昼休みの時間。
木天蓼大学のとある教室で、三人の学生が話していた。
「こないだ公開された『エイリアンVS猫』見た?」
「見た見た! すっげー面白かったよな!」
「俺パンフレット買ってきた」
どうやら最近公開された映画の話で盛り上がっているようだ。
一人が鞄からパンフレットを取り出した。机に広げられたページは、この映画の一番の見どころである「数十匹の猫がエイリアンに群がってやっつける」というシーンのカットが載っている。
「そうそう、このシーン! ホント傑作だよね」
それからはあれがいいそれがいい、とすっかり映画談議に花を咲かせる学生たち。
話はだんだん暇を持て余した大学生らしい方向に盛り上がっていき、やがて一人がぽつりとこう言った。
「それならさ、もういっそ俺たちで映画作ってしまおうぜ」
時間とお金と行動力。
高校生より少しだけそれらに余裕のある彼らにとって、それは何よりの思いつきであった。
それから三日後。
映画は好きでも制作はど素人の三人が、あーでもないこーでもない、と頭を突き合わせて練った脚本がついに完成した。
「できた……! これは傑作になるぞ!」
学生の一人が、達成感に満ちた声で言いながらノートをぱたんと閉じた。
恐らくシナリオが書いてあるのであろうそのノートの表紙には、汚い文字でこう書いてある。
――恐怖!ミドリ人間の襲来、と。
こんにちは、花村です。
暇を持て余した大学生が、どうやら映画を作ることにしたそうです。
といっても人手が足りないので「募集しようぜ!」ということで、ネットを中心に人手を集めています。
退屈で死にそう、という方がいらっしゃったら協力してあげてください。
◆映画のシナリオ
落神神社で行われるお祭りの最中、全身緑色の怪物「ミドリ人間」が突然土から湧き出てきます。
ミドリ人間は次々とお祭り客を殺していき、辺りは大パニックに!
もうダメかと思われたとき、神社から猫神様が現れたり、様々な正義の味方が現れて、ミドリ人間を撃退!
と思ったら、ミドリ人間側も複数出てきたり、アオ人間やキイロ人間が出てきたり!
果たして勝つのはどっちだ!?
……というのが大まかなシナリオです。
素人三人が三日で仕上げたせいか、何とも穴だらけなシナリオ、そしてなんとラストは丸投げです(!)
上記が大まかな流れですが、どんな話になるかは皆様のアクション次第となっております。
◆参加動機
ねこったー中心に募集していますので、それが一番手軽かと思います。
また、下記のメンバーは寝子高出身なので、先輩に誘われて~という流れでも、
同じ木天蓼大学の方なら、お友達という設定での参加も大歓迎です!
ちなみに撮影場所は落神神社周辺を予定しています。
◆役割
・お祭り客
お祭り客は、本当にただのお祭り客です。ミドリ人間に攻撃されて血糊を付けられたら死亡します。
どうしても生き残りたい場合は、それなりに工夫したアクションが必要になってくるでしょう。
普段の格好で来てもよし、お祭りっぽく浴衣で来てもよし。
ただ、洗えば取れるとはいえ派手に血糊がつきますし、撮影中に泥などで汚れる可能性もあります。
パニックになって逃げ惑ったり、あの子を守るため果敢に戦ったり、渾身の死に演技を披露したり……その辺りはご自由に!
・ミドリ人間陣営
ミドリ人間役は、緑の全身タイツに更に絵具で顔も緑に塗りたくられます。
手に血糊の仕込まれた鉤爪を装備しており、これで攻撃されたら派手に血が飛び出します。
はっきり言ってヨゴレ役ですが、どさくさに紛れて女の子に襲い掛かるにはうってつけの役でもあります。
派手に暴れたり、不意を突いて攻撃したり、ゲヘヘヘヘと笑いながら客を追いまわしたり……その辺りはご自由に!
また、アオ人間、キイロ人間、その他オリジナルの悪役として登場してもらっても構いません。その場合は鉤爪に代わる武器(殺害の目印となる血糊は必須)をご用意ください。
自作の怪人になりきるのも面白いのではないでしょうか!
・猫神様陣営
大量の猫を使役してミドリ人間陣営をやっつけます。
…といっても猫ちゃんがきちんと言うことを聞いてくれるとは限らないので、基本的に猫を連れての登場になります。
猫神様は手に猫じゃらしを持っており、猫じゃらしをミドリ人間陣営に触れさせることでミドリ人間陣営をやっつけることができます。
…が、お祭り客と一緒で、鉤爪に触れたら死んでしまいます。ご注意ください。
使役する猫は飼い猫でも構いません。猫を飼っていない場合は、自宅でたくさんの猫を飼っているスタッフが用意してくれますのでご安心ください。
また、こちらも悪役と同様、自作の正義の味方で参加することも可能です。こちらも自作の場合は猫じゃらしに代わる武器をご用意ください。その場合は必ずしも猫は必要ありません。
・裏方
基本的なお仕事は「出店のセットを作る」「ミドリ人間の全身を絵具で塗る」「撮影まで猫の相手をする」「撮影現場を見てゲタゲタ笑う」です。
出店セットは大学の学祭で使ったテントをメンバーが用意していますので、
屋台っぽい看板を作ったり組み立てたり…というのがお仕事です。皆さんで用意しなければいけないものは特にないです。
もちろん何か使えそうなものがあったら、持ってきていただいても構いません。
その他細かな雑用があるかと思いますが、基本的にはこのどれかをしていただければ助かります。
裏方は準備さえ終われば任務完了です。撮影現場を見ながら写メったり笑ったりお菓子を食べたり……その辺りはご自由に!
もちろん裏方と役者の兼任も可能です。
・監督/カメラマン
なにせ発起人の大学生も素人なので、こちらの知識に自信があるという方、単純にやってみたいという方、大歓迎です!
複数になった場合は交代したり、一緒にわいわい相談したりといった形になるかと思います。
壮絶な殺戮現場を、第三者目線で見るのも、違った発見があり面白いのではないでしょうか!
◆スタッフ
シナリオガイドに登場していた男子学生が中心メンバーです。
ただの映画好きで、制作といった方面ではド素人です。彼らの武器は情熱と暇だけです。
・一ノ瀬:総指揮(自称)。とりあえずリーダーっぽいポジション
・二宮:カメラ担当。最新小型カメラで撮影します
・三村:猫神様役。家で飼っている猫をたくさん連れてくる予定
この他、配役に偏りが出てくるようでしたら適宜彼らの友人が参加するという形で補います。
ですので役割はあまり深く考えず、お好きなものをどうぞ!
◆リアクションの流れ
制作パートから撮影パートに…という流れかと思います。
役者さんは撮影が、裏方さんは制作が中心の出番となるかと思いますが、
もちろん兼任したり、それぞれ別のパートでの過ごし方を書いていただくことも可能です。
演技に細かなセリフや指導はありません。アドリブです。
基本的にミドリ人間が手当たり次第客を襲い、客は必死に逃げ惑って、猫神様は客を守りながらミドリ人間を撃退していただければOKです。
鉤爪で攻撃されると血糊がついてしまうので、生き残りたい方は要注意です。
特にお客さんは基本やられ役なので、対策を練っていただいても、隙や穴があれば攻撃を食らってしまう可能性はあります。無駄にシビアな判定になるかと思います。
◆グループアクションなど
もちろんいつものようにご自由に設定してください。
敵同士で示し合わせてこう戦う!あの子を守る!敵同士の関係なのに禁断の愛に落ちてしまう!などご自由にどうぞ!
※攻撃、といってもあくまで撮影です。
相手に怪我をさせるレベルの攻撃はお控えください!
以上、とっても長くなりましたが、基本的には楽しくバカらしくドタバタした撮影ができればと思います!
今回もよろしくお願い致します!