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No Matter What
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目を見張るほどの混雑だ! 教養部キャンパスのただなかで、
倉前 七瀬
は歩調をゆるめざるを得ない。
まるで混沌の祝宴、新歓の喧騒が一面に展開されていたのである。木天蓼大学じゅうのサークルが新入生勧誘に乗り出したのだった。
折りたたみ式の机が軒をつらね、ノボリが風にはためいている。立看板も大量で、壁という壁はポスターで埋め尽くされていた。音も盛大だ。ギターがうなりドラムが地を揺らし、吹奏楽器が空気を切り裂く。その上に拡声器の叫びが乗るさまは、現代音楽の巨匠による不協和音の交響曲さながらだ。
ふむん、圧巻ですね。
七瀬は苦笑する。同時に、懐かしいとも感じていた。
時が経つのは早いもので──。
もうこんな季節なのだと、しみじみ思う。
いつまでも新入生のつもりなのに、あれやこれやと過ごしているうち、気がつけば大学二年生として後輩を迎える側になってしまった。来年はゼミ生になってどこかの研究室に所属しなければならないし、その先には司書教諭になるという目標も控えている。
なので決意も新たにするのだ。
勉強ももっと頑張らんとです。
うん。
なんとか人混みをかき分けて学食にたどり着いた七瀬は、空いてる席を見つけて腰を下ろした。
トレーに鎮座するのは日替わり定食、エコノミーの名を冠した庶民の味方だ。コロッケと唐揚げが揚げ物の王と王子のように並び、ニンジン多めのポテトサラダが控えめに脇を固めている。ここに申し訳程度のキャベツ、豆腐とワカメの味噌汁、副菜としてほうれん草のおひたしが付く。ライスは並盛りだが椀がそもそも大ぶりである。三つ星レストランには遠く及ばないが、とりあえずお腹は満たせるしそこそこ美味だ。ランチに迷ったとき、七瀬は日替わりエコノミー定食を選ぶことが多かった。
箸を手に取った瞬間、目の前にさっと影が落ちる。
「おお、心の友よ! やっと会えたぜ!」
見上げると、そこには
賢持 剣吉
(けんもち・けんきち)が満面の笑顔で立っていた。
面長な顔に愛嬌のある目元、パントマイムダンサーのような立ち姿が目を引く。お調子者で憎めない、愛されキャラ全開の彼は七瀬の『マブダチ』だ。ただしこのマブダチ宣言は、剣吉が一方的におこなっているものでしかない。
なんですかそのテンションと七瀬がつぶやく間もなく、剣吉は長身をサッとひねり、向かいの椅子をガタンと引いて座った。
「探しよったっちゃ、七瀬ったらNYAIN既読つけてくれんし~」
剣吉は、感情がこもると口調が土佐弁風(?)になる傾向があった。
「そうですか?」
七瀬がスマホを取り上げて見ると、たしかに剣吉(自身のキメ顔がアイコン)から複数の通知が来ていた。
「あ、ホントだ」
特に感慨もなく告げた。七瀬は、あまり熱心にSNSをチェックするほうではない。
平熱、というよりむしろ温度低めの七瀬と比べると、剣吉は沸騰寸前のヤカンといった様子である。耳より情報! とでも言うように切り出した。
「なぁ七瀬、今週末さ、合コンやろうって話があってさ~」
顔ほどもありそうな大きなメロンパンを、大口あけてかじりながら言うのである。
「俺のサークルの後輩が企画してくれんだけど、行くよな! 相手は美術部の子たちやき、チョー可愛い子もおるらしいがや、これが」
剣吉は目をスパークさせてまくしたてる。七瀬が「行く」と回答すると決めてかかっているようだ。
七瀬は箸を止め、「またそんな話ですか」と眉をひそめた。剣吉のこの手の誘いは今回が初めてではない。合コンはもちろん、夏は海、先月は美術館ときたが、どれも女子と交流するのがメイン目的で、美術館に至っては滞在わずか三十分で飲み会に突入するというずさんな計画だった。当然、七瀬は全部断ってきた。
しらけた七瀬の対応にも、剣吉はまったくひるむ様子はない。
「なぁ行くだろ? 行こうぜ~! 『はい』か『イエス』かそれだけでも!」
「ノー」
「そんな、ひどい……」
「興味ないです」
「そんな、ひどい……」
「いや、それ連発されても気は変わらんですよ」
「なんだツレないちゃっね~。彼女とかいないんだろ七瀬には?」
『とか』ならいるかもと言おうかとも思ったが、面倒なのでやめて、七瀬はこう答えた。
「そもそも彼女がほしいみたいな欲求はないし、合コンのような大勢での飲みの場は苦手だと前から言ってるじゃないですか。なぜ毎回僕を誘うのでしょうか」
ところが剣吉はキョトンと、実に意外そうな顔をしたのである。
「友達だから」
俺なんかおかしなこと言ってる? と、言葉にせずとも表情で語っている。少なくとも剣吉の目には、冗談やからかいの色はなかった。七瀬をじっと見つめる視線は、いつものお調子者ノリとはちがって、純粋にして揺るぎない。
うむぅ。
七瀬は表情を変えない。変えないが、困惑している。
もしかして剣吉、『心の友』だの『マブダチ』だの、真剣にそう思っとうのでしょうか。
剣吉はただのノリの軽いヤツでは? そう思っていた七瀬にとって、彼の一言は予想外の重さがあった。合コンや遊びの誘いも、剣吉なりに七瀬と一緒に時間を過ごしたいがための行動だったのかもしれない。
嬉しいような……そうでもないような……。
いずれにせよ、剣吉でなければ言えない台詞だと思った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年03月24日
参加申し込みの期限
2025年03月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年03月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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