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【七夕】飛べ、天の川! ラブラブ♪ランデブー!
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【JET&BLAST】
浴衣は日本の夏の風物詩であり文化である。
浴衣は文化であるからして、日本人だけが着るものだと決めつけてはならない。
ゆえに、今宵、金髪碧眼の少女2人が浴衣を着こなしていても、一向に構わないのである!
「天の川に短冊……。これぞ日本の風物詩って感じよねぇ」
お気に入りの浴衣を着てきた
エヴァ・ブランシェ
は、幼少期から日本に住んでいたためか所作が日本人より日本人めいて奥ゆかしさを感じさせる。
和洋折衷の雰囲気に、周りも「あの子すごくきれい!」と小声で賞賛している。
「久しぶりだから、自分で着付けるの苦労したわ……。でも、待ち合わせに遅れずに済んで良かったわね」
エヴァは今宵、クラスメイトで友達の
マリナ・M・マディソン
と七夕ゆかた祭りの約束をしている。
「エヴァ! 遅くなりまシタ!」
小柄なマリナが小走りでエヴァに駆け寄ってきた。
彼女も浴衣着用なのだが、着慣れてなさが如実に現れていた。
「ユカタって何だか着慣れなくて窮屈デス!」
困っているのだろうけども、何処か楽しげなマリナ。
自分流に浴衣を着崩しているマリナの頭を、エヴァは優しく撫で回す。
「ああそういえば日本に来て短いんだっけ。そうねぇ、慣れないうちは大変かもね。でもそれもご愛嬌よね」
エヴァは『索牛織女』と書かれた扇子を広げて優雅に微笑む。
「エヴァ、早く展望台へ行くデス!」
「そう慌てないで、マディソンさん。ゆっくり夜店も見て回りましょう?」
こうして、2人はゆっくりと夜店巡りしながら展望台を目指す。
展望台は生憎霧が掛かって視界が悪い。
だが、マリナは竹飾りに興味津々の様子。
「七夕はなんで笹の葉に願い事を書いて吊るすのデス?」
マリナの疑問にエヴァは淀みなく返答する。
「もともとはね、里芋の葉に付いた雫を、硯で墨を刷って、その墨で梶の葉に字や習い事が上達するように書いて吊るしていたそうよ。それに七夕は元々、中国から伝来した「乞巧奠(きこうでん)」という儀式で、この儀式はもともと、針仕事を生業とする女性たち――織女が裁縫の上達を願うためのお祭りだったらしいわ。それが時代の流れと共に『習字を含め、裁縫、工芸などの芸事の上達を願う』ことから『個人の大願成就』に変わっていったの」
「でも、なんで竹に吊るすデス? 壁に貼っても同じだと思うのデス」
目の前の竹飾りを見上げながら、マリナは頭を横に傾げた。
これにもエヴァはすらすらと答えてみせた。
「そもそも竹は根が強靱で生長が早くて、また空洞になっているから、そこに神霊が宿るとされて古くから神聖視されていたのよ。竹そのものが神様やご先祖様が地上に降りる目印なの」
エヴァのウンチクに感嘆の声を上げるマリナである。
「でも、願い事、デスか……」
しかし彼女はすぐに表情を曇らせてしまう。
(事故で隻眼になって、私は『夢』を諦めざるをえなくなった……)
心中、マリナは英語で想いを馳せる。
(もうグランパ(お爺ちゃん)のような戦闘機乗りにはなれない。でも、未だに空への憧れが燻っているのを、心の何処かで自覚してる……)
マリナは夜空を眺めて、すぐに笑顔を取り戻した。
「願い事、書きますデス!」
叶わないとわかっているから『願い事』なんだ、と彼女は思う。
だから、冗談でも願い事は1つしかなかった。
『大空を自由に飛び回ってみたい』
荒唐無稽なのは承知で、飽く迄も冗談。
1つくらい、こんな願いがあったっていいだろうとマリナは無造作に笹に吊るした。
「願い事ね……。ここは切実な願いを吊るすという手もあるわよね」
一方、エヴァは何やら深刻そうな顔付きで短冊に願いを書き出した。
『両親がまともな職に就いてくれますように』
「エヴァのパパとママ、無職デスか?」
短冊を覗き見たマリナは、彼女の願いに面食らっていた。
これにエヴァは嘆息とともに言葉を漏らす。
「……ええ、割と切実な願いよ」
みるみるうちにエヴァの顔色が暗くなっていく。
「自称冒険家だかなんだか知らないけど、ひょっこり海外から帰って来たと思ったら唐突に大金置いてまたどこかに行くの。怪しすぎるし、勘弁して欲しいわね……」
「な、謎なのデス!」
マリナは驚きのあまり口をあんぐり開けたまま唖然としている。
……実は、エヴァの両親は正真正銘の冒険家なのだが、娘はその事実を知らないので『無職』と勘違いしているのだ。
「――って、マディソンさん!? 人の願い事は覗くものではないのよ!? よりによって私のはあんまり人に見せれる願いじゃないのに! 思わず愚痴っちゃったじゃない!」
エヴァはこれ以上誰かに見られないように、笹の奥に短冊を吊るした。
「他の人はどんなお願いしたのデスか?」
「だからマディソンさん、人の短冊見るのはやめなさいってば……!」
好奇心旺盛に他人の短冊を手に取ろうとするマリナを止めようとするエヴァ。
だが、その手が不意にマリナの肩を透かし、重力に逆らって浮上していく。
「また神魂のせいかしらね……、まあいいわ。これで特等席で天の川を見れるってものよ」
体中が羽毛のように軽く感じ、どんどんエヴァの体が空へ吸い込まれていく。
「OH……! 空……飛んでるデス!?」
マリナも神魂の影響を受け浮き上がると、エヴァに追い付き手を繋いだ。
「マディソンさんも飛んでるのね。それじゃ、2人で夜間飛行と洒落込みましょう?」
「はいデス!」
そこでエヴァは慇懃にマリナへこう言った。
「――エスコートをお願いできるかしら? マドモアゼル?」
マリナはそれに米国空軍式の敬礼で返した。
厚い雲を抜ければ、そこはダイアモンドを散りばめたような星の輝きが視界いっぱいに飛び込んでくる。
2人は手を繋ぎ、体の自由が利く限り飛行を続ける。
「そうデス! こういう時こそ、ろっこんデス! JETッ!」
ろっこん発動をイメージすれば、背中と足の裏にメカニカルなスラスターがマリナの体に具現化。
「エヴァ、しっかり掴まるデス!」
スラスターが点火されると、急加速によるGが2人の身体を襲う!
「きゃぁ!? マ、マディソンさん!?」
エヴァがしっかりマリナの体にしがみつく。
今まさにマリナは、目の前の空中に透明の滑走路を思い描いていた。
そして、そこをマリナは、力強く離陸しようと滑走する!
「80(エイティ)ノット、ナウ! ――チェックッ! ヴイィィワン! ヴイアール、ヴイツー! ポジティブッ! ギアアップッ!」
掛け声とともにグングン高度を上げていく2人の身体。
そのまま空中トリプルアクセルや大車輪、はたまた難易度の高いダブルコークや1080°ターンなど、様々な曲芸飛行に果敢に挑むマリナ。
いつしか、彼女の表情は吹っ切れたものになっていた。
付き合うエヴァの顔も綻んでいた。
「夢が叶った……! タナバタ、凄いデス……! それに青空も好きデスけど……、夜空もいいデスね! エヴァと一緒だったデスし!」
「私も楽しめたわ、こんなエキサイティングな夜間飛行、生まれて初めてよ!」
はしゃぎ合う少女2人はいつしか雲の中へ紛れ込み――。
気が付けば、竹飾りの前にいた。
「どうやら、効果が切れたようね」
エヴァは満足そうに背伸びをする。
「地上は相変わらず曇天ね。神魂の影響が切れれば晴れるかしら?」
彼女は隣のマリナに尋ねた。
マリナはしばらく厚く掛かった曇り空を見上げていたが、エヴァに問い掛けられると顔を向けて笑顔を見せた。
「そうデスね! きっと晴れると思いマス!」
マリナの表情に、もう迷いは見られない。
もうしばらく、この展望台で空を眺めていよう。
マリナはエヴァの手を取り、「エスコートの続きなのデス!」と意気揚々と歩き始めた。
エヴァ・ブランシェ
:最高の夜間飛行を体験
マリナ・M・マディソン
:『夢』を叶え、少女は前を向く
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シナリオジャンル
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コメディ
SF・ファンタジー
定員
1000人
参加キャラクター数
112人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月25日
参加申し込みの期限
2014年02月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月01日 11時00分
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