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Ap.真実の小箱は嘘の包装紙で包まれるー甘いリボンの結び方ー
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ありがとう人生、ありがとう春休み!
まるで大往生をし、一片の悔いもなしと拳を掲げる勢いで、
羽生 碧南
は今日を噛みしめていた。
一足早く部活の推薦で進学先が決まってからというものの、なんやかんやと大学に顔を出す機会が増え、自由登校になってからは
推薦生向けの課題やら何故か部活の練習参加
と、始まってもいない大学生活を謳歌することになっていたけれど。
けれどだ!
隣を見れば、
鷹取 洋二
がいる。部活の応援ではなく、これからのデートに思いはせ笑う彼がいる。
しかも、この顔を見るのが何日ぶりかというと、1日、いや正確には17時間ほどだろうか。ようするに、昨日の謝恩会に引き続いて洋二とのデートが叶ったのだ。
(いや、さ? 確かに謝恩会は先生たちへの挨拶がメインだったわけだけど……)
そのおかげで、彼が
焼き餅を焼く
という貴重な瞬間に立ち会えた。それだけでも満足度の高いイベントで、これからの新生活が忙しくても乗り越えられる気がしたのに。
(はぁ……連日デートとか、これ何のフラグ? GWに何か起こっちゃう? こんな贅沢、いいのかなぁ)
春休みの定番、新学期前に発生する新規攻略キャラとの出会いを妨害するためのデートとか。
大学でのキャンパスデートを前に、彼の友人と接触して公認になるイベントとか。
語り出したらきりがないほど、碧南の頭の中は数々の乙女ゲー展開が待ち受けている。同時にこれからの休日は部活で潰れるかも、なんて可能性もあちらこちらから芽を覗かせたけど、部活の先輩だって恋愛を謳歌しているのだ。予定に振り回されてばかりもいられない。
終わりなき妄想をぐっと我慢し、今はデートに集中しよう――そう思っている間にも、寝子電スタジアムへ着いていた。
盛り上がる会場を眺めているだけで、通りすがりの人から背中にぺたり。これも催しの1つだと理解すると、さっそく2人でメモを書く。
少しだけペン先を彷徨わせて、嘘でも本当でもなさそうなもの。書き出してもなお照れくさくなるのは、洋二の背中を狙っているからだろうか。
やっとの思いで書いてみたのに、なかなか「ここだ!」という踏ん切りがつかず、タイミングばかり見計らってしまう。
――今日は洋二さんのこと好きだなんて言えない。
それは、この嘘が『今日は』だと思わせて、本当は『好きだなんて言えない』のほうにかかっているから。
確かに言葉で「好き」なんて、気軽には言えない。今までを振り返っても……いや、1度くらいは言ったような気もするけど、物凄く恥ずかしくて悶絶するくらいの言葉だ。そう何度も繰り返し伝えてないだろう。
曖昧な記憶だけれど、決して『好き』という感情が嘘というわけでもない。
(だって私は、洋二さんのことを『愛してる』わけなんだし)
視線に気付いた彼は、どことなく照れくさそうな顔をしながら「貼ってくれないの?」なんて笑う。
貼る前からバレてそうな嘘に苦笑いして、碧南は嘘のさじ加減は難しいなと差し出された背中に貼り付けた。
まあ、それも大切な人に嘘を吐くならの話。
見知らぬ他人へ、しかもイベントの一環として面白おかしくならば、案外スラスラと言えてしまうらしい。
「スカーレットキャッツの練習は、バスケの練習じゃなくて空中カンフー大会ですね」
真面目な顔をして語る、木天蓼大学の女子バスケ部の実情。
嘘と言うよりも、厳しい練習をわかりやすく例えているかのようだ。洋二は隣で吹き出すのを堪え、便乗するように話を広げていく。
「そうなんですよ。おかげで彼女、ボールを触るより気功を練る時間のほうが増えちゃって」
「気功波に乗せれば、どんなシュートも思いのままですから。これ、バスケの新常識ですよ?」
何を当たり前なことをと言わんばかりの顔で、碧南は続ける。あまりにも自然な返しだったから、洋二はとうとう吹き出して、噎せるように笑っていた。
楽しそうな姿を見るだけで、参加して良かったと思えるのだけれど――。
「まだ20秒ありまーす!」
スタッフからの呼びかけに気づき、碧南は慌てて話題を考える。
どれほどアクロバティックな技を使うか、コートを縦横無尽に動き回るか。楽しそうに話す碧南をサポートしながら洋二も会話を拾って、なんとか1分をクリア。
「ま、バスケだろうがカンフーだろうが、碧南さんが格好良いのには変わりないよね」
「えっ」
「……嘘だけど」
チャレンジ成功した人用の粗品を貰った洋二は、それを手で遊ばせながら悪戯っぽい笑みを浮かべる。
「格好いいのは碧南さんが『選手』のとき。『碧南さん』のときは、可愛いよ」
言い逃げするかのごとく先を歩く彼を追いかけ、手を伸ばす。
捕まえた彼は、とても顔を赤くしていたから――真偽のほどは聞かないでおくことにしてあげた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年07月22日
参加申し込みの期限
2025年07月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年07月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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