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Ap.真実の小箱は嘘の包装紙で包まれるー甘いリボンの結び方ー
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久しぶりのWデートに、気合いが入っていたのは女性陣ばかりじゃなかったようで。
早めに寝子電スタジアムへと着いた
滝沢 匠
は、さらに先に到着していた
閑野 カノン
と合流し、2人で取り留めのない話をしながら彼女たちを待っていた……はず、だった。
「は?」
思わず眉をひそめ、匠はカノンを睨み上げる。
昔からよく知る相手ではないものの、社交的な人柄は感じ良く思っていたのに。
「夢見がちっぽいから、ずっと黙っていようと思ってたんだけどさ……でも、もう隠すのも意味ないかなって」
軽口みたいな笑み。なのに、どこか本気の色が混ざっていたのを見てしまった。
――嘘ついたままでいるのも、心苦しくなっちゃったんだよね。
確かに聞こえた。けれど到底理解できるものではない。
何のことだ。何を隠していたっていうんだ――聞き返したいのに喉がうまく動かず、匠は必死に一言を絞り出した。
「……意味ないって、どういうことだよ」
「俺的にはね。だからさ、今日こそちゃんと伝えるつもり」
意味深な笑み。
嘘を吐いていたと告白すること自体は悪いことではないはずなのに、どんな隠し事をしていたのか想像もできず、ただただ匠は呆然と見つめ返すことしかできない。
「それともさ、滝沢君はずっと騙していた方がいいと思う?」
ふざけるなと声を上げたかった。だが――緊迫した空気が一気に変えられてしまう。
「今日こそは先に待ちたかったのに~!」
いつものように、カノンへ駆け寄ってじゃれる
有沢 茉奈
の姿は幸せそのもの。それを苦笑して見守る
水上 桜
だって、茉奈を心配している様子はない。
何気ない光景。異変を感じないからこそ、逆に匠の胸はざわついた。
(……いや、でも。有沢が傷ついたら水上だって……)
「滝沢君?」
ふと桜に声を掛けられて、匠は我に返る。
せっかくのデートなのに、彼女の友達ばかり気に掛けてしまうわけにもいかない。
「あ……いや」
かといって、カノンの人柄を真っ向から疑い問い詰められるほど、匠は器用でも口達者でもない。
ただ桜だけは、そんな匠の表情に気づいて、小さく首を傾げていた。
道行く人の背中には、変な魚のメモがぺたぺたと。
なんだろうかと思えば、会場のあちこちでメモが書けるスペースが作られている。
「えーっと……何か嘘を書けばいいのかな?」
どちらかと言えば、背中にメモを貼る悪戯がメインで、書くのは嘘でも本音でもいいようだけれど。せっかくのエイプリルフールなのだし、ここはちょっとした嘘が盛り上がるだろうと、茉奈は頑張って嘘を考え始めた。
嘘の加減が難しいのは桜も同じようで、ペンを手に取りながらもメモから浮かせて下書きをするように何度も書き直している。
「ねー、桜はどんなの書く?」
「……私が聞きたい」
ふはっと顔を見合わせて笑い合うと、こんな嘘はどうだと相談し始めた。
やれ桜の嘘は真面目すぎて堅いだとか、茉奈の嘘は想いの塊すぎて意味不明だとか。あれはどうだ、この言い回しならと話し合ううちに、だんだんラブレターみたいになってきて。
「嘘、吐くんだよね?」
「そうだけど……イベントとはいえ、大切な人にウソをつくというのはちょっと抵抗あるなぁ」
なんたって尽くす女だし! と豪語する茉奈が、どれだけカノンを愛しているかと語り始めたので、桜は適当に相づちを返しながら自分のメモを仕上げることにした。
そして、書いたからには即行動。いつ気付かれるかはわからないけれど、どうせ見られてしまうなら先に貼った方がより長くドキドキを楽しめる気がする。
「滝沢君、書けた?」
こっそり背中側から覗き込むようにして、ぺたり。
指先から彼の体温が伝わって、自分で貼ったメモの言葉も相まって、鼓動が早まっていくのを感じた。
――今、私は君のことを想っていない。
改めて見ると、ちょっと酷いだろうか。もちろん嘘ではあるのだけれど、匠を想う気持ち全てを嘘にしたくなくて、捻り出した言葉。
(昨日までは『想っていた』し、明日は『想っている』から……多分、これでいいよね)
どんな反応をするのか見てみたいと思うけれど、そもそも彼はこのメモを誰が書いたか気付くだろうか。
その瞬間を楽しみにしながら、桜は案内板へと視線を向けた。
「まさか、案内まで嘘があるとは思わなかったよね。凝ってるというか、力入れすぎな気もするけど」
わざとらしく背を向ければ、何かがぺたり。気付いたけれど、すぐに見るのはもったいなく感じたので、もう暫く魚には泳いで貰うことにする。
「……あのさ、水上。一応だけど言っておきたいことがあって」
改まってどうしたのだろう。
妙に真剣な声に、桜は自然と呼吸を整えていた。嫌な予感と、ただの思い過ごしであってほしいという祈りが胸の中でせめぎ合う。
2人の前では言いづらい話なのかと耳を傾けようとしたとき――事件は、起きた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年07月22日
参加申し込みの期限
2025年07月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年07月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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