this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
Geheime Maske
<< もどる
1
…
12
13
14
15
16
…
34
つぎへ >>
物憂げな様子で絵とカードを見つめながら、
秋ノ宮 こまち
は周囲の人々を横目で観察した。決して不躾にならないように、視界の端に留める程度だったが、絵に書かれたメッセージを見て足を止める人々の表情はどこか虚無的で、こまちは小さく息を吐いた。皆、表には出さなくても何かしら抱えているものはあるのだろう。
こまちはずっと、家の品格を崩すなと言われながら育って来た。秋ノ宮の名前に恥じないよう教育を受け、自分を抑え続け、演技し続けて来た。こまちは『こまち』と言う一人の少女ではなく、秋ノ宮の家のこまちと言う人間なのだ。こまち個人よりも、秋ノ宮の名前は重い。それに反発して家を飛び出し、寝子高に来たのに、結局は大人しくてお嬢様然とした態度は崩せない。本当はもっと、自分を曝け出して今の状況を変えたいのに、どうすれば良いのかすら分からない。
極彩色に彩られた絵は、それでも元の絵が透けて見えている。整った美しい絵は、筆の運びから誰が描いたのか分かる。隣のクラスの王輝の事を、こまちは知っていた。確か、一つ下の学年に素晴らしい才能を持った妹さんがいたはずだ。
秋ノ宮家のこまちと、御陵 優妃の兄の王輝。もしかしたら、王輝の抱えている悩みは、こまちと似ているのかもしれない。
こまちは暫らくその場に佇んで王輝の絵を見つめると、そっと廊下を離れた。開いている教室に入り、鞄の中から一枚の絵を取り出すと机に広げる。少し前に、感情に任せて描いた、身体を鎖で縛られた聖女の絵。繊細なタッチで描かれた聖女の上に、赤く荒々しい線が爪痕のように幾重にも重ねられている。
聖女を描いたのは、優しい気持ちからだった。穢れを知らない美しい女性の顔は慈悲深く、閉じた瞳は全ての者の罪を許しているような穏やかさがあった。
出来上がりに不満があったわけではない。聖女を描きたいと思った心に偽りはない。けれど、完成した聖女の絵はこまちの心に引っかかった。手袋をして、赤い絵の具を指先につけ、乱暴に引っ掻くようにして聖女の身体を赤く穢した。心に渦巻く苛立ちや不安を、全てぶつけた。
鎖で縛られ、身動きの出来ない聖女。無数に纏わりついた鎖を外した時、聖女はきっと自由に羽ばたきだすだろう。けれど、青く広がる空を飛ぶ羽の色は、白なのか黒なのか、今はまだ誰も知らない……。
Carnevaleでイベントだなんて、これは参加しないと損だよね! と、意気揚々と仮面をつけた
佐々 寿美礼
だったが、リールとなった瞬間に高揚していた気分がすーっと引いていくのが分かった。浮かべていた元気な笑顔も消え失せ、凪いだ海のような落ち着きが心に広がる。
クールで頭脳明晰な優等生。憧れていた存在だけれども、実際になってみると詰まらない。感情の起伏が余りないため、何かに強く心動かされる事もない。目に見える光景は味気なく、どんな状況を目の前にしても冷静さを失わないなんて、まるで機械のようだった。
リールとしても、いつもみたいに笑ってみたいと思う。けれど、そのほかの感情はいらない。悲しんだり怒ったり、そう言った感情は普段の寿美礼だけで十分。ただ笑えれば良いだけ。だって、笑えもしないなんて、あまりにも人間としての感情が失われすぎているから。
鞄からルーズリーフを取り出し、簡単に絵を描く。怒っている顔、泣いている顔、無表情の顔。自分の顔を思い描きながら、それでも寿美礼だと分からない程度には暈して描く。貼ってある絵に紛れ込ませるようにして廊下にペタリと貼ると、寿美礼は開いた扉から教室の中を覗きこみ、壁の時計を見上げた。
絵に添えられたCarnevaleのカードに、
志波 武道
は数度瞬きをすると軽く頭を抱えた。悪趣味すぎる極彩色の絵に、何だコレと思って足を止めたのだが、まさかコレがアイツラの仕業だったとは……。いや、良いんですよ別に、詰まらない事よりは楽しい事の方が好きだし、派手に騒ぐのも嫌いじゃないですよ。
でもだからって、コレは派手に騒ぎ過ぎダロウガーッ!
ちょっとこれ、剥がすの大変じゃないか? もうそろそろ閉門時間だけど大丈夫? ……大丈夫じゃないデスヨネー。あのメンバーの中で計画性のある人間なんて、ほんの一握りしかいないし。全体的に、誰かがどうにかしてくれるだろうという投げっぱなしが酷い。例えるなら、犬も飼ってないのに一人でフリスビーを遠投して、戻ってくるのを延々待っているだけと言うか……。別にワンコになる気はないけれども、知られたくない人もいるだろうし、明日まで放置する事は出来ないし、回収するしかない。
まったくモー、何も考えずにあちこちに貼っちゃって。そもそも、誰が始めたんだよコレー。お片付けはしっかりしなさいっていつも言って……は、ないな。うん。
―― 何だかとってもお母さん気分な武道だった。
<< もどる
1
…
12
13
14
15
16
…
34
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
Geheime Maske
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
雨音響希
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月13日
参加申し込みの期限
2014年01月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年01月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!