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【七夕】飛べ、天の川! ラブラブ♪ランデブー!
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【スケブ少女と無愛想少女 with フツウの少年・1】
七夕ゆかた祭りもいよいよ終盤。
今日も
御剣 刀
は女子を両脇に侍らせて天の川鑑賞と洒落込もうと意気込んでいたのだが……。
「曇りじゃない!」
弘明寺 能美子
は激怒した。
『ざんねんだけど、しかたないよね』
『てんきばかりはどうしようもできない』
小山内 海
は今日も筆談で軽快に会話に参加している。
だが、その表情は落胆一色、天の川を楽しみたかったと顔に書いてあった。
「うーむ……、生憎の曇り空、何というか間が悪い」
自分の運のなさは
これまでにも経験している
。
しかしここまで運に見放されているとは御剣自身思っていなかった。
「仕方ないから一通り回ったら適当にご飯食べて帰ろうか」
小山内は残念そうにこくこくと頷いた。
弘明寺も不承不承といった顔で「埋め合わせしてよね」と睨み付けた。
(星空を口実にした私の計画が早くも頓挫……って落胆している顔を見せたら、友達同士楽しみたいっていう私の本音が丸見えじゃない!)
普段通りポーカーフェイス(常に不機嫌そうな目付きなので、ちょっと無愛想)を保つ彼女。
でも心の中では「私なんでここまで無愛想に振舞ってるんだろ」と自己嫌悪する。
そのまま御剣と小山内の後ろを付いていきながら、弘明寺は寝子島に初めて来た時も無愛想に振舞っていたことを思い出していた。
(初めてこの島に来たときは愕然としたわ。……私の知ってる神奈川は煌びやかな横浜やハイソな関内、まさに都会って感じだったのに、寝子島ときたら退屈で……)
「おい、弘明寺? 弘明寺?」
「ふぇっ!?」
御剣に呼び止められ、ビクッと体が跳ねる弘明寺。
どうやらぼーっとしてはぐれる寸前だったらしい。
「しっかりしくれ。高校生で迷子センターの世話になるのは恥ずかしいぞ」
「うるさいわねッ!」
顔を真っ赤にして反論する弘明寺の顔の前に、御剣はスマホ画面を差し出した。
「ところでこれを見てくれ」
画面にはねこったーの履歴。
そこに流れていたのは……。
「はあ? 空飛ぶ短冊?」
弘明寺が頭を抱えた。
御剣も溜息を吐くを吐く。
「短冊に願い事を書いたらカップルが空を飛んだ、とか……」
『またろっこんのしわざかな』
小山内に御剣は同調するように頷いた。
「だろうな、……また神魂かよ、本当、イベント時にこぞって異変起こしやがって!」
フツウを守るナニカ
、を自称する御剣は今まで神魂事件に色々と関わってきた。
偶然も多いが、自ら首を突っ込んで関わることもザラである。
そういう経緯を踏まえてか、弘明寺がムスっとしたまま口にした。
「また御剣さんのトラブルセンサーに何かを感じたのね……。全く、いつもそうやって前のめりに行動してると怪我するんじゃないのかしら、ね、小山内さん?」
話を振られた小山内も御剣とともに行動することが多い。
なので、彼の無鉄砲ぶりはよく理解している。
『たしかに かたなくんってよく いろんなじけんに くびをつっこんでるよね』
『わたしもどうかんだよ のみこちゃん』
そして小山内は御剣の顔を見遣り、スケッチブックを見せた。
『おねがい けがしないようにきをつけてね もう……』
「心配してくれてるのか? ありがとう、小山内」
御剣は小山内の言葉を素直に受け取った。
彼に想いを寄せる小山内は、それだけで耳まで赤く染まっていく。
でも彼女の変化にまで御剣は気が付くことはない。
弘明寺はそれを第三者目線から傍観し、「いつものことよね」とぼそりと呟いた。
「でも今回は都合がいいかもな、上手くいったら雲の上まで飛べるかもしれないじゃないか」
「あ、もしかして天の川が見える?」
喜びが顔に出そうなのを必死に堪える弘明寺。
いや、本当ははしゃぎたいけど、自分のキャラとか友人の前で弾けるのが恥ずかしいとかでなかなか実現できずにいる。
『でも さむくないかな』
『さんそもうすそう』
小山内は上空を見上げて首を傾げた。
浴衣姿の3人が、夏とはいえ上空の温度に耐えられるか常識的に考えての発言だった。
だが御剣は自信たっぷりに胸を張る。
「空気が薄い? とても寒い? 大丈夫だ、神魂の影響で何とかなる。根拠はないけど、神魂事件は常識で考えたら駄目だ!」
様々なケースを経験している彼の言葉は、実に重みのある言葉であった。
という訳で、竹飾りの前までやって来た3人。
「やぁ、お三方。今日も絶好の神魂事件日和だ」
旅鴉 月詠
がスケッチをしながら3人に話し掛けてきた。
「よう、旅鴉。こんなところで何してるんだ?」
御剣が尋ねると、彼女は天を指さした。
「スケッチをしながら、噂の検証をしていた。第三者から見て、今回の事象はどう映るのか観察していたのだよ」
至極冷静に、竹飾りを見守っていた。
「飛び始めてから戻ってくるまでの時間を計測して書き記していたり、飛んだ者の短冊を放心してる間に覗き見もしてみた」
「ちょ、それは……」
弘明寺が何か言いたげだが、旅鴉は肩を竦めていた。
「それが覗き見だとか、そういう事をいうのなら謝るよ。しかし、今回みたいに大規模なイベントで発生した神魂事件で困るのは、我々もれいびとあの灰猫だろう?」
『たしかにそうかも』
小山内は納得だというように細かく頷いている。
恐らく、テオも何処かでこの状況を見守っているのかもしれない。
「私の調査結果から言わせてもらうと、飛行時間は短いと10分、長い場合で1時間前後。私は最初、『空を飛んでいる間、元の身体は竹の前で放心している。飛ぶのは精神・魂・心』だと思っていたのだが、見事に体ごと宙に浮いて驚いたよ。となると空間転移の類に近いだろう」
「よく調査したな」
御剣が感心していると、旅鴉は口角だけを釣り上げて見せる。
「なに、調査半分、野次馬半分さ。飛び終えたカップル達にもインタビューをしたところ、実際に飛んでいることも分かった。幻覚じゃなくてね? あ、どうも今日を境に寝子島ではカップルが爆発的に増えそうだ。勿論、私は真顔で冷やかしてやったが。ヒューヒュー」
「お前らしいな……」
「私から言わせてもらえば、御剣だって『らしい』じゃないか。大方、噂を聞きつけてきたのだろう? 何かあったら私がいるから、安心して飛んでくるといいよ」
「御剣さん、図星じゃない……」
弘明寺は旅鴉にやりこまれている御剣の姿に苦笑い。
「続けよう」
旅鴉が調査結果を再び話し出す。
「今回は竹ではなく、短冊に神魂が宿ると推測される。願いの強さによって、飛行時間が比例しているからね。恐らくこの吊るされたうちのどれかに神魂の大元が宿り、我々が吊るした短冊へ派生しているのだろう」
なんと、旅鴉は今回の元凶(?)をズバリ推し量っていた!
『つくよみちゃん すごい』
小山内はスケッチブックを掲げながら目を輝かせていた。
「本当に凄いわね。よく独りでそこまで推理できたものだわ」
弘明寺も感心して感嘆の声を漏らす。
旅鴉はスマホを取り出し、ねこったーを起動させた。
「噂っていうのは独り歩きするものでね、勝手に有益な情報を私に与えてくれたよ。しかし逆に突拍子もない噂に関してあまり尾ヒレ付き過ぎるとヒトが集まりすぎて困るだろうから適度に火消ししておいたよ」
「もしかして、『このことは他人に喋ってはならない』『カップルだけの秘密』とかのただのおまじない・都市伝説だとか頻繁に拡散していたの、旅鴉だったのか?」
御剣もこれには唸ってしまった。
「念には念をだよ。幸い、もれいびたちが傍にいない場合、一般人が短冊を吊るしても飛翔することはなかった。我々の神魂に呼応するかのように現象は起きている」
「お前、もはや『神魂探偵』を名乗れるんじゃいか? 俺よりもフツウを守るナニカっぽいんだが……」
御剣が軽くショックを受けていると、珍しく旅鴉はクスクスと声を漏らして笑った。
「そのナニカは御剣が名乗ればいい。私はただ、自分の知識欲が満たせればそれでいいよ。自分勝手なだけだ」
「その割には手回しがいいわね、旅鴉さん」
「弘明寺、買い被りすぎだ。私はカップルのムードぶち壊し行為自体を止めはしない。混沌・賑やかなムードは好き。ハプニングから深まる愛もあるし」
平然と旅鴉は酷いことを言ってのけた。
「体ごと空を飛ぶなら、私の負担もほぼゼロだ。なかなか気が付かないカップルを冷やかして気付かせるくらいで済むしね」
どうやら、旅鴉は地上に残った体を誰かに悪戯されないか心配していたようだ。
「以上が私の見解だよ。それじゃ、七夕の夜空の旅へ行ってらっしゃい」
旅鴉が道を譲るので、3人は竹飾りまで進み出る。
と、旅鴉、小山内の肩を叩いて耳元で囁いた。
「小山内、弘明寺もいるがそこは気にしないでどんどん積極的になるといい。彼女も理解してくれているようだし、今夜がチャンスだ。あの鈍感を振り向かせたいんだろう?」
旅鴉は彼女の恋を応援している。
だが、小山内は言葉を発せないので、咄嗟の反論ができない。
やむなく顔を赤らめながら、旅鴉をスケッチブックでぺちぺち軽く叩く小山内。
「おい、何言ったか知らないけど、小山内を困らせるなよ」
御剣が振り返って旅鴉を注意すれば、彼女は悪びれもなく微笑む。
「よかったじゃないか。以前よりか気に掛けてもらっているようで私も安心したよ。その調子で頑張れ」
小山内に告げると、彼女はいつもどおりクールに去っていった。
(もう、月詠ちゃんったら……! 応援してくれるのは嬉しいけど……!)
心の中まで恥ずかしくて熱くなる小山内。
でもきっと夏の暑さにすれば、御剣には誤魔化せてしまうんだろうなと小山内は苦笑した。
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