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新入生を迎える春が来れば、その笑顔で迎える在校生もまた花開く。
マリエッタ・ラシュリエ
は、まさにそんな花のひとりだ。
彼女はこの春、木天蓼大学大学院理工学研究科の博士課程二年目──D2へと進んだ。三年間の博士課程は折り返しをむかえた。いよいよ研究の深淵に迫るとともに、後輩たちの道を照らす灯台の役割もになう、そんな、せわしなくも輝く季節が幕を開けようとしている。
理工学研究棟のエレベーターは、カタタンと愛嬌ある音を立てて六階に停止した。降り立つ先には、工学系のラボがひしめく廊下が広がる。どこからかただよう木材とインクの匂いが、この場所に命を吹き込んでいた。
いい天気。
建築学第一研究室のドアを全開にして、マリエッタは窓辺の陽光を背に浴びた。
部屋の書棚には、彼女の親友とも呼べる愛読書がならんでいる。分厚い建築写真集や理論書、数冊の色あせた少女漫画などである。机にはイラストスケッチが散らばり、未完成の設計図も春の日ざしをうけている。彼女の心そのもののような設計図だった。緻密で現実的なのに、どこか夢があって温かみにもあふれているような。
窓の外の青空を眺めながら、マリエッタはふと昨年を想う。
早回しの動画を見ているように、あっという間にすぎた博士課程一年目だった。わずか三百六十五日のあいだに、国内二回、国際二回の学会発表をこなし、国際誌への論文一本が受理された。詰めこまれているようで、この程度はむしろ相場を下回っている。今年度は最低でも、国内学会発表の一回くらいは上積みされることだろう。
学会発表はいずれも強烈な緊張をともなうもので、製図用の硬質ペンのごとく彼女の神経をゴリゴリ削った。査読の厳しさも同様で、すべてが真冬の荒波を思わせた。
でもその波には、ナオがいつも寄り添ってくれた。
ナオとは嶋村直之のことだ。彼は現在、MITでAI研究に励んでいる。超遠距離恋愛、ふたりの間には太平洋という隔たりがあったが、それでもテクノロジーがカバーしてくれた。NYAINで毎晩のようにチャットして、研究の愚痴をこぼしあい、お互いの論文の話で盛り上がったものだ。電話で明かした時間も数知れなかった。短くも充実したひとときはまるで、ふたりの心をつなぐ一本の梁(はり)のようだった。
そしてあの夏……。
去年の海開き、木天蓼大学でひらかれた学会出席のため、直之が一時帰国したときの記憶も浮かんできた。
陽光にきらめくマリンブルーの海で、マリエッタはとっておきの水着姿を披露した。水しぶきを立てるたび、夏の自由が心をくすぐり、直之の深い瞳に見つめられるたび、泡がはじけるようなときめきを感じた。ふたりはイルカのつがいみたいに波をかき分け、笑い合い、競い合った。
やがて陽が沈んだが、別れがたくなりマリエッタは直之の宿泊先まで行き、初めてその夜、彼と結ばれた。
──あの夜のナオの吐息も、熱も、私に刻まれた大事な一本の線だった。
マリエッタの頬が、うすく桜色に染まった。
しかし思い出にひたっている間はなさそうだ。廊下からぱたぱたと足音が近づいてくる。
この研究室に配属される大学三年生や修士一年生──研究の『け』にたどり着いたばかりのラボ生たちを、マリエッタは指導しなくてはならない。博士課程の先輩として、自分の研究に没頭しながら彼らの小さな一歩を見守り、そっと背中を押すのだ。
そう。かつて私が、諸先輩にそうしてもらったように。
本日は教授も他の院生も不在だ。初顔合わせは自分が仕切ることになる。
「失礼します」
緊張でかすかに震える声に、マリエッタは穏やかな微笑を向けた。研究室に足を踏み入れる顔ぶれは、春の新芽みたいに愛らしい。
先頭は、眼鏡をクイッと押し上げる大学三年生の男子だった。カチッとした髪型と、同じくらい硬質なシャツの襟が生真面目さを物語るものの、リュックの肩紐を握りしめる手はちょっぴり汗ばんでる。続いて、ショートカットの修士一年生の女子が、キョロキョロと部屋を見回しながら入ってきた。真新しいスニーカーの片方、紐がほどけて揺れるのが、彼女の慌ただしい朝を想像させる。その後ろには、ノートを胸に抱えたもう一人の三年生がいた。長身で少し猫背の彼は、ドア枠に頭をぶつけそうになり、慌てて身を縮めた。
「ようこそ、当研究室へ。私はD2の
マリエッタ・ラシュリエ
です」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年03月24日
参加申し込みの期限
2025年03月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年03月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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