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【スケブ少女と無愛想少女 with フツウの少年・2】
旅鴉から知識を得たことで、俄然3人は夜空へ飛び上がることへの期待感が募る。
『ねぇ しってる?』
小山内が唐突に豆知識を披露。
『たなばたは ほんらいは“げいごと”のしょうじんをねがうものなんだって』
『げいごと=げいじゅつ、おどりやしゃみせん、それらにかんするぜんぱん』
「芸術科にはもってこいのイベントだったのね」
自身も寝子高芸術科の弘明寺が感心していた。
なので、小山内は迷わず自分の芸事について願うことにした。
『もっと絵を上手に書けるようになる』
(こう言うのは確かに自分の力でやる物かもしれないけれど、神様への決意表明的な意味で書いてみるのはありなんじゃないかな)
心の中で自身に言い聞かせる小山内。
短冊を吊るそう、と思ったが、先ほどの旅鴉の言葉が耳から離れずにいた。
(これも本来願うことじゃないらしいけど……)
やっぱり女の子だからしかたがないよね、と自身を納得させながら、短冊の裏側にもう1つ願いを書き足した。
『いつか伝える勇気が持てますように』
真横にいる御剣を盗み見る。
どうやら願いを何にするか、決めあぐねているようだ。
見詰める小山内の視線にも気が付いていない様子。
(そっちから気が付いてくれるのが理想なんだけどなぁ……)
相変わらずの鈍感ささえも、今日は何だか可愛く思えたり。
一方、弘明寺は「まあ短冊に願い事ぐらいは書いてもいいわよ」とツンケンした態度で書き始めた。
(本当は『皆と仲良く秋や夏、冬、そしてまた春を迎えられますように』って書きたいけど、……恥ずかしい!)
もっとこうして友達同士で賑やかに騒いでいたい。
でも、どうしても弘明寺は自分の気持ちに正直になれずにいた。
(それも、この島が退屈だからよ……!)
だから、自分のこの天邪鬼な部分は、全てこの島が悪いと決め付けることにした。
故に彼女が願ったのは――。
『寝子島がもっと楽しい場所になりますように』
「田舎の島が、もっと発展するように願っただけよ」
ふんっ、とクールに振舞うが、心のどこかで「違うの!」と言いたい弘明寺であった。
残すは御剣だけ。
「さて、何て願い事を書こうかな……?
だがしかし、どうしても願いが定まらない。
「ここは『剣術を極められるように』は願う事じゃなくて俺が自分で努力して叶える事だな、これはなし。だとしたら……」
御剣は小山内と弘明寺の顔へ一瞬見遣った。
弘明寺は「なにジロジロ見てるのよ」とガン飛ばされたが。
「よし、これでどうだ!」
御剣の願い、それは……?
『俺の日常、フツウを守れますように』
様々な事件を経験してきた彼ならではの願い事といえよう。
(神様が絡むからな、俺の努力だけじゃどうしようもない事もあるだろうし、俺は何としてでもこいつらとの日常を守りたいんだ……)
3人は同時に短冊を吊るすと、ふわふわと体が浮き始める。
「これは上手くいったか?」
御剣は小さくガッツポーズ。
眼下で手を振る旅鴉に喜びを伝えていた。
「やっぱりろっこんの仕業ね。とりあえず3人手を繋いで離れないように、と」
弘明寺がナチュラルに小山内の手を繋ぐ。
「御剣さん、小山内さんの手を早く握ってあげなさいよ」
「ああ、そうだな。はぐれたら大変だ」
御剣も何の躊躇いもなく(そして感慨もなく)小山内の手を握り締めた。
両方から手を握られた小山内は軽くパニックになっていた。
(え!? これじゃスケブで会話できないよ! それに刀くんが私の手を、手を……!)
目を瞬かせる小山内に気が付いた御剣が声を掛ける。
「怖いのか? 大丈夫だ、俺の手を握っていればはぐれないから」
横で見ていた弘明寺が「違う、そうじゃない……!」とまたしても呟いていた。
小山内はただただ、頷くことしかできない。
(そ、そうだよね、ろっこんのせいだもんね、はぐれないようにするには手を繋ぐのが一番いいよね、うん!)
3人は厚い雲の中へ突入、そして――。
広大な星の海の中を漂う3人は、ただただ、その雄大豪壮さに圧倒されていた。
ここまでくれば手を離しても風に流されるようなことはないらしく、ようやく小山内も会話が可能になる。
(ただし、小山内と御剣は手を繋いだままである)
「小山内、弘明寺。一緒に来てくれてありがとう」
御剣はいつもと違うシリアスな口調で2人に感謝の念を言葉にした。
「俺、ここに来た瞬間、なんて人間って孤独なんだろう、独りきりで空に放り出されたって思ってしまった」
でも、と2人の顔を見て続ける。
「それが錯覚だと、握った小山内の手の温もりが教えてくれる。弘明寺の満足そうな顔で気付かせてくれる」
「べ、別に私は満足そうな顔なんて……」
狼狽する弘明寺だが、実際星の輝きに見蕩れていたのは事実だ。
「俺はそういうフツウに安心している。これからも、このフツウが続けばいいと心の底から願ってるんだ」
そう言うと、御剣は天の川を眺めて「きれいだな」と口元を緩めた。
「……まるで私たちの浴衣姿が眼中にないような言い方ね」
がっかりしている小山内を気遣い、弘明寺が御剣のスネを蹴っ飛ばした。
「痛ててて! あっ、えっと小山内達の浴衣も可愛いし綺麗だよ。うん」
『ありがとう』
スケッチブックで顔半分を隠しながら照れる小山内。
不器用な御剣の褒め方に「まだまだね」と毒付きながらも、弘明寺も普段言えないことを口にすることにした。
「まあいいわ、今日はそれくらいで許してあげる。……私はこの島にきて、もれいびになった。そして……と、友達も出来た。みんなとわいわい出来たら、それはそれで幸せなのかもしれないわ、ね」
以前の自分だったら、こんなことを絶対に言わなかっただろう。
寝子島? ダサい、田舎、最悪。
そんな言葉ばかり吐いていた春。
だが、もれいびになり、神魂事件を通じて友達が増えていくと、弘明寺の取り巻く環境は激変した。
変わっていないのは、彼女自身の頑なさ。
素直になれない自分が、まだ内面にいる。
今夜は特にそれを痛感せざるを得なかった。
だから、思い切って口にした。
「御剣さんの言うとおり、私も、このフツウが……、好きよ」
バツが悪くなった弘明寺、顔をしかめてそっぽを向いてしまう。
それを小山内が浴衣の袖を引いて注意を向けるように仕向けた。
『そうだね もうみんなともだち』
『こうやって わいわいたのしくすごすじかん やっぱりしあわせ』
『なんだか こうやってろっこんのさわぎにくびをつっこむことがおおくなった』
『かいけつしたり たのしんだり こういうのが いまのわたしたちの“フツウ”になってきてるよね』
屈託のない小山内の笑顔に、弘明寺の眉間のしわもなくなっていく。
「……小山内さんには敵わないわね」
何だか、悩んでいるのがみっともなくなってきた。
弘明寺は御剣の手を取ると、向こうへ飛ぼうと言い出した。
「言っておくわ。御剣さんの手を握ったのは、小山内さんの筆談のためよ。御剣さんに好意はないわ、ただの友達、あっ」
辛辣な物言いだが、自然と『友達』という単語を口走った弘明寺は唇を噛み締める。
(友達、まさかすんなり口に出来るなんて……!)
だが、御剣はボロクソに言われたことに対してショックを受けていたので気が付かない。
そこへ、特撮ヒーローのお面を被った緑髪の少女が横切っていった。
「あれ? 桜庭か?」
御剣が声を掛ける。
『まどかちゃんも そらをとんでたの?』
スケブで桜庭に話しかける小山内。
だが、桜庭の纏う凶悪なオーラに気付くと、御剣の袖を引いて逃げるように促す。
目の前の少女が「ドーモ、ハジメマシテ」とオジギをした。
「ぼくは織姫に後押しされたクルミの精! チャイコさんの亡霊、
ワリタリーヌ・ゴールドナッツ・パックリー
である!」
3人は「わけがわからないよ」と目を細めてしまう。
ワリタリーヌは御剣の前まで進み出ると、説明口調で切り出した。
「Nyahoo知恵袋ー。刀くんてさぁ、時々、わざとと思うぐらい女の子のアレ見たり、刀くんのクルミと竿を見せたりしているよね? もしかして⇒異常性癖⇒変態。つまりそういうことだね」
「いやいやいや! 訳分からないから!」
ここにきて、ようやく身の危険を感じた御剣。
しかし、既にワリタリーヌの射程圏内に収まっていた彼が逃げられるわけがなかった。
「疑わしい者は罰せよ! 変態の竿とクルミをカチ割って正道に戻してやろう!」
ワリタリーヌは御剣の股ぐらを突然鷲掴みにすると、180°手の甲を反転させながら握り締めた!
「オラァ! 死ね!」
コリコリッと小気味いい音が鳴り響いたかと思ったら、御剣が白目を剥きながら墜落していった。
ワリタリーヌはそれを見届けると、小山内と弘明寺に背を向けた。
「クルミ割るべし、慈悲はない。カツレイ!」
そう言ってあさっての方向へカッ飛んでいった。
(まどかちゃん……、何してるのー!?)
小山内がショックで固まっている。
「えっと、御剣さんが墜落してるけど……、助ける?」
弘明寺に促され、小山内は慌てて御剣を救出すべく下降していった。
小山内 海
:一歩前進?
弘明寺 能美子
:ちょっとだけ自分の本音を言えるようになった
御剣 刀
:右の玉に甚大なダメージを被る。後日、腫れ上がった。
ワリタリーヌ・ゴールドナッツ・パックリー
:彼女の戦いは始まったばかりである……
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1000人
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112人
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2014年01月25日
参加申し込みの期限
2014年02月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月01日 11時00分
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