妃ちゃんは、今日どんな事をしてるのか知ってる?」
「想いを、燃やす……って……」
「そう。伝えたいけど、伝えられない言葉を手紙に書いて、今度は言えるようにって炎の中に入れてお呪いするの。ね、優妃ちゃんもやってみない?」
「……でも……あそこまで、行くのは……」
「それなら、私が代わりに入れてきてあげるわ」
ポケットからイチゴの柄のメモ帳を取り出し、恩はパチリとウィンクをした。優妃が躊躇いながらもメモ帳を受け取り、ピアノの上に乗っていた黒いペンでサラサラと書く。悩むことなく書き終えた紙を、書いた面を上にしたまま恩に差出し、首を傾げる。
「これ……で、良い……?」
恩はチラリと紙に視線を落とした後で、親指と人差し指をつけて丸の形を作った。
「勿論よ! もしかしたら、素敵なプレゼントがもらえるかも。ふふ、楽しみにしててね~!」
十中八九焼き芋だろうとは思いつつも、恩はメモ用紙を大切にポケットに仕舞うと部屋を後にした。廊下を足早に通り過ぎ、階段を下りる。その途中で不意に話し声が聞こえ、歩を緩めた。何を言っているのかは分からないが、この声はロベルトと王輝だろう。何を話しているのか気になって歩を進め、廊下に蹲る二人の姿にただならぬ雰囲気を感じて立ち止まる。
「僕は、妹が嫌いなんだ。殺したいほど」
突き刺さるような冷たい声に、恩はポケットに入れた優妃のメモ帳を取り出した。可愛らしい丸い文字で書かれた言葉に、胸が締め付けられる。
『いつもありがとう、お兄ちゃん大好き』
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
雨音響希
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月13日
参加申し込みの期限
2014年01月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年01月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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