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芽森菜々緒の友愛
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【菜々緒と対戦しよう】
ここからはガチの手合わせとなる。
護身術受講者は、先に備え付けのシャワールームでキャッキャウフフな展開になってもらい、男どもは風呂場で寿司詰め状態で水浴びをしていた。
この場に残るのは、審判役の吉祥寺と早瀬。
そして菜々緒、その対戦相手の
日暮 ねむる
と、
常闇 月
、そして因縁の
犬神 花梨
!
まずは日暮との対戦だ。
「えっと……、よろしくね」
のんびりとした口調だが、その足取りは軽い。
戦意は全身にみなぎり、試合開始を今や遅しと待ち続けている。
「こちらこそ、よろしくお願いしますね」
菜々緒、一礼の後、静かに構える。
日暮の動、菜々緒の静、両極端なスタイルがどう影響するのか。
注目の一戦がが今、始まる。
「審判は俺がやるよ。始め!」
この試合の審判は早瀬。
私情を挟まないと心に決めた。
試合開始の掛け声の直後、日暮が大きくサイドに跳ね、菜々緒の動きを牽制。
対する菜々緒は体の向きだけを対応し、あくまでも後の先を狙っていく様子だ。
しばらくはお互い様子見、膠着状態になるかと思われたその時である。
「こちらからいくよ……っ!」
日暮、流れる動作で菜々緒のふくらはぎにローキック!
「……! なかなか重い蹴りですね」
鋭い蹴りをくらい、目の前の敵を改めて見定める菜々緒。
「これは手加減する必要はありませんね」
「むしろ手加減されてたことに、僕はショックだ、よっ」
日暮、立て続けにローを2発当てていく。
1発はそこまでダメージはないが、これが蓄積すると後々苦しくなる。
日暮、ここで菜々緒の胴がガラ空きなのに気が付く。
すかさずミドルキックを叩き込むべく踏み込んだ!
(行ける!)
菜々緒は気が付いていないのか、胴は空きっぱなしだ。
日暮の暴風のような中段蹴りが、菜々緒の胴にクリーンヒット!
「よし!」
手応えはあった。
すぐさま足を払って後退しようとする日暮。
だが、彼はすぐに自分の失態に気が付いた。
「まんまと誘われましたね……?」
菜々緒、日暮の足を抱え込んで離さない!
敢えて打撃を被ることで相手の攻撃を丸々受け止め、尚且つ次の一手を封じたのだ!
「しまった!? 動けない……!」
片脚立ちの日暮、拳を繰り出そうにも足をホールドされてはうまく届かない。
「守りは固めるだけではありません。時には誘い、相手を搦手で嵌めることも大切ですよ?」
菜々緒はそのまま日暮の足を捻ると、そのまま床に転がしてアキレス腱固め!!
「イタタタタ!! そ、想像以上に強かった……。参りましたぁ……!!」
日暮、関節技で瞬殺されてしまった。
「いやぁ、流石ですね。でも、合気道は蹴り足を掴んだり、アキレス腱固めなんかしませんよね……?」
日暮の質問に、菜々緒は不思議そうに答えた。
「あら? 私がいつ、合気道だけしかやっていないと言いましたか?」
「あ」
日暮、先入観に囚われてたのが敗北の要因であった。
「私は合気道以外にもジークンドーや極真空手、はてはCQCも嗜んでますので」
「何者ですか、菜々緒さん……」
苦笑いしながら足を引きずる日暮は、次の試合を観戦することにした。
「よろしくお願いします……」
常闇は一礼だけすると、いきなり菜々緒へ飛び掛った。
彼女は機動型の戦闘を好む。
その利点を少しでも活かそうと、常闇は奇襲を選択した。
菜々緒は冷静に半身ずらすと、相手の力を利用しながら常闇を投げ飛ばす!
しかし、常闇は上手く床を転がりすぐに体を翻し、低い姿勢で今度は地面すれすれを這うように弾けた。
(実際、私の戦闘術は我流もいいところ。得意のナイフと鋼糸が使えない以上、肉弾戦しかないのですが……)
菜々緒はどうやら近接戦に特化している模様。
迂闊に間合いに入り込むのは危険だ、と彼女は判断する。
(――まぁ、正式なものを身につけるチャンスですしね。菜々緒さんの技量を体感することで得られるものもあるでしょう)
故に、馬鹿正直に突っ込むなんて愚行は選ばない。
菜々緒、常闇を真正面で迎え撃つために下段へ薙ぎ払うような鋭い蹴りを放った!
常闇はその瞬間を見逃さない。
彼女は忍者めいた身のこなしで跳躍して蹴りを躱すと、そのまま菜々緒の顔面に向けて飛び膝蹴りをねじ込んだ!
咄嗟に菜々緒は両腕でガード。
交差する両者の躯。常闇の真の狙いは、相手にガードさせ硬直を狙い、己は無防備な背後から一撃を繰り出すことにあった!
狙い通り彼女の背後に降り立った常闇は、振り向きざまに全力の右ストレートを繰り出す!
だが、常闇は目を疑った。
なんと菜々緒の左拳が常闇の右拳と激突し、威力が相殺されてしまっていたのだ。
(防御が間に合わないと判断し、玉砕覚悟のカウンターで私の攻撃を潰しにきたのですか……。それが偶然にも防御に繋がるなんて、運の良い人ですね……)
「菜々緒、負けんな!」
吉祥寺がエールを送る。
そして『幸運』の文字が入った舌を出した。
「俺が菜々緒の勝利の女神だぜ!」
図らずとも、先ほど発動した吉祥寺のろっこんの効果がここで現れたのだ。
その効果は『自分の目の前で親友の活躍が見られる幸運』という形で。
すかさず常闇はハイキックを打ち出すが、これも菜々緒の蹴りによって阻まれてしまった。
その後も何度も常闇はラッシュを仕掛けるが、尽く相殺され打ち払われてしまう。
(まさか……、私の攻撃が読まれているのですか……?)
実際は吉祥寺のろっこんの恩恵があるのだが、それ以外でも常闇に焦りが生じていた。
彼女は動揺を悟られないように感情を殺すように努める。
だが当たらない。阻まれる。当たらない。阻まれる。
言い換えれば、それは菜々緒の攻撃も常闇には届いていないということ。
機動力がウリの常闇にとって、膠着状態は避けたいのだが、お互い決め手に欠く戦闘が続く。
「呼吸、乱れてますよ」
その僅かな乱れを菜々緒が指摘すると、常闇が突き出した拳を掻い潜って肩を掴む。
そして菜々緒は脈絡もなく常闇の体を抱き付く!
(クランチ……? 一体何を……?)
だが気が付けば、常闇の身体はトレーニングルームのマットに沈んでいた。
そのあっけなさに観客は何が起きたか理解出来ない。
「けはッ……、ゴホッ……」
鳩尾にズシリと響く痛みと重さ。
そしてあの態勢。
常闇は思わず舌打ちした。
「まさか……、ワンインチパンチを繰り出すなんて、思ってもいませんでした……」
「奇襲には奇襲を、です。驚いてくれましたか?」
菜々緒が伸ばした手に、常闇は掴んで立ち上がった。
「……負けました。ですが……、機会があれば、再戦を望みます。……お願いできますか?」
「ええ、勿論です」
菜々緒は笑顔でこれを快諾。
そして常闇の瞳を覗きながら、こう言った。
「常闇さんはもっと強くなるはずです。でもそのためには……、そうね、『自分という檻』を破る必要があるわ」
「どう、いうこと、ですか……?」
意味深な発言に常闇は目を瞬かせるが、菜々緒はそれ以上彼女に声を掛ける事はなかった。
白い狂犬は刃を剥き出しにして大いに哂った。
「よーやくっ! バトれるなぁ、芽森ィ!」
犬神は構えない。ただただ笑うだけだ。
「今日こそ白黒はっきりさせてあげるわ」
菜々緒は構える。はっきりと目の前の相手を倒す明確な意思を突き付ける。
今回は犬神が静、菜々緒が動の構えとなった。
「ギャハハハ! おい、日暮ィ、常闇ィ! 真の喧嘩ってやつを見せてやるぜェ!」
犬神は無構えのまま菜々緒へ突っ込んでいった!
「おい、まだ開始の合図してねーぞ!」
審判役の吉祥寺が制止を掛けるが、既に菜々緒も反応して身体を弾けさせていた。
「あぁーもう! 勝手にやりやがれ!」
吉祥寺、なし崩し的に試合開始。
「「あああああああ!!!」」
両者、奇声を上げながら互いを乱打!
顔への打撃を最小限に防いでいるが、ほぼ防御を捨てた殴り合いが繰り広げられる!
高速で交差される拳の弾幕に、観戦している3人は愕然としてしまう。
「なんだ、これ……?」
日暮の内側でマグマのように込み上げてくる未知の感情を認識する。
「こいつは、もう殺し合いじゃねーか!!」
吉祥寺が止めようとする。
だが、しかし。
「止めないで、クロ!」
菜々緒がこれを止めた。
「そうだよ! 今、俺様と芽森はッ! 最ッ高に昂まってんだからよォッ!!」
乱打戦が収まり、一瞬2人の距離が離れたかと思えば、犬神が八極拳の活歩からの猛虎硬爬山のコンボ!
菜々緒は敢えて避けずに気力で踏み止まる。
そのまま犬神が伸ばした腕を掴むと、カウンターの大外刈りを掛ける菜々緒!
「柔道までやってるのかよ!」
早瀬、何でもアリの菜々緒の戦いぶりに興奮気味だ。
犬神は投げられても上手く受身を取ってダメージを最小限に留めると、素早く立ち上がる。
そして今度は梱鎖歩でよろめかせ、震脚から冲捶を打つ!
菜々緒、バランスを崩して攻撃のタイミングが一拍遅れてしまう。
犬神、ここぞとばかりに鉄山靠でぶちかまそうと突進!!
だが、ここで菜々緒、態勢を大きく崩したかと思えば、そこからブレイクダンスのように大きく弧を描きながら足払い!
「マジかよ、あれはカポエイラ!?」
吉祥寺の解説が熱を帯びる!
突然の足払いに突進の勢いを削がれてしまう犬神。
迫り来る菜々緒!
迎え撃つ犬神!
お互いが全力で腕を伸ばし、その拳を、互いの顔面にブチ込んだ!!!
「ク、クロス、カウンター……!!」
日暮が息を呑む。
犬神が白目を剥いた。
菜々緒は……、笑いながら、そのまま膝を折った。
「ギャハ、ギャハハハハ! 俺の勝ちだな!!」
犬神は菜々緒の手を取り立ち上がらせると、菜々緒の手を掲げて健闘を称えた。
「やっぱ、いいわ……芽森、あんたの拳には……、隠しきれない微かな『殺気』が感じられて……ゾクゾクするぜ! でもよ、その『殺気』に飲み込まれるか踏み留まれるか……、見物だな?」
「……何が言いたいの? 花梨さん」
菜々緒の質問に犬神は答えなかった。
「そういやあんたも施設出身なんだって? 俺様も施設の出身でよ……。勝手にだがシンパシーを感じちまったぜ。あんたは俺様とある意味で似てそうだが、今後どうなるか楽しみだ……。ギャハハ!」
「……貴女は、何を知ってるの?」
苛立つ菜々緒の両肩を、犬神はポンと手を置き語り掛ける。
「1つアドバイス言えばよ、『心の拠り所』ってのを作っておけば……『ひと』では居られるぜ? 血濡れた『後輩』? ギャハハハハ!」
犬神はそのままシャワー室へ消えていった。
菜々緒は、その背中をただ黙って見詰めていた……。
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グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月28日
参加申し込みの期限
2014年01月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年01月04日 11時00分
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