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恐怖!ミドリ人間の襲来
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●『恐怖!ミドリ人間の襲来』~第三章・お前たちの好きにはさせにゃい! 光臨、猫神様!~
次々と殺されていくお祭り客。
境内は飛び散った血糊で赤く染まり、うわあこれ掃除大変になりそうだな……と裏方組がそう思ったときだった。
「うっ……! な、なんだこの光は!」
社の方から神々しい光が溢れてきた……とやっつけの脚本に書いてあったので後でCG処理でもするのだろう。とにかくあふれてきたという体で、
八神 修
はまぶしそうにそちらに視線を向けた。
「鎮まりな、さ、なさい、忌まわしきものたちよ!」
噛んだ。
しかし監督のカットの声は響かない。あ、今のオッケーなんだ、と
北原 みゆき
は気を取り直したように演技を続ける。
「ここが神聖な場所と知ってのことですか?」
まばゆい光(推定)の中現れた北原は、巫女服に日の出を模した金の冠という出で立ちだ。その優雅で神々しい出で立ちのおかげか、胸に抱えられた白猫のランティエも心なしか気高く見える。
「あ、あれは猫神様? 猫の鳴き声によって目覚める……やはり伝承の中の存在ではなかったんだな!」
すかさず入る八神の解説。彼が飼う猫たちの悲痛な叫びが、猫神様に届いたのだ。
一方、人語を解さない、という設定のミドリ人間たちは怯んだ様子は見せず、人間たちを幾人も屠ったその爪を北原に向けた。
「愚かな……あなた方の犯した所業、身を以って償いなさい!」
その高らかな声に呼応するかのように、にゃにゃーん! と数名の猫神様たちが境内に現れた。
「にゃーくん、ほら、あいつら悪いやつら。がんばろ!」
「いいかサティ、あっちがカメラだ。常にあっちを意識しろよ」
桜庭 円
と
霧生 深雪
が、それぞれの思いを肩の上の愛猫に語りかけつつ一歩踏み出す。
「人間たち、ここは我等に任せてお逃げなさい!」
恵御納 夏朝
が普段のぼんやりとした印象とは打って変わって凛々しい口調で告げたのと同時に、ミドリ人間は新たな獲物へと飛び掛った。
現れた猫神様は、手にした猫じゃらしで次々にミドリ人間を撃退していった。
その中でも特に軽い身のこなしでミドリ人間の攻撃を回避しているのは
朝倉 陽波
である。その周りには三村の飼い猫たちがじゃらじゃらと付き従っていた。
「ふふん、そんな攻撃じゃ当たらないよ!」
渾身の攻撃を避けられバランスを崩したミドリ人間の頭を、ぽふんと猫じゃらしで一打。それだけでウギャアアーと律儀に死んでくれるのだから面白い。
朝倉が次に狙いをつけたのは、小柄な体で次々に人間を切り裂いていく
後木 真央
だった。
この子はちょっと危険ね、と顔を強張らせつつ、その前に立ちはだかる。
「待ちなさい! もう好き勝手させないよ!」
現われた猫神様に、うにゃ、と動きを止める後木。朝倉が真剣な顔をする一方で、後木はもうそろそろかなと思い始めていたころだった。
(この人おネコ様をいっぱい連れてることだし、今がちょうどいいタイミングなのだ!)
後木は両手をポケットに突っ込むと、中に忍ばせていた粉をパッと散らした。
何かの攻撃手段のようにも見えるその粉の正体は、マタタビ粉とカツブシ粉であった。
「え、ちょっと、何してるの?」
朝倉の動揺を尻目に、粉まみれになって立ち尽くす後木に朝倉の猫たちが一斉に飛び掛った!
その姿はまさに圧巻の一言。頭の先から足の先まで、全身をもっふもふの猫に集られ後木はうっとりと瞳を閉じる。
(これぞ人間キャットタワーなのだ!)
もう思い残すことはないのだ……。
恍惚のその表情すら猫に覆い隠されながら、後木は壮絶な死を遂げたのだった。
「どうしちゃったのよこの子……って、わ!」
視界が突然何かに覆われる。猫のうちの一匹が、何を思ったのか急に朝倉の顔に飛びついてきたのだ。
「にゃにゃ! うにゃ」
「ちょ、ちょっとなんなのよ! ちょっと三村くん!」
予想だにしなかった緊急事態に、思わず演技を忘れて素の声で飼い主の名を呼ぶ。が、彼は
綾辻 綾花
と猫談義で盛り上がっているようでまるで気づかない。
「あーちょっともおぉ! 前が、前が見えないから!」
先ほどまでの華麗な身のこなしから一転、わたわたと危なげに歩く朝倉を見逃すほどミドリ人間役は優しくはなかった。
「隙だらけですよ! これぞまさに飼い犬に手を噛まれるですよ!」
彼女を標的にした
北 玄
が、飛び上がった勢いでそのまま彼女の体を横に薙ぐ。
ぶしゃああ、と飛び散る血糊。にゃあああ、と蜘蛛の子を散らすように逃げていく猫。
「いやあああ……て、敵が味方にいた、と、は……」
朝倉がそう言い残してバッタリ倒れたところで、ようやく気が済んだのかその猫は彼女の顔から離れていった。
実はこの猫、三村の飼い猫ではない。
(……ふふふ、彼女にはちょっと悪いけど、これできっと面白いシーンになったわ!)
猫の姿でそう満足そうに笑ったのは、ろっこんの力で変身した
響 タルト
であった。
早くも猫神様の1人がやられてしまった。
「あっ、陽波さん……!」
友人の非業の死に、
桧垣 万里
は悲しみの声を上げる。
彼女はイケメンの黒猫、橘さんを肩に乗せつつメイドとしての護身術でミドリ人間を撃退していた。
……ついうっかり本気になりそうで、自分でもヒヤッとする。
「うっ、悲しいけど乗り越えなければならないですね……さあ、橘さん! 一緒に陽波さんの仇討ちですよ!」
気まぐれな猫をよいしょと抱えると、桧垣はきっと朝倉を倒したミドリ人間に近寄る。
「ミドリ色のなんだかよく分からない人たち! 覚悟しなさい!」
……あっ、まって橘さん、ここ決めポーズだから動かないで!
猫神様といえど、どうやら気まぐれな猫には手を焼かされるようだ。
ミドリ人間の中でも脅威の身のこなしを見せる北は、木の上に逃れた八神を標的にしていた。
「僕、ボルダリングも得意ですよ! 木登りも同じ要領ですよ!」
「くっ……もはやこれまでか!」
八神が歯噛みしたとき、彼の飼う子猫たちが果敢にもミドリ人間に立ち向かっていく。といっても猫はやはりただの猫、じゃれつきはするものの猫神様のようにミドリ人間を撃退するほどの力は持っていない。
「お前たち……」
飼い主思いの猫たちの捨て身の行動に、八神が思わず目を閉じたときだった。
「お、お前たちの好きにさせるかー」
恥じらいの抜けきれない
霧生 深雪
の微妙な声が飛び込んでくる。彼は手にした猫じゃらしで、八神を狙っていた北の頭をぽふっと叩いた。
「うぎゃああ、や、やられたですよ! ……けどミドリ人間、不滅ですよ!」
不意打ちを食らった北ことミドリ人間はばたりと倒れ伏す。
その様子を見届けた霧生は、木の上に逃げる友人に声をかけた。
「大丈夫か?」
「……あ、ああ」
「……何ニヤニヤしてるんだよ!」
霧生の中途半端な演技を見て肩を震わせる八神に、霧生は照れたように声を荒げるのだった。
ミドリ人間は不滅。
北が今際に吐いたその言葉に、ボクシングの要領で敵の攻撃を避けつつ猫じゃらしを構えていた桜庭は小さく首を傾げた。
「不滅……? 蘇るのかな」
確かにちょっと見た目ゾンビっぽいし、と思ったときだった。
腹に響くような重低音が聞こえてくる。肩の上のにゃーくんが警戒するようにその身を強張らせ、桜庭も思わず辺りを見回した。
「な、なに?」
辺りに響く不気味なその音は、猫神様たちによって殺されたミドリ人間たちの唸り声であった。
徐々に大きくなっていくその声が境内を覆いつくした次の瞬間、がばぁ、と死んだはずのミドリ人間たちが蘇った。
「げ、そういえばミドリ人間って復活するんだったね」
「まずいです……この猫じゃらしでは彼らには仮初の死しか与えられません」
恵御納の言葉に、え、そうなの、と桜庭は驚いたように尋ねる。
……って、北原さんが付け加えたシナリオに書いてあった、と小声で返しつつ、恵御納は演技を続ける。
「ああ、あの伝説の武器……コネコハハヤさえ見つかれば彼等を真に浄化させることができるはずなのですが……」
「それってどこにあるのかな」
……賽銭箱の裏に隠してます。
やはり小さな声でこそっと告げる恵御納。そんなネタバレに、桜庭は大きくうなずいた。
「なるほど。うーん、でも」
賽銭箱に目を向ける。猫神様が現れた社も今となってはミドリ人間たちに包囲されており、おまけに辺りは蘇ったミドリ人間たちがうようよと。
このままじゃ勝ち目ないよー、と桜庭が唇を尖らせたとき、数体のミドリ人間が二人の方に歩み寄ってきた。
数の上では圧倒的に不利。桜庭だけなら逃げ切れるかもしれないが、恵御納も一緒に助けきるのは厳しそうだ。
「くっ……このままでは」
しかし諦めずに恵御納が猫じゃらしを構えたとき。
「待”て”ぃ!」
やけに濁点の混じった迫力ある声が、どこからともなく聞こえてきた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
花村翠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月18日
参加申し込みの期限
2013年12月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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