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【七夕】飛べ、天の川! ラブラブ♪ランデブー!
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【勘違いトライアングル(横槍添え)・2】
最上は泣きじゃくりながら星空をただただ真っ直ぐに飛んでいた。
その胸中にあるのは、後悔の念であった。
「……またやっちゃった。どうしてこうなんだろ。ふたりを見てたらモヤモヤして……」
自分の好きな人の隣を独占したい、でもそれが叶わない現状を打破したくてデートに誘ったはずだった。
なのにトーマスはそれを易々と成し遂げていた。
見せ付けられ、つい言い過ぎてしまった。
ただ隣にいられない事が悔しかった、だけなのに。
「あたしが男の子だったら、子供の頃から一緒の従兄弟だったら、響也も心を許してくれたのかな……? それでジェラシー感じちゃったのかも……」
涙が止まらない。止めることができない。
「こんなはずじゃなかったのに……。楽しい七夕が台無しよ。一生忘れられない素敵な思い出作る筈だったのに」
最上はドロドロに澱んだ黒い感情を、夜空に向かって吐き出した。
「最っ低っ! 響也の鈍感っ!!」
一方、男どもは最上の追跡をやめていた。
何故なら、トーマスのお説教タイムが繰り広げられていたからだ。
「女の子は花なんだよ? 愛情を持って綺麗になったねって声を掛けてあげれば、凄く綺麗に咲いてくれるんだから。最上さんが泣いちゃったのは、響ちゃんが誤解させちゃうくらいにしか愛情を注いでないってことに思えたな」
「つまり、俺は信用されてないってことか?」
不服そうな篠崎。
だがトーマスは「え?」と彼に聞き返した。
「だいたい、響ちゃん自身の女の子の扱い方にもの凄い問題があるような気がするなぁ。私たちがホモだと疑われるなんてありえないから。日頃から最上さんを女の子として意識してる? 向こうが好意を寄せてくれてるのを分かってる?」
「トーマスは自分の事じゃないから、気楽にそう言えるんだ」
顔をしかめる篠崎。叩かれた左頬がヒリヒリ痛む。
これにはトーマス、呆れ返ってしまった。
「叩かれたぐらいじゃ分からないの? 今、響ちゃんは何をすべきか、よく考えてごらん?」
トーマスは篠崎の背を力一杯突き飛ばした。
そして満面の笑みでサムズアップ。
「追いかけてあげなよ。今なら間に合う。何言っていいか分らないなら、ぎゅーって抱き締めてあげればいいと思うよ」
「トーマス……」
「響ちゃん、私は適当に空中散歩を楽しむから大丈夫。夢じゃないのに空を飛べるなんて、滅多にない経験だからね」
だから、早く言ってやりなさい――。
「ありがとう。行ってくる!」
篠崎は固い決意を胸に、最上を全速力で追いかけ始めた。
「うまくやるんだよー」
星海を揺蕩うトーマスは、2人がうまくいくことを天に願っていた。
「最上!」
篠崎が最上を発見し、その腕を掴んで捕まえる。
「最上、あのさ」
「放して! 男同士いちゃついていればいいじゃん!」
「違うんだ! 俺は、お前の事――!」
最上はまさか、と篠崎の顔を見詰める。
篠崎はひと呼吸を置いてから言葉を続けた。
「お前の事は、嫌いじゃない。それだけは確かだから。……それだけしか、まだよく分からないから。……その、悪い」
彼の言葉に半分喜び、半分落胆する最上である。
「泣いているのは自分とトーマスが仲良いのが原因なんだよな? 本当、何もないんだ。ただのルームシェアの同居人で、たまたま料理が上手なだけだからさ。泣かせるつもりなんてなかった。トーマスも連絡を入れずに連れてきて悪かった。……俺が、全部悪かった」
篠崎が頭を下げると、最上も頭を下げた。
「あたしも素直にならなくちゃダメだよね……。疑ってごめんなさい」
いつの間にか、最上の涙が止まっていた。
「ね、響也……、一緒に空を飛んでくれる? トーマスもまぜてあげてもいいよ」
「ああ、飛ぼう。それじゃ、トーマスのところへ戻らないとな」
「待って……」
最上が篠崎の腕を引いて留めた。
「ねぇ、響也? 酷いやきもちやきで寂しがり屋で、こんな面倒くさいあたしでもそばにおいてくれる?」
上目遣いで篠崎に彼女は問う。
「勿論」
彼は微かに笑って告げる。
「こうして寄り添えば、あたしたち、織姫と彦星に見えるかな?」
最上が小さく呟いた途端、どういうことだろう、2人の衣装が浴衣から織姫と彦星のそれに早変わりするではないか。
「これは……?」
誰かのろっこんかも、と篠崎は思い浮かぶ。
だが、目の前の最上は目をキラキラさせてはしゃいでいた。
「織姫と彦星になって、夜空の中を泳ぐってなかなか贅沢だよな。こうしてるとヴァイオリンが弾きたくなってきた」
「響也のバイオリン、また聞かせてね?」
今度は自然と抱き寄せ合う2人。
しばらく仲睦まじいタンデム飛行が続いたのだった。
「上手くいったようだな」
民谷 鋭二
は遠巻きに最上と篠崎の2人を眺めつつ、手応えを感じていた。
「空を飛んでも、周りはカップルだらけか。ま、七夕だしな。せいぜい恋人同士ロマンチックな夜を過ごしてもらうためにも、ちょっと演出してやるか」
民谷のろっこん『巷談写』は対象に噂の内容どおりの幻覚を見せることができる。
ねこったーでは『恋愛成就』の噂も広まってたため、噂の鮮度は抜群。
「初心なカップル達に『恋愛成就』できるような幻覚……いや、幻想を見せてやろう。とりあえず、幸先よく良い夢を見せてやれてよかったってもんだ」
成功した民谷は次々に浮上するカップルたちを観察しながら、次の対象を探すことにした。
「よし、この調子でろっこん使って初心なカップル達の恋を後押ししてやろう!」
恋の仕掛け人、キューピット民谷、本格的に行動始動!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
焼きスルメ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
恋愛
コメディ
SF・ファンタジー
定員
1000人
参加キャラクター数
112人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月25日
参加申し込みの期限
2014年02月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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