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芽森菜々緒の友愛
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【菜々緒宅を探検しよう】
リビングに菜々緒が戻ると、大勢の来賓客が難しい顔をしていた。
原因は、菜々緒の作ったクッキーである。
「……何か、不毛な味っつーか……否、味が無ぇ」
如月は思わず顔をしかめた。
どうしたらこんなことになるのか、彼は不思議で仕方がない。
「……味、しない……」
霧切もクッキーの異常さに気が付いたようだ。
「先輩って料理もできそうだって思ってたのに……」
味のしない固形物を咀嚼するのは案外ストレスが溜まるものである。
彼女の肩が小刻みに震えている。
「……これは、ちがう、クッキーじゃ、ない……!」
甘味大好き少女のスピカ、ボソリと不満を漏らしてしまう。
「おい、そんな失礼なこと言うなよ。先輩が作ったものにケチつけるな!」
風雲児が菜々緒を庇うためにスピカに注意する。
しかし、スピカは黙って風雲児にクッキーを差し出す。
「美味そうなクッキーじゃねぇか! いただきます!」
サクッと音を立てながら風雲児の口で咀嚼される菜々緒クッキー。
みるみるうちに彼の表情が陰りだす。
「……先輩、ちゃんと味見してます? これは庇いきれねぇ……!」
「ゴウ、これが、真実……」
スピカは悲しそうな目でクッキーを眺めていた。
「うん、これは重症だな……」
望月もクッキーを口に含むと、どうしたものかと頭を掻いた。
「小麦の味もしないとか、どういうことだよ……?」
霧生は首を傾げてしまう。
「ナナ姉、じゃなかった芽森先輩、相変わらずだな。味がない……」
早瀬がクッキーを齧って天を仰ぐ。
「孤児院の頃を思い出す……。菜々緒先輩が作った料理は尽く味がなくて、『修行用』とか言われてたっけ……。本人は全く気が付いていないのが一番ヤバイよな……」
どうやら、孤児院の時から菜々緒の料理の腕は酷かったらしい。
それと同時に、菜々緒の味覚障害を思わせることも彼は思い返した。
しかし、この『修行用』クッキーをバリバリと頬張る猛者がいた。
「このクッキーは先輩が作ったんですか? ……独特な味付けですね」
神木は最初こそ驚いたものの、それ以降は何事もなく口に運び続ける。
「食キングを目指す真央ちゃんにとってこのくらいは造作もないのだ!」
後木も果敢に味なしクッキーに挑む。
吉祥寺も平然とした顔でモリモリ貪っていた。
「菜々緒のクッキー美味しいけどな……。誰かの為に一生懸命作ったもんなら立派な『御馳走』だ。だから菜々緒の料理は美味いぜ……。心が温かくなる」
味に言及しないのは、彼女の優しさなのだろう。
吉祥寺は刺青の入った舌を出して笑った。
「俺は『幸運』だぜ! 親友のクッキーをこんなに味わえるんだからな!」
この瞬間、吉祥寺の無意識のろっこん『ラクシュミーの寵愛』が発動してしまう。
それがどんな発動するかは、まだ定かではない。
「そういや先輩、海岸の絵って描き上がったんですか?」
神木がおもむろに菜々緒へ話題を振った。
「ほら、俺が休日に釣りに行ったとき、海岸でバッタリ会ったじゃないですか。それで俺たち知り合ったわけだし」
「ああ、あれね。ええ、描き上がっているわ」
菜々緒が頷いてみせる。
『せんぱい えをみせてほしい』
小山内が珍しく太い線で言葉を伝える。
よほど興味があるのだろう。
「ボクも見てみたい!」
桜庭も手を挙げてこれに乗っかる。
「2人とも絵を見るのか? 俺も見に行きたいな」
御剣は小山内のそばに寄り添いながら伝えた。
(……一応、何かあったら大変だからな。いつでも守ってやれるようにそばにいないと)
御剣の危険察知能力が「ここは警戒しろ」と訴え掛ける。
テロ事件のことも頭によぎったせいか、一向に収まる気配がない。
ボクシング部部長の桜庭は自衛できるとして、小山内に何かあったらと心配な御剣。
自然と小山内を密着するようにガード姿勢に入る。
対して、小山内は意中の男子が急接近してきたことに戸惑い、焦る。
(か、刀君が近い……! 嬉しい……。けど何で今……?)
ガードされることに満更でもない小山内だが、何故このタイミングなのか、疑問符を浮かべてしまう。
傍らで話を聞いていた黒依も、菜々緒の絵に興味があるようだ。
「前に授業で描いていた絵が素敵だったので、普段描いている絵も見せて貰えませんか?」
「……」
如月も無言で挙手。どうやら同行するようだ。
「私は、菜々緒先輩が絵を書いているところが見たいですぅ」
北原がそう願い出ると、霧切も同様のリクエストをした。
「私も先輩のアトリエを見てみたいです! 中がどうなってるのか気になります!」
「大したことないわよ?」
苦笑する菜々緒。
だが、嫌がる素振りは全く見せない。
「俺も突撃GOアトリエ☆みせてくださぁーい!」
志波も満面の笑みでサムズアップ。
「芸術家は芸術作品に感情を発散し自己を表現する。そして往々にして自分を表現するのが苦手だ」
八神は霧生の肩を抱き寄せて言葉を続ける。
「俺の親友もそうだ。なので俺は、先輩が内に秘めたものを絵から知りたい。深雪もそう言っている」
「はぁ!?」
霧生は「言ってねーよ」という顔をするが、八神は霧生と菜々緒の仲を取り持とうと敢えて言ったのだ。
「絵は人の内面を映し出すからねー。楽しみだなー!」
桜庭、八神の見解に大きく頷いた。
「しゃおりーも見たいのだ!」
李もソファーから飛び降り、黒依のそばに駆け寄った。
「それじゃ、アトリエまで案内するわ。クッキー、お口に合わなかったようだけど、他のものも作ったから……」
菜々緒が何かを探そうとする前に、神木と李が真っ先に動いた。
「これ、お茶会用にパウンドケーキを買ってきたので皆で食べましょう」
「しゃおりーもアーモンドクッキーを持ってきたのだ。アーモンドクッキーは、ばあばと一緒に作ったのだ。よかったら召し上がれなのだ」
これに参加者はようやく安堵の表情。
李は犬神に小分けされたアーモンドクッキーを手渡した。
「花梨はクッキー好きか? だいじょぶならどうぞなのだ。いつも八極拳を教えてくれるお礼なのだ」
「さんきゅー、李! ありがたくいただくぜ、ギャハハ!」
犬神は1枚1枚愛おしそうに口に放り込む。
「それじゃ、ななお先輩がアトリエに向かっている間、パーティー料理を俺様が作りますね! キッチンお借りします!」
気合を入れて宇佐見がキッチンへ入る。
しかし、彼は次の瞬間目を疑った。
「えっと……、ナニコレ? この調味料の無さ、むしろ調理家電が全くない! ってか電子レンジだけって何ですか~っ! ななお先輩! あなたは何喰って生きてるンすか?」
「レトルト食品よ」
菜々緒、断言しやがった。
「電子レンジは偉大よね。作業中でも簡単に摘めるレトルト食品との相性は抜群。いっそ、すべての料理が電子レンジでチンできればいいのに」
彼女の顔は真剣だった。
だが発言は完全に残念な内容だった。
「重症じゃない、手遅れだったか……」
望月は思わず両手で顔を覆って絶望してしまった。
それ料理じゃねぇよ、と若干怒気を孕んだ声を望月は漏らす。
「うわ、冷蔵庫も空っぽ……。俺様が持ってきた食材だけじゃ足りないな……」
散々たる状況に、宇佐見は却って闘志を燃やしだした。
「ケーキは翠子ちゃんが焼いたのがあるけど、この人数だからもう1個焼くべきだな……。足りない食材はひとっ走りして買い出しに行くか……」
「それなら真央ちゃんも手伝うのだ! 体育科の脚力と腕力なめんなし!」
後木が買い出し部隊の一番槍に志願。
「私もお手伝いしましょう。私は動物性由来の食べ物は口に出来ませんので、厚かましいですがメニューの件もご相談できたらと思います」
森も買い出しに参加する旨を申し出る。
「俺も行く。……ここまで酷いと、俺も本気出して指導したくなってきた」
望月、なんか目が怖い。
「アハァ、このあたりの食料品店ならボクに任せてヨ。店主と顔馴染みの店があるからサ。足りない調理器具は、ボクの家から持っていけばいいヨ」
セルゲイがここでもリーダーシップを発揮し、買出し部隊の意見をまとめていく。
「じゃあ……、調理器具、運ぶ……」
スピカはセルゲイの家から足りない料理器具を運ぶことになった。
「私も手伝おう。スピカ1人では大変だろう」
「ウチも手伝いますわぁ」
双葉とマリベルもスピカを手伝うことに。
「2人とも……、ありがとう……」
スピカが小さくお辞儀をした。
かくして、アトリエ見学組と買出し&機材調達組は行動を開始する。
残された面々は歓談しつつ、家主の許可を得て菜々緒宅を見学することに。
このあと日暮が地下に何かがあると発見するのだが、その話はもう少し先になる。
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担当ゲームマスター
焼きスルメ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月28日
参加申し込みの期限
2014年01月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年01月04日 11時00分
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